ちゃんと顔を洗っているのに、保湿しているのに、気付けばポツポツと黒く目立ってしまう毛穴…。ブツブツいちご鼻や、パックリ開いた毛穴をどうにかしたい、そう思っている方も多いのではないでしょうか。
普段のケアで毛穴の状態が改善しないなら、毛穴ケアにアプローチする美顔器に頼ってみましょう。最近では毛穴ケアに特化した美顔器をはじめ、トータルで肌ケアできる美顔器なども数多く販売されています。
そこで今回では、美顔器を50台以上所有し、数多くの美容雑誌で活躍する美容ライターであり美顔器スペシャリストの吉田瑞穂さんに、毛穴ケア美顔器の選び方を伺いました。
毛穴の悩み別におすすめの美顔器も選んでいただきましたので、毛穴ケア美顔器選びの参考にしてみてください。
CLASSY.、JJ、VERY、STORY、美ST(光文社)、美人百花(角川春樹事務所)、素敵なあの人(宝島社)など女性誌・広告に記事を多数執筆。50台超を所有する美顔器には一家言あり、特集ページの企画構成やテレビに識者として出演も。コスメのプロデュースや雑誌のイラストも手がける。趣味はホームパーティと海外旅行、神社参拝、掃除。特技は油彩と時短美容。
毛穴ケア美顔器の選び方|美容ライター・吉田さんに聞いてみた
まずは毛穴ケアにおすすめの美顔器の選び方を、美顔器を50台以上持つ美容ライター兼美顔器プロフェッショナルの吉田瑞穂さんに伺いました。
吉田 瑞穂
美容ライター・エディター、 美顔器スペシャリスト
“普通のお手入れ以上・クリニックやサロン未満"のケアを、家庭で頻繁にできるものを探した結果、美顔器がマストアイテムに。使い心地はやや痛かったり、熱かったりしますが、その分手ごたえが大きいものです。
求めるのは即効性。外出自粛で、クリニックやエステサロンに行けない人も多い今こそ、美顔器を使ったケアがおすすめです。
毛穴ケアできる美顔器を選ぶためには、「毛穴の状態の違いで選ぶ」「美顔器の機能で選ぶ」「防水機能付きかどうかで選ぶ」「継続しやすさで選ぶ」この4つに注目することが大切です。
まずはそれぞれのポイントをみていきましょう。
「一般医療機器」の承認がない美顔器は、改善効果ではなく予防が期待できる商品です。皮膚に異常が見られた場合は、すぐに使用を中止してください。
毛穴の状態の違いで選ぶ
ひと口に毛穴といっても、その状態はさまざま。皮脂や角栓が詰まった毛穴や、年齢によるたるみ毛穴など、それぞれの特徴とおすすめの美顔器の種類をご紹介します。
吉田 瑞穂
美容ライター・エディター、 美顔器スペシャリスト
いちばん目立ち、悩ましい部分の毛穴を観察しましょう!毛穴タイプにより、選ぶべき美顔器は違います。
皮脂や角栓が詰まった「皮脂毛穴ケア」にはピーリング系美顔器
夕方になると、顔がテカテカに光っていた、という経験をしたことがある方は、お顔の油分が多い皮脂毛穴になっているのかもしれません。
皮脂毛穴は汚れをためやすく、皮脂や角栓が詰まりがちです。お肌を温めて毛穴を開かせ、つまりの原因となる不要な角質や角栓を除いてくれる機能のついた美顔器がおすすめです。
皮脂が酸化して黒ずんだ「黒ずみ毛穴ケア」には洗顔系美顔器
皮脂毛穴と併発しがちなのが、皮脂が酸化して黒っぽくくすんでしまう黒ずみ毛穴です。毛穴がポツポツと黒くなるので、見た目にも目立ちやすくなってしまいます。
皮脂が多く分泌しているのに何もケアしないと黒ずみ毛穴になってしまいます。美顔器で余分な皮脂を取り除いてくれるケアをおこないましょう。
乾燥により毛穴が開いてしまった「乾き毛穴」にはイオン導入系美顔器
乾燥により肌にハリがなくなり、毛穴がパックリ開いて見えるのを乾燥毛穴と呼びます。
乾燥を防ぐためにたっぷりと潤いを与えてくれるような、セラミドやヒアルロン酸といった保湿成分を導入できる美顔器がおすすめです。
吉田 瑞穂
美容ライター・エディター、 美顔器スペシャリスト
導入にも、イオン導入や超音波導入などいろいろな方法がありますが、ヒアルロン酸などのたっぷりと水分を抱えることのできる美容成分を導入するのがおすすめです。
ヒアルロン酸などの美容成分を導入することで、表皮のハリ感を増していく効果が期待できます。併用したい美容液が水溶性なのか、油溶性なのか、分子の大小も要チェック。それによって導入方法が変わり、選ぶべき美顔器も変わります。
加齢によりしずく型に開いてしまった「たるみ毛穴」にはEMS系美顔器
加齢や紫外線の影響で、涙の形のように毛穴が開いてしまったたるみ毛穴には、肌を引き締めてくれるEMS機能を搭載した美顔器がおすすめです。
吉田 瑞穂
美容ライター・エディター、 美顔器スペシャリスト
顔の筋肉を電気刺激で弛緩収縮させて、たるみを引き締めようとアプローチするのがEMS。毛穴ケアだけでなく、たるみやしわのケアにも効果が期待できる機能です。
RFやレーザー、赤色LEDなどプラスαの機能で選ぶ
毛穴の状態にあわせて美顔器を選ぶほかに、プラスαの機能を搭載した美顔器を選ぶのもよいでしょう。
前項でご紹介した「イオン導入」「EMS」のほかに、「RF(ラジオ波)」「レーザー」「赤色LED」といった機能を搭載した美顔器もおすすめ。ターンオーバーを促し、ハリ感を高めることで、たるみ毛穴を目立たなくしてくれます。
ここでは、「RF」「レーザー」「赤色LED」についてご紹介します。
RF(ラジオ波)
非常に細かい振動を肌に与えることで、肌の奥からあたためるのがRF(ラジオ波)。真皮に熱ダメージを与えて、ヒートショックプロテインを生成させ、コラーゲン生成や修復を促す効果が期待できます。
規定の時間で深部までしっかり温まっているかどうか、意識して使うとより効果的です。エステやクリニックなどでも使用される、人気の高い機能です。
レーザー
肌に目に見えない穴状のレーザーを照射することで肌ケアをおこなうレーザーは、熱エネルギーを真皮へ届け、その刺激から回復過程でコラーゲンやエラスチンの生成を高めます。
赤色LED
肌に有害な紫外線を含まないLEDの光を照射して、血行の促進や新陳代謝を活発にするなどの効果が期待できます。
赤・青・黄色などさまざまなカラーのものがありますが、毛穴ケアにおすすめなのは赤色LEDです。
波長の長い光で、肌の深いところまで届いて、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった真皮の成分を作り出す線維芽細胞を活性化させてくれます。
これにより、コラーゲンやエラスチンなどの生成促進やターンオーバーの活性化を促します。たるみへのアプローチとしては、メインというよりサブ機能として付いていればうれしい機能です。
濡れても大丈夫?お風呂で使える「防水機能つき」を選ぶ
お風呂は温かい湯気と温度で毛穴が開くので、お風呂場でも使える防水機能付きの美顔器であれば、お風呂に入りながら毛穴ケアできて時短にも便利です。
またお風呂でくつろぎながらする肌ケアで、リラックス効果も得られます。お風呂で使いたい場合は、防水機能付きかどうかを重視してチェックしましょう。
使い続けることが重要!継続しやすさで選ぶ
頑張って美顔器を買ったのに、すぐ使わなくなった…という事態を避けるためにも、購入前に継続しやすいかどうかを確認しておきましょう。
シンプルな機能・部屋に出しておいても美しいルックス・軽い・コードレス・消耗品がないか安価・買いやすい(通販可能か)などをチェックしてみてください。
継続して使用するためには、とにかく手軽で使いやすいことがいちばんです。本体が高くても、専用美容液が要らず頻繁に使用しているので元が取れた、ということもあるでしょう。
毛穴ケア美顔器おすすめ21選
ここからは、美顔器スペシャリストの吉田瑞穂さんや編集部おすすめの毛穴ケア美顔器をご紹介します。
ご自身に合った商品を探す参考にしてください。
美顔器のスペシャリストおすすめ毛穴ケア美顔器4選
まずは、美顔器スペシャリストの吉田瑞穂さんが、毛穴ケアにおすすめの美顔器を4つご紹介します。
編集部おすすめ毛穴ケア美顔器17選
ここからは、美容ライターの吉田さんの選び方をもとに、編集部が厳選した、おすすめの毛穴ケア美顔器をご紹介します。
最新の美顔器から、SNSで話題の美顔器まで幅広くラインナップ。ぜひ美顔器選びの参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回は、美顔器を50台以上保有し、数多くの美容雑誌で活躍する美容ライター兼美顔器プロフェッショナルの吉田瑞穂さんに、毛穴ケア美顔器の選び方やおすすめの商品をご紹介いただきました。
ポツポツとした毛穴が目立ってしまうと、メイクの時間も憂鬱になってしまいます。ご自身の毛穴の種類にあった美顔器でしっかりとケアして、毛穴の目立たない綺麗な肌を目指しましょう。