ほうれい線は、顔が老けた印象にみえる気がしますよね。朝は気にならなかったのに、夕方になるとほうれい線が目立って、一気に老けて疲れた顔に…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エステに行きたくても時間がかかってしまいます。そこでおすすめなのが、ホームエステが可能なほうれい線ケア美顔器です。自宅で手軽に顔のほうれい線ケアができる美顔器は、各メーカーからさまざまなタイプのものが出ています。
今回は、50台以上の美顔器を所有する美容ライターの吉田瑞穂さんに、ほうれい線に効果的な美顔器の選び方を伺いました。また、記事の後半ではおすすめの美顔器をご紹介します。
ぜひご購入の際の参考にしてみてくださいね。

CLASSY.、JJ、VERY、STORY、美ST(光文社)、美人百花(角川春樹事務所)、素敵なあの人(宝島社)など女性誌・広告に記事を多数執筆。50台超を所有する美顔器には一家言あり、特集ページの企画構成やテレビに識者として出演も。コスメのプロデュースや雑誌のイラストも手がける。趣味はホームパーティと海外旅行、神社参拝、掃除。特技は油彩と時短美容。
ほうれい線ができる原因とは?

ほうれい線ができてしまう原因について、美容ライターの吉田瑞穂さんに伺いました。

吉田 瑞穂
美容ライター・エディター、 美顔器スペシャリスト
ほうれい線ができる原因にはいくつかありますが、代表的なものは大きく2つ。
1つは、骨格や表情の癖によるもの。頬骨が高い、口元が出ているなど凹凸の程度が強い場合、その段差の部分にシワができやすいです。また、笑い方などで口元からシワが繋がるケースもあります。
もう1つは、加齢によるたるみが原因のもの。肌が弾力を失い、頬の部分が下垂してしまい、その下垂した部分の端がほうれい線と呼ばれます。
ひと口にたるみといっても、皮下脂肪が増大して肌のハリがそれを支えられなくなってたるむ場合と、表情筋が衰えて頬の位置が下がる場合の2つのケースが考えられます。
ほうれい線ケアにおすすめの美顔器の選び方

まずは、顔のほうれい線ケアにおすすめの美顔器の選び方をご紹介します。
【機能で選ぶ】ほうれい線にはリフトアップ効果があるものを選ぶ

吉田 瑞穂
美容ライター・エディター、 美顔器スペシャリスト
ほうれい線はシワと思われがちですが、実はたるみです。ほうれい線ケアをするためには、リフトアップ効果のある美顔器を選ぶのがポイント。
おすすめの機能としては、RF(ラジオ波)、レーザー、EMS、赤色LED、イオン導入、超音波などが挙げられます。
「一般医療機器」の承認がないリフトアップ美顔器は、リフトアップやむくみを改善する効果はなく、肌を引き締める効果が期待できる商品です。
続いて、ほうれい線ケアに効果的な機能について解説していきます。
「RF(ラジオ波)」は電磁波で肌に振動を与えて角質層を温める
RFは「Radio Frequency」の略で、ラジオ波・高周波と呼ばれるものです。とても細かな振動を肌に与えて、肌の奥から温めて効率的なスキンケアを促すトリートメントです。肌の内部に働きかけることで肌のハリや弾力UP効果も期待できます。
「レーザー」は照射による刺激でコラーゲンなどの生成を高める
レーザーの照射をおこなうことで、熱エネルギーを真皮へ届け、その刺激からの回復過程で、コラーゲンやエラスチンの生成を高めるはたらきが期待できます。
「EMS」は微弱電流で筋肉を刺激して効率的にケアする
EMSは「Electric Muscle Stimulation」の略で、微弱な電流の力で筋肉を刺激して、ハンドマッサージなどでは難しい筋肉の奥まで効率的にケアできるものです。
ほうれい線ケアとしては、肌の奥にある筋肉を刺激することで表情筋にアプローチし、ハリを向上させてくれる効果が期待できます。

吉田 瑞穂
美容ライター・エディター、 美顔器スペシャリスト
筋肉を刺激するものなので、人によっては使用時に少しピリピリとすることもあります。また、筋肉が動かされる感じがするので、そういったものが苦手な方は注意が必要です。
「光LED」は新陳代謝を促したり細胞の代謝を活発化する
光LEDは、肌に有害となってしまう紫外線を含まないLEDの光を照射することで、肌にダメージを与えることなく、血行をよくしたり、新陳代謝や細胞の代謝を活発にしたりする効果が期待できるものです。
光の色によって効果が変わってくるので、ご自身の肌悩みにあった光の種類を選ぶことが大切です。肌にハリを与えたり、弾力を向上させる効果が期待できるのは赤色のLEDなので、ほうれい線ケアには赤色がおすすめです。
「イオン導入」は微弱電流で肌の角質層まで美容成分を浸透させる
イオン導入とは、主に皮膚が直接吸収しにくい水溶性の成分を微弱な電流を用いてイオン化し、肌の角質層まで浸透させるというものです。普段のスキンケアでは肌の表面にしか届かないですが、イオン導入ではその数十倍の浸透力が見込めます。
ビタミンCのイオン導入は、コラーゲンやエラスチン生成を促す効果が期待できるため、肌の弾力アップにもつながります。

吉田 瑞穂
美容ライター・エディター、 美顔器スペシャリスト
微弱な電流を流すといっても、肌への刺激は少なく、ケア後の痛みなども少ないので、普段のスキンケアに取り入れやすいですよ。
ただ、人によっては赤みなどが出る場合もあるので、使い過ぎることは避けましょう。
「超音波」は振動による刺激で肌細胞の活性化を促す
超音波とは、微細な振動を肌に与えてケアするもので、肌表面の汚れや古い角質の除去をはじめ、振動による刺激で肌細胞の活性化を促すことができます。しわやたるみのケアにも効果的です。
- 周波数の数値が大きい美顔器
・肌表面へのアプローチに効果的
・クレンジングやマッサージ用として使われることが多い - 周波数の数値が小さい美顔器
・リフトアップ効果などが大きいと考えられている
・しわやたるみのケアに最適
美顔器に使われている超音波は1MHz〜9MHzと幅が広く、ケアしたい部分にあわせて周波数を選ぶ必要があります。
【価格で選ぶ】コスパがよく機能も充実
美顔器は、数万円から高いものだと数十万円するものも販売されています。どんなに効果が高いものでも、あまりに高すぎる美顔器だとなかなか手が出ませんよね。価格によって効果などは変わってくるのでしょうか?
価格で選ぶ場合のポイントを吉田さんに伺いました。

吉田 瑞穂
美容ライター・エディター、 美顔器スペシャリスト
リフトアップ美顔器については、ある程度価格に効果が比例すると思います。熱や光などの刺激を与える美顔器は、安全面を確保しつつ、高い機能性を持たせるため、開発にコストがかかるからです。
一方で、イオン導入など単純な仕様の美顔器は、価格の安い高いに関わらずそれほど効果に違いはありません。
「一般医療機器」の承認がないリフトアップ美顔器は、リフトアップやむくみを改善する効果はなく、肌を引き締める効果が期待できる商品です。
【継続性で選ぶ】簡単で使いやすいことがいちばん
いざ美顔器を購入して使うときに、使う手順が難しかったり、専用の道具がたくさん必要になってしまうと、毎日続けるのが難しくなってしまうこともあります。
継続して使うためには、どのようなことに注目して美顔器を選べばよいのか、吉田さんに伺いました。

吉田 瑞穂
美容ライター・エディター、 美顔器スペシャリスト
本体の軽さや防水仕様かどうか、コードレスタイプかどうかなどは、毎日使うためには重要なポイントです。防水仕様だとお風呂場でも使えるため続けやすいですよ。
また、併用して使うジェルなどのアイテムが買いやすいかどうか、価格や入手ルートをチェックしましょう。毎日のスキンケアに組み込みやすいかもイメージしてみてくださいね。
ほうれい線ケア美顔器おすすめ26選|編集部が厳選
ここからは、おすすめのほうれい線ケア美顔器をご紹介します。高機能で使いやすい美顔器がたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は、50台以上の美顔器を所有する美容ライターの吉田瑞穂さんに、ほうれい線ケアに効果的な美顔器の選びを解説していただきました。
ほうれい線の原因であるたるみを改善するだけではなく、さまざまな機能を持つアイテムがたくさんありますので、ご自身の肌悩みや肌の状態にあった美顔器選びの参考にしてみてください。