気化式の加湿器は、加熱ヒーターを搭載しないことにより、経済的な加湿器として注目されています。
しかし、さまざまなメーカーから気化式加湿器が販売されているので、どれを選んだら良いか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、気化式加湿器の特徴や、省エネ効果が期待されているおすすめの商品をご紹介します。

気化式加湿器とは?

気化式加湿器は、水を含ませたフィルターに風を当てて加湿する方式の加湿器です。
広げて掲げた薄手のガーゼに水を含ませ、扇風機を当てる様子を想像してみてください。扇風機によってガーゼの水が風に飛ばされ、飛ばされた水(水分子)は空気と衝突しエネルギーをもらい、気化します。
実際の構造ではガーゼ部分はフィルターになりますが、これが気化式加湿器の仕組みです。
気化式加湿器の選び方
ここからは、気化式加湿器の選び方のポイントを2つご紹介します。
お手入れのしやすさで選ぶ
気化式加湿器の基本的な作りは、フィルターで吸い上げた水に風を当て、空気中に散布して加湿をおこなう方式です。
使用中は常に水にさらされているため、早ければワンシーズンもたずにフィルターに水道水のカルキが付き、白く固くなってしまうこともあります。その状態で加湿をおこなうと変なニオイがするなど、衛生的とはいえません。
そうならないために、水タンクだけでなくフィルターと受け皿を適宜お手入れする必要があります。
そのため、フィルターや受け皿がお手入れしやすいものを選ぶことをおすすめします。凹凸が少ないものや、簡単に取り外しができるものを選ぶとよいでしょう。
デザインで選ぶ
超音波式に比べて気化式加湿器は、ファンなども備えなければいけないため、ある程度大型化してしまいます。
大型の加湿器に抵抗がある場合は、電源不要のフィルターを水につけておくだけのタイプもあります。加湿能力は下がるものの、まったく音が出ない上に、インテリア小物としても使用できます。
また、気化式加湿器には、デザイン性に優れていて見た目がおしゃれな商品もあります。
置く場所の雰囲気に合わせた加湿器を選ぶとインテリアに馴染みやすいでしょう。
気化式加湿器はこんな方におすすめ
次に、気化式加湿器がどのような方におすすめなのかをご紹介します。
赤ちゃんや小さなお子さまがいるご家庭に
気化式加湿器は、風の吹き出し口に触れたり、加湿の水がこぼれたりしても熱くないため、火傷のリスクが低く安心して使用できます。
赤ちゃんや子どもの寝室や普段遊ぶスペースに設置するのも良いでしょう。
たろっさ
家電ライター
大人に比べて赤ちゃんは音に敏感です。気化式の加湿器は運転音が非常に静かなものが多いため、赤ちゃんにピッタリな加湿器です。
電気代を節約したい方に
スチーム式加湿器と比べて気化式加湿器は電気代が安い傾向があります。商品によっては、スチーム式加湿器1日分の電気代が、気化式加湿器の電気代1か月分に相当することもあります。
例としてパナソニック(Panasonic)のヒーターレス気化式加湿機 FE-KXY07」の場合、1日8時間、弱運転をして1か月使用しても、電気代がわずか約43円です。
※2022年7月改定の電気料金目安単価31円/kWhより算出。
(出典:https://panasonic.jp/kashitsu/products.html)

小松 美和
節約研究家
電気代を抑えたかったら気化式がおすすめです。ただし、加湿する代わりに周囲の気温が低下するというデメリットがあるため、その分暖房コストがかかる可能性には注意しましょう。
気化式加湿器おすすめ8選
それでは、気化式加湿器のおすすめ商品をご紹介します。省エネ効果も期待されているので、日々の電気代が気になる方にもおすすめです。
まとめ

気化式加湿器は、熱源が不要なので電気代を抑えられて安全性も高い加湿器です。
加湿機能だけではなく、リラックス効果も求める場合は、アロマオイルが使えるモデルを選びましょう。
ご紹介した選び方やおすすめ商品をぜひ参考にしてみてください。