毎日の朝食作りにトースターは欠かせない存在です。
最近は、ただパンを焼くだけではなく、ほかの調理もできる高機能オーブントースターも大人気です。
そこで、「パンをおいしく焼きたい」「パン以外の調理もしたい」「置き場所に困らないコンパクトなトースターがほしい」など、さまざまな要望に応えられるよう、パン研究家・吉永麻衣子さんに選び方のポイントを教えていただきました。
編集部おすすめのトースターもご紹介するので、それぞれのトースターの特色を知って、自分の生活に必要な機能・必要ない機能を見極めましょう。
- トースターとオーブントースターの違い
- トースターの種類
- トースターの基本構造
- ヒーターの種類
- 加熱方式の種類
- パン研究家が教えるトースター選びのポイント
- トースターおすすめ30選|機能・デザイン・サイズ別にご紹介
- シンプル機能のトースターおすすめ5選|操作が簡単
- 高機能のトースターおすすめ9選|いろいろな料理を楽しみたい
- おしゃれなトースターおすすめ6選|キッチンの主役になる
- 縦型&一枚焼きタイプのトースターおすすめ4選|一人暮らしに最適
- ポップアップ式のトースターおすすめ6選|おいしく焼けて場所もとらない
- 簡単裏技で絶品トーストが完成
- パンの先端を手前に置くだけで焼きムラが軽減
- 霧吹きで水をかければ、スチーム式トースターのような焼きあがり
- 厚みのあるパンは、切り込みを入れるとしっとり感アップ
- トースターの置き場所に要注意|火災につながる可能性も!?
- まとめ

トースターとオーブントースターの違い

トースターは、パンを焼く(表面に焼き目をつける)ことを主とする商品です。
一方、オーブントースターは、表面に焼き目をつけるだけではなく内部にまでしっかり熱を通す調理ができる商品という違いがあります。
しかし、最近はメーカーによって定義が様々で、境界線があいまいになりつつあります。
そこで今回は、ご紹介する全ての商品を「トースター」とひとくくりにし、構造や選び方のポイントをご紹介いたします。(商品名は各メーカーの公式名を採用)
オーブントースターについては以下の記事でご紹介していますので、参考にしてみてください。
トースターの種類
トースターは一般的なオーブン式のほか、ポップアップ式、ホットサンドメーカーがあります。それぞれ3種の特徴は以下のとおりです。
- オーブン式
もっとも一般的なタイプです。食パンなどの食材を並べて配置後、トースター内部のヒーターで熱を通します。庫内の空間を利用してオーブン料理を楽しむことができることができるため、1台あると重宝するアイテムです。 - ポップアップ式
食パンを縦に挿入して熱を通すタイプです。トースターの熱源と食パンの距離が近いため、短時間でこんがりと焼くことができます。オーブン式と比較するとコンパクトな商品が多いため、設置場所のスペースを多く取らないことも嬉しいポイントです。 - ホットサンドメーカー
好みの食材をパンに挟み、ホットサンドメーカーで焼くだけでカフェに出てくるようなおしゃれなホットサンドが作れるトースターです。直火タイプと電気タイプの2種類があります。
本記事ではオーブン式タイプをメインにご紹介します。
ホットサンドメーカーについては、以下の記事で選び方やおすすめ商品をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

吉永 麻衣子
パン研究家
トースター選びのポイントは「トースターで何をしたいのか?」をしっかり考えることです。
パンを焼きたいだけなのか、お惣菜をあたためなおしたいのか、ローストビーフを作りたいのか…メニューによって、必要な機能が異なります。
食パンをトーストするだけなら、短い時間で乾燥を防ぎながら焼くことができるポップアップ式がおすすめですが、色々な調理を楽しみたいならオーブン機能を備えたモデルがおすすめです。
トースターの構造を知って、自分に必要な機能を見極めましょう。
トースターの基本構造

パンなどの食材を内部のヒーターで加熱することがトースターの基本的な構造です。トースターもオーブントースターもポップアップ式トースターもこの仕組みは同じです。
ヒーターの種類や加熱方式の違いによって、価格や機能面に大きな差が出るため、それぞれの特徴をご紹介します。
ヒーターの種類
ヒーターの種類によって、食材への熱の通し方が異なり、焼きあがりに差が出ます。
- 低価格帯のトースターに使われているスタンダードなヒーター
- 電熱線が食材の表面を加熱する仕組み
- 表面だけではなく内部までしっかりと加熱することが可能です
- 焼きムラが少なく、表面をすばやく焼きあげることができる
- 遠赤外線でじっくり内部を加熱し、近赤外線で表面をカリッと仕上げる
- 温度のコントロールがしやすい
- 遠赤外線の照射量が多いヒーター
- 熱の立ち上がりが早いため、短い時間で香ばしく焼きあげることが可能
加熱方式の種類
加熱方式にこだわったモデルなら、食材の内部までしっかりとムラなく熱を通すことが可能です。
グリル調理やノンフライ調理もできるので、料理のレパートリーが一気に広がります。
- 庫内の反射板がヒーターの熱を食材に伝える仕組み
- 昔ながらのシンプルな構造
- ヒーターで食材を加熱しながら、同時に庫内のファンで熱を対流させる方式
- 庫内の温度を一定に保つことができ、食材をムラなく加熱することが可能
- 庫内にスチームを充満させる新しい方式
- 食材の乾燥を防ぎながらあたためることが可能
パン研究家が教えるトースター選びのポイント
ここからは、Q&A方式でトースターの選び方をご紹介します。パン研究家の吉永さんに回答していただいたので、ぜひ参考にしてみてください。
トースターおすすめ30選|機能・デザイン・サイズ別にご紹介
ここからは、編集部が選んだおすすめトースターを機能・デザイン・サイズ別にご紹介します。
ご自身のライフスタイルにあった機能や大きさを見極めるのが、失敗しないトースター選びのポイントです。
シンプル機能のトースターおすすめ5選|操作が簡単
パンを焼くことに使うことがほとんどの方は、ダイヤル操作のみのシンプル機能のトースターを選びましょう。
高機能のトースターおすすめ9選|いろいろな料理を楽しみたい
パン以外の調理も充実させたいなら、オートメニューボタンのついた高機能トースターがおすすめです。
温度設定の幅が広いので、一台で様々な調理を楽しむことができます。
おしゃれなトースターおすすめ6選|キッチンの主役になる
ダイニングから丸見えになる位置にトースターを置くなら、おしゃれなデザインを選びたいですよね。
生活感が出ないスタイリッシュなデザインは、結婚祝いや引っ越し祝いにも最適です。
縦型&一枚焼きタイプのトースターおすすめ4選|一人暮らしに最適
生活スペースとキッチンが一体となっているワンルームには、2枚焼ける縦型タイプや、コンパクトな1枚焼きタイプが便利です。
デザイン性が高い商品が多いため、生活感を上手くカバーすることができます。
ポップアップ式のトースターおすすめ6選|おいしく焼けて場所もとらない
ポップアップ式のトースターは熱源が近いため、パン本来の水分を保ちながらスピーディーに焼くことができます。
コンパクトなので、食卓に出しっぱなしにすることも、使わないときは棚に収納することも可能です。
簡単裏技で絶品トーストが完成

価格が安いトースターでも、裏技を使えば高級トースターのようにパンを美味しく焼くことができます。
そこで、ご家庭で簡単にできるひと工夫をご紹介いたします。
パンの先端を手前に置くだけで焼きムラが軽減
オーブントースターは手前よりも奥のほうが温度が上がりやすい傾向があります。そのため、密度が高い食パンの下側を奥にして入れることで、焼きムラが減少します。
角型食パンは、耳の真ん中が折れ、ツルっとしているほうが上です。山型食パンは、耳がカーブを描いているほうが上というように上下を見極められます。
霧吹きで水をかければ、スチーム式トースターのような焼きあがり
水分がなくなってしまったカサカサのパンをもっちりパンに復活させるには、霧吹きが大活躍します。
霧吹きで水をかけることで、中はふっくら外はカリッ、耳は適度に柔らかい理想の焼き上がりになります。
細かい霧状の水が出る霧吹きを選ぶのがポイントです。
- パンの表面がしっとり湿るくらい水をかける(側面の耳部分も忘れずに)
- 焼き時間を、いつもの1.5~2倍くらいに設定する
- 表面がこんがりキツネ色になれば完成
厚みのあるパンは、切り込みを入れるとしっとり感アップ
4枚切りの厚みのある食パンは、耳に沿って4辺に切り込みを入れると、断面が増えた分、通常よりパンに早く熱が伝わります。
食パンの乾燥を防ぎながら短時間でしっとり美味しく焼きあげることができますが、厚みのないパンは逆にパサパサになってしまうので避けましょう。
トースターの置き場所に要注意|火災につながる可能性も!?

トースターは、購入する前に設置場所の広さを確認しましょう。
本体のサイズだけを基準にすると、壁や他の家具・家電にぴったりくっついて危険なため、注意が必要です。
周りに10cm程度のスペースがあれば、熱がこもりにくく、壁や家具の変形・変色を抑えることができます。
壁や家具の素材がビニールクロスやプラスチックなどの熱に弱いものだったり、カーテンが近くにある場合は、なるべく距離に余裕をとりましょう。
- 蛇口やコンロの近くは、水や油が飛び散りボディを傷めてしまう可能性大
- 冷蔵庫の上は設置位置が高くなるので、取り出す際の火傷に注意
- 高すぎたり低すぎたりすると庫内が死角になり、お手入れが行き届かない
- 食材の近くに置くと、熱が伝わり食品を傷めてしまう
まとめ
トースターは価格の差が大きいので、自分の生活に必要な機能・必要ない機能を見極め、価格とのバランスを考えて購入するモデルを決めましょう。
トースターをフル活用して、朝のひと時を充実させてくださいね。