洗顔は毎朝欠かせないスキンケアのスタートでもあるため、洗顔料にこだわりを持つ方も多いでしょう。
洗顔料にはクリームやジェル、パウダー、泡などさまざまな種類がありますが、最近注目を集めているのが洗顔石鹸です。洗顔石鹸は、洗浄力の高さに加えて、肌への負担が少ないなどのメリットがあります。
この記事では、専門家の意見を交えながら、洗顔石鹸を使うメリットや選び方、使い方のポイントをおすすめ商品とともにご紹介します。
- 洗顔石鹸とは?固形石鹸を溶かすと液体洗顔料になる?
- 洗顔石鹸を使うメリット
- 洗浄力が高い
- すすぎ残しが少ない
- 肌への負担が少ない
- コスパが良い
- 環境にやさしい
- 肌タイプによる洗顔石鹸の選び方
- 乾燥肌・敏感肌|保湿成分を含む洗顔石鹸
- 脂性肌・混合肌|洗浄力を重視した洗顔石鹸
- ニキビ肌|ニキビ予防を期待できる洗顔石鹸
- 楽天市場の人気ランキングをチェック|売れ筋がひと目でわかる
- おすすめの洗顔石鹸30選
- 乾燥肌・敏感肌におすすめの洗顔石鹸10選
- 脂性肌・混合肌におすすめの洗顔石鹸10選
- ニキビ肌におすすめの洗顔石鹸10選
- 洗顔石鹸を効果的に使うポイント
- 泡立てにしっかり時間をかける
- 肌をこすらない
- まとめ
洗顔石鹸とは?固形石鹸を溶かすと液体洗顔料になる?
洗顔石鹸をはじめとする固形石鹸は、牛脂やパーム油、米ぬか油などの天然の油脂や脂肪酸を原料とし、水酸化ナトリウム(アルカリ成分)で中和して固形化(鹸化)したものです。
固形石鹸は界面活性剤の一種とも呼ばれ、「油分と水分のどちらにもなじみやすい性質」があります。油分になじむ性質が汚れを包み込み、水分になじむ性質が汚れを落とすため、肌の汚れや余分な油分を取り除くのに役立ちます。
なお、固形石鹸を水で溶かしても、中和成分が異なるため、液体洗顔料にはなりません。液体洗顔料も原料は天然の油脂や脂肪酸ですが、水に溶けやすい性質を持つ水酸化カリウムを使うことで液状となっています。
一方、洗顔石鹸は人の顔や体を洗うために作られた固形石鹸です。固形石鹸ならではの高い洗浄力を保ちながら、人の肌に刺激となるアルコールやパラベン、香料、着色料、鉱物油などを無添加とし、肌のうるおいを守りキメを整えながら、肌をやさしく洗い上げます。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
洗顔石鹸は、パーム油やオリーブ油などの天然油脂(脂肪酸)にアルカリ剤を化合して作られ、アルカリ剤の種類によって固形と液体に分けられます。
洗顔石鹸は、弱アルカリ性で洗浄力が高く、肌の皮脂汚れを素早く落とすことができます。酸性の皮脂汚れをアルカリで中和して除去するため、肌に負担をかけずに汚れを落とせるのも洗顔石鹸ならではの特徴です。
洗顔石鹸を使うメリット
洗顔石鹸は、さまざまな肌質の方が使用でき、次のようなメリットが実感できると考えられます。
- 洗浄力が高い
- すすぎ残しが少ない
- 肌への負担が少ない
- コスパが良い
- 環境にやさしい
それぞれのメリットを確認しておきましょう。
洗浄力が高い
洗顔石鹸の魅力のひとつは、洗浄力の高さです。先述の通り、固形石鹸は水分にも油分にもなじみやすい界面活性剤であるため、顔の汚れや余分な皮脂をスッキリ洗い上げるのに高い効果を発揮します。
また、固形石鹸は液体石鹸よりも洗浄力が高いとされています。
固形石鹸の大半は洗浄成分である純石鹸(石鹸素地)でできているため、商品によってはその割合が99%にも達します。一方、液体石鹸はおよそ70%が水分で、洗浄成分は30%ほどとなります。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
固形石鹸は、製法によっても洗浄力が異なります。一般的な機械練り製法の場合は、約98%が石鹸素地であるため洗浄力は高めです。
手間のかかる純練り製法の場合は、石鹸素地が40~60%となるため洗浄力はやや下がりますが、保湿成分などを配合できるため機能性は優れています。
すすぎ残しが少ない
洗顔石鹸で顔を洗うと、泡切れが良くすすぎ残しが少ないため、さっぱりとした使用感を得られるでしょう。
水分となじみやすい性質もあることから、汚れや皮脂を包み込んだ泡は水やお湯でサッと洗い流せます。
洗顔料の洗い残しがあると、肌のバリア機能に影響する恐れもあります。水ですっきり洗い流せる洗顔石鹸は、肌への負担を抑えながら洗顔するのに適しています。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
洗顔石鹸は、合成界面活性剤や余計な油分が含まれていないため、肌に残りにくくすすぎ残しが少ないことがメリットです。
また、石鹸の洗浄成分である脂肪酸ナトリウムは、水とのなじみがよく分解性にも優れているため、泡切れがよく素早く落とせます。
肌への負担が少ない
弱アルカリ性の固形石鹸は、酸性の汚れや皮脂と混ざると中和され、洗浄効果が弱まります。
汚れや皮脂を落とすと同時に洗浄効果が弱まるため、洗いすぎによる肌への刺激を抑えられるでしょう。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
洗顔石鹸は弱アルカリ性のため、酸性の皮脂汚れと混ざることで中和され、洗浄力が弱まります。
また、泡切れも良いため、皮脂の取りすぎや洗いすぎ、すすぎ残しを防ぐことで肌への負担を軽減できます。
コスパが良い
先述の通り、洗顔石鹸の大半は、40~90%ほどが洗浄成分(純石鹸分や石鹸素地)でできており、液体洗顔料の70%ほどが水分であることに比べると、洗浄成分の割合がかなり高くなっています。
商品ひとつあたりの洗浄成分で比べると、洗顔石鹸は液体洗顔料よりも1回あたりの使用量が少ないので、比較的コスパがいい方です。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
固形石鹸は、洗浄成分の割合が高く洗浄力に優れています。そのため、少量でもしっかり汚れを落とすことができるためコスパも良いです。
ただし、高温多湿の場所では溶けやすいため、保管場所には注意が必要です。
環境にやさしい
洗顔石鹸は天然の油脂や脂肪酸など自然由来の原料で作られているものが多いため、生分解が早く、環境にやさしい点が特徴です。排水された後は、時間をかけず水と二酸化炭素に分解されるため、生態系への影響を抑えられるでしょう。
また、簡易包装の商品が中心のため、ゴミを最小限に抑えられます。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
天然油脂とアルカリ剤を反応させて作られる石鹸は、合成成分が含まれていないため生分解性に優れています。
石鹸が排水されたあとは短時間で分解され、石鹸カスも微生物の餌になるため環境に優しいのが特徴です。
肌タイプによる洗顔石鹸の選び方
洗顔石鹸もほかの洗顔料と同じく、乾燥肌や脂性肌などご自身の肌の状態に合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、肌のタイプ別におすすめの洗顔石鹸の選び方をご紹介します。
乾燥肌・敏感肌|保湿成分を含む洗顔石鹸
肌の水分量や皮脂量が不足した乾燥肌には、うるおいが不可欠です。
洗浄力の高すぎる洗顔石鹸を選ぶと、肌のうるおいを奪いすぎる可能性があります。
オリーブオイルなど皮脂に近い植物性オイルを含んだものを選んで、洗顔による乾燥を防ぐのがおすすめです。
洗顔石鹸には、スクワランやグリセリン、肌を整える作用のあるアミノ酸などの保湿成分を含有したものも多くあります。高保湿に着目して、洗顔石鹸を選ぶのも良いでしょう。
また、敏感肌の場合、肌表面の角質が薄く外部からの刺激に弱いため、洗顔石鹸の中でも香料などの添加物が少ない低刺激のものが適しています。
表皮が薄くうるおいが逃げ出しやすい敏感肌の場合、保湿成分を含んだ洗顔石鹸が望ましいですが、人によっては天然成分であっても刺激の原因となる場合があります。
肌へのやさしさを第一に考えて、ご自身に合わない成分が含まれていないかよく確認して選ぶようにしましょう。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
敏感肌の方は、肌が乾燥しバリア機能が低下している状態です。香料など刺激になる成分が配合されているものは控えましょう。
また、グリセリンやセラミドなどが配合された保湿効果が高いものを選ぶと良いでしょう。コールドプレス製法で作られた石鹸はグリセリンの配合も多いのでおすすめです。購入の際は、製法もチェックするようにしてみましょう。
脂性肌・混合肌|洗浄力を重視した洗顔石鹸
Tゾーンを中心に皮脂の多い脂性肌には、洗浄力を重視した洗顔石鹸がおすすめです。ただし、肌内部の乾燥が原因で皮脂の分泌が多い「インナードライ肌」の可能性もあるため、洗顔後はしっかり保湿するようにしましょう。
Tゾーンはテカリやすいのに頬はザラザラと乾燥しているなど、部分によって肌状態が異なる混合肌の場合、洗顔石鹸は慎重に選ぶ必要があります。
まずは普通肌向けの洗顔石鹸からスタートして、顔を洗った後の肌の状態を参考に、ご自身に合うものを見極めましょう。肌の状態によって、脂性肌用や乾燥肌用にシフトするのがよいでしょう。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
石鹸素地を多く含む純石鹸は洗浄力が高めなので、脂性肌の方におすすめです。
肌のベタつきが気になる場合は、乾燥による皮脂分泌の過多も考えられるので、まずは洗顔後の保湿ケアをしっかり行うことが大切です。
混合肌の方は、ベタつきが気になる部分から洗顔しましょう。肌のざらつきやごわつきを感じる場合は、週に1~2回程度クレイやピーリング成分が配合された洗顔石鹸を使用してみるのも良いでしょう。
ニキビ肌|ニキビ予防を期待できる洗顔石鹸
皮脂の分泌が増えて肌のターンオーバーが乱れると、肌表面に角質がたまり、詰まった毛穴にアクネ菌が増殖するとニキビができます。ホルモンバランスが乱れる思春期だけではなく、ストレスや寝不足などの生活習慣の乱れもニキビの原因となります。
ニキビ予防をするなら、毛穴の詰まりを解消しやすい洗浄力の高い洗顔石鹸がおすすめです。
また、肌表面の古い角質や毛穴の詰まりを取り除くピーリング効果があるものも、「毛穴の汚れを取る」「余分な角質を除去する」ことに繋がり、ニキビの予防を期待できます。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
ニキビ肌の方は、抗炎症成分のグリチルリチン酸や殺菌成分のイソプロピルメチルフェノールなどの成分が配合された薬用の洗顔石鹸もおすすめです。
また、肌の水分や皮脂バランスの乱れがニキビに影響するため、洗顔後の保湿ケアはしっかり行いましょう。
楽天市場の人気ランキングをチェック|売れ筋がひと目でわかる
洗顔石鹸の種類が多くて決められないと思ったら、楽天市場のランキングをぜひチェックしてみましょう。今みんなが買っている売れ筋の商品がひと目でわかるうえ、レビューを読めば使用感を確認できます。
また、楽天市場なら24時間いつでも買い物ができるため、忙しい方でも時間を気にせず、ご自身にピッタリの洗顔石鹸を探せます。
おすすめの洗顔石鹸30選
ここからは、「乾燥肌・敏感肌」「脂性肌・混合肌」「ニキビ肌」の3つの肌の状態別に、楽天の人気ランキングからピックアップしたおすすめの洗顔石鹸をご紹介します。
乾燥肌・敏感肌におすすめの洗顔石鹸10選
まずは、乾燥肌・敏感肌におすすめの洗顔石鹸をご紹介します。汚れを落としながらうるおいを逃さない、肌にやさしい一品をみつけてみてください。
脂性肌・混合肌におすすめの洗顔石鹸10選
ここからは、脂性肌・混合肌におすすめの洗顔石鹸をご紹介します。気になる皮脂を落としたい、でもうるおいも逃したくないなど、肌の悩みに合わせて選びましょう。
ニキビ肌におすすめの洗顔石鹸10選
ここからは、ニキビ肌におすすめの洗顔石鹸をご紹介します。毛穴の汚れを落として肌の状態を整えるものや、ピーリングできるものなど、肌の状態に合わせて使い分けても良いでしょう。
洗顔石鹸を効果的に使うポイント
洗顔石鹸を効果的に使いたいなら、次のポイントを押さえましょう。
- 泡立てにしっかり時間をかける
- 肌をこすらない
肌に負担をかけずに洗い上げることで、健やかな肌へと導くことができます。
泡立てにしっかり時間をかける
洗顔石鹸は、十分に泡立てるほど界面活性剤としての働きが発揮されるため、汚れや皮脂をすっきりと落とせます。
しかし、液体洗顔料やほかの洗顔料とは違って、洗顔石鹸は泡立てるのにやや時間がかかります。泡立てるのが大変だと感じたら、泡立てネットなどを活用しましょう。軽くツノが立つくらいのもっちりした泡立ちが目安です。
泡立ちが不十分なまま洗顔すると、肌への摩擦や刺激となる恐れもあるため注意しましょう。
泡立てることが手間に感じる方は、泡で出てくる洗顔料と併用するのもおすすめです。
おすすめの泡洗顔は、以下の記事で詳しく解説しています。
肌をこすらない
顔の皮膚は、体のなかでも特に薄くて繊細なため、こすらないようにやさしく洗い上げることが大切です。一方で、鼻などの凹凸や毛穴の詰まりなどは丁寧に洗わなければなりません。
洗顔石鹸はしっかり泡立てた上で、指でこするのではなく、泡を滑らせるようにして「泡で洗う」ことを意識しましょう。きめ細やかな泡は、肌を包み込みながら、毛穴の奥の汚れをしっかりと落とします。
また、洗顔後にタオルでゴシゴシと顔を拭くと、肌表面を傷つける原因になります。 顔を拭く時は、タオルでやさしく水分をおさえるようにしましょう。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
きめ細かな泡ほど、毛穴に密着し汚れ落ちがよくなるので、洗顔石鹸は泡立てがとても重要です。泡立てネットを使用して、ぬるま湯を数滴垂らしながら泡立てると、きめ細かな泡が作れます。洗顔は、泡を包み込むように優しく洗いましょう。
すすぎの際は、お湯の温度が高いと乾燥の原因となるので、32度前後のぬるま湯で洗いましょう。
まとめ
洗顔石鹸は、天然の油脂やアルカリ成分を使った固形の洗顔料です。界面活性作用で顔の汚れや皮脂を包み込んで落とす、水やお湯ですばやく洗い流せる、環境にやさしいなどのメリットがあります。
洗顔石鹸にはさまざまな種類があるため、洗浄力の高さや含まれる成分などから、ご自身の肌の状態に合わせて選ぶと良いでしょう。
たくさんの商品からどれを選ぼうか悩んだら、ぜひ楽天市場で売れ筋やレビューをチェックしてみてください。忙しい方でも24時間いつでも気になる洗顔石鹸を購入できます。ご自身にピッタリの洗顔石鹸で、理想の肌を目指しましょう。
齊藤あき
毛髪診断士・パーソナルビューティープロデューサー
洗顔石鹸は、肌に負担をかけず汚れをしっかり落とせるので、肌質を問わず使えるのも魅力のひとつです。
保湿や美容成分にこだわったものもあるので、ぜひ自分の肌質に合った洗顔石鹸を見つけてみてください。