感動する物語を読みたくなったり、たまには活字の本を読みたくなったりなど、「小説を読もう」と思う理由は人によってさまざま。
ただ、あまり本を読まないという方は、どうやって小説を選べばいいのか悩むことも多いと思います。
そこで今回編集部では、男女500人を対象にお気に入りの小説についてアンケートを実施!
ジャンル人気1位の小説や文学賞受賞作品、話題作もご紹介しますので、ぜひ小説選びの参考にしてください。
- 小説おすすめアンケート|500人が選ぶ人気のジャンルや作家を紹介
- 小説の選び方|5つのポイントをチェック!
- ベストセラーの小説を選ぶ
- 映画やドラマの原作となった小説を選ぶ
- 芥川賞や直木賞など文学賞の受賞作品を選ぶ
- 友人や知人からおすすめされた小説を選ぶ
- ミステリーや恋愛などジャンルから選ぶ
- 小説おすすめ25選|読み始めたら止まらない話題の作品を紹介
- 小説おすすめ人気ランキングTOP10【2022年上半期ベストセラー】
- 小説おすすめ3選【泣ける】
- 小説おすすめ3選【どんでん返し】
- 小説おすすめ3選【ドラマ・映画化】
- 小説おすすめ3選【芥川賞・直木賞受賞作品】
- 小説おすすめ3選【子どもに読ませたい】
- 小説おすすめ36選|人気ランキングからジャンル別に紹介
- 小説おすすめ11選【ミステリー・推理】
- 小説おすすめ8選【青春・恋愛】
- 小説おすすめ4選【ファンタジー】
- 小説おすすめ3選【歴史】
- 小説おすすめ3選【児童】
- 小説おすすめ3選【SF・ホラー】
- 小説おすすめ4選【政治・経済】
- まとめ
小説おすすめアンケート|500人が選ぶ人気のジャンルや作家を紹介
今回、編集部では10代から60代までの男女500名を対象に、お気に入りの小説に関するアンケートを実施。
お気に入りの小説をジャンル別で見ると、「ミステリー」部門が2位以下と大差をつけて1位となりました。ジャンル別の内訳は以下の通りです。
1位 ミステリー(131名)
2位 ファンタジー(72名)
3位 青春(69名)
4位 恋愛(66名)
5位 推理(63名)
6位 歴史(31名)
7位 児童(21名)
7位 SF(21名)
9位 ホラー(17名)
10位 経済(6名)
11位 政治(3名)
20代~30代の男女ともに「ミステリー」小説が一番人気でした。
どんなに考えてもわからない謎が解き明かされるのはとても快感です。「なるほど、そういうことだったのか」という心地良い敗北感や、「やはり、思った通りのトリックだ」と謎を解きあてる快感も人気の理由でしょう。
ちなみにアンケートの回答者の内訳は、女性が約7割、男性が約3割と女性の割合が多く、年代別では30代(181名)、次いで20代(165名)の割合が多く、20代~30代が全体の約7割を占めていました。
では、人気のある作家はどのような人なのでしょうか?
人気作家ランキングTOP3は以下の結果となりました。
- 1位 東野圭吾 (32名)
- 2位 伊坂幸太郎 (17名)
- 3位 湊かなえ (14名)
(敬称略)
数多くのベストセラーを世に送り出した有名作家たちですが、支持される共通の理由としては「登場人物のキャラクターがはっきりしている」「トリックと緻密なストーリーの両立」などがあります。
登場人物がはっきりしていて、意外性のあるストーリーなのにしっかりまとまっていて読みやすいというのが有名作家たる所以でしょう。
また、「小説なら、作家の○○さんの作品が好き!」という、特定の作家のファンになるという方も珍しくありません。
作家ひとりひとりの作風は異なるので、自分の好みに合う作家を見つけて、その作家の作品を好んで買うという方もいます。
小説の選び方|5つのポイントをチェック!
書店へ足を運んでも、平積みにされた本を目の前にすると、「どれがいいのかな……」と迷ってしまうことはありませんか?
そんな時は、次に挙げる5つのポイントを参考に選んでみてください。
- ベストセラーの小説を選ぶ
- 映画やドラマの原作となった小説を選ぶ
- 芥川賞や直木賞など文学賞の受賞作品を選ぶ
- 友人や知人からおすすめされた小説を選ぶ
- ミステリーや恋愛などジャンルから選ぶ
選び方のポイントをひとつずつ詳しく解説していきます。
ベストセラーの小説を選ぶ
人気の作品を読みたいという方はベストセラーの小説の中から選ぶといいでしょう。
ベストセラーというのは、数ある本の中でもとくに売れている作品のことを指します。その具体的な部数は定められていませんが、10万部売れると一般的にはベストセラーといわれることが多いです。
売れ方は様々ですが、多くの人が読んでみて「おもしろかった」と共有されているのが共通のポイントです。
映画やドラマの原作となった小説を選ぶ
映画やドラマなどのメディア化は、当然面白くなければ原作に選ばれません。
また、映画監督や俳優などの一流のクリエイターが、文字で描かれた作品の世界を動きや音で再現するため、原作とメディア化作品で違った楽しみ方ができます。
文字を読むのが苦手な方は、まず映画やドラマなどメディア化作品を見てから原作を読むといった楽しみ方もできるのが特徴です。
芥川賞や直木賞など文学賞の受賞作品を選ぶ
クオリティの高い作品を読みたい方は文学賞受賞作品から選ぶことをおすすめします。
文学賞受賞作品は、一流のプロの作家たちが数多くの作品から選考して選んだ優れた作品である証明です。
主に出版社が文学賞を開催しており、純文学の新人に与えられる芥川賞や、新人・中堅作家によるエンターテインメント作品に与えられる直木賞などがあります。
そのほかにも、書店員が選ぶ本屋大賞などもありますが、いずれも本に詳しい人が厳選して決める賞なので、文章・内容・構成がしっかりしているのが特徴です。
友人や知人からおすすめされた小説を選ぶ
また、友人や知人からおすすめしてもらった小説を選ぶのも1つの手です。
お互いに読みあえば共通の話題になりますし、おすすめしてくれた人がどんな作品を好む人なのか知ることもできるでしょう。
ミステリーや恋愛などジャンルから選ぶ
小説はその内容によって、次の11のジャンルに分類することができます。
①推理
②ミステリー
③青春
④恋愛
⑤SF
⑥ファンタジー
⑦ホラー(怪奇・怪談)
⑧政治
⑨経済
⑩歴史
⑪児童
トリックや謎を楽しみたい方は「推理」や「ミステリー」。ヒューマンドラマが好きな方は「青春」や「恋愛」から選ぶなど、興味のあるジャンルから小説を探すのもいいでしょう。
小説おすすめ25選|読み始めたら止まらない話題の作品を紹介
衝撃の展開で話題を集める作品や、映画化決定で注目される作品、今なお長く愛されるロングセラー作品など、様々な形で注目を浴びる小説があります。
本章では、読み始めたら止まらない話題の作品やベストセラーになった小説を厳選してご紹介します。
小説おすすめ人気ランキングTOP10【2022年上半期ベストセラー】
まずは、2022年上半期のベストセラー*をランキングでご紹介します。注目の話題作が目白押しです!
*:集計期間2021.11.22~2022.5.21 日販調べ
小説おすすめ3選【泣ける】
人気小説の理由の1つとして、「泣ける」ストーリーというものがあります。
日常生活で泣くことはほとんどありません、だからこそ本を読んで泣きたいと思う方も多いと思います。
思わず胸が締め付けられたり、感動に打ち震えたりして泣ける、編集部厳選の小説を紹介します。
今回紹介する「泣ける」小説は、いずれも映画化され、その切ないストーリーが話題を呼んだ作品です。もし読んでいなかったら、今すぐにでも読んでもらいたい、そんな十分おすすめできる作品です。
小説おすすめ3選【どんでん返し】
小説の醍醐味といえば、予想のつかないどんでん返しです。
作品によっては、最後の数ページで物語全体が根本からひっくり返されるなんてこともあります。
そんな衝撃と驚きがちりばめられた「どんでん返し」のあるおすすめの小説を紹介します。
小説に仕組まれた見事などんでん返しが評価され、2020年度の「このミステリーがすごい!」第1位を受賞した作品を始め、本屋大賞や江戸川乱歩賞などいずれも名だたる文学賞を受賞した作品です。
小説おすすめ3選【ドラマ・映画化】
小説を違う媒体で魅力的に表現するのがメディア化です。原作では感じられなかった情景や場面が、ドラマ化・映画化されることで、より多くの人に見られるので、さらなる話題や人気を集めます。
原作とメディア作品で多少異なるストーリーが描かれることもあるので、原作とメディア作品で2度ストーリーを味わうこともできます。ここからはメディア化した話題作をご紹介します。
小説おすすめ3選【芥川賞・直木賞受賞作品】
膨大な小説の中で、毎年各数人しか受賞できないのが文学賞です。プロの作家や選考委員会が厳選して選ぶため、文章・構成・内容すべてが一流だという保証にもなります。
今回は、文学賞でも代表的な芥川賞(芥川龍之介賞)と直木賞(直木三十五賞)から受賞作品をご紹介します。
小説おすすめ3選【子どもに読ませたい】
子どもの頃、親などからおすすめされた本を読んだ経験がある方もいると思います。感性が育つ幼少期だからこそ、読書は素晴らしい体験を与えてくれます。
また、世代を超えて愛される作品を親子で読むことは、子どもの成長や親子間でのコミュニケーションにもつながります。
子どもがいる方や子どもへのプレゼント用などにもおすすめの、今なお人気のある、子どもに読ませたい小説を紹介します。
小説おすすめ36選|人気ランキングからジャンル別に紹介
ここからは、編集部で男女500名にとったアンケートで上位にランクインした小説を11のジャンル別に紹介していきます。
小説のリアルな口コミや、ジャンルごとにどのような人におすすめなのかも解説しているので、ジャンルで選ぶ際の参考にしてください!
それでは人気ジャンル1位に輝いた「ミステリー」部門から順に、小説をご紹介していきます。
小説おすすめ11選【ミステリー・推理】
時代を超えて愛される小説の王道ジャンルといえば「ミステリー」です。
奇想天外なストーリーに散りばめられた謎は、最後の1ページまで読者を翻弄します。
また、ミステリーと似たジャンルで「推理」があります。推理ジャンルの小説は「探偵小説」とも呼ばれ、読みながら読者がトリックを看破して、犯人を推理するという要素がメインです。
これらのジャンルは、謎やトリックを推理するのが好きな方や、予想の付かないロジックに絡められたどんでん返しが好きな方におすすめです。
きっとあなたの予想を裏切って驚かせてくれる小説がたくさんあるでしょう。
ジャンル別で1番人気の「ミステリー」部門は、「推理」部門でランクインした作品とかぶる傾向にありましたので、2ジャンルまとめてご紹介します。
ちなみに、各部門の上位にランクインした人気作家はこちら。
【ミステリー部門】
1位 東野圭吾
2位 伊坂幸太郎
3位 湊かなえ
【推理部門】
1位 東野圭吾
2位 赤川次郎
3位 西村京太郎
3位 江戸川乱歩
3位 綾辻行人
「ミステリー」、「推理」部門ともに1位は東野圭吾がランクイン、東野作品の人気ぶりが伺える結果となりました。
まずは【ミステリー】部門から上位にランクインした作品をご紹介します。
続いて【推理】部門から4冊をご紹介します。
小説おすすめ8選【青春・恋愛】
移ろいでゆく時代の中で唯一変わらないジャンルが「青春」と「恋愛」です。
どの時代でも、若者を中心に人気の「青春」ジャンルは、人生の春とも呼ばれる多感な時期に、人間関係や異性、理想や夢などに悩んでいく、等身大の物語が展開されていくのが特徴です。
また、老若男女問わず愛される「恋愛」は、男女間の様々な恋愛模様が描かれているのが大きな特徴です。多様な恋愛は、多様な人間関係そのままです。
これらのジャンルは、数多くの出会いや悩みを通じて成長するヒューマンドラマや、恋愛を通じた人間同士の挫折や成長が好きな方におすすめです。
アンケートで3位の「青春」小説と4位の「恋愛」小説で上位にランクインした作品をまとめてご紹介します。
ちなみに、各部門の人気作家ランキングTOP3はこちら。
【青春部門】
1位 夏目漱石
2位 住野よる
3位 三浦しをん
【恋愛部門】
1位 江國香織
2位 有川浩
3位 森見登美彦
それでは【青春】部門からおすすめの小説をご紹介します。
続いて【恋愛】部門からおすすめの小説をご紹介します。
小説おすすめ4選【ファンタジー】
未知との遭遇や冒険、ありえない出来事。これらの言葉にピンとくる方にはファンタジーがおすすめです。
「実際ありえない」ものを「ありえるならば」で物語が作られているのが大きな特徴です。異世界や魔法なんていう王道のファンタジーに加え、たったひとつの特別な力を題材にしたものまで多種多様なファンタジーがあります。
また、小説だからこそ味わえる感動や出会いがあります。もし、○○が「ありえるならば」と考えたことがある方は、そのありえた世界を楽しめるかもしれません!
アンケートの「ファンタジー」部門で上位にランクインした小説をご紹介します。
ちなみに、人気作家ランキングTOP3はこちら。
1位 小野不由美
2位 J.K.ローリング
3位 森見登美彦
小説おすすめ3選【歴史】
歴史ジャンルは、様々な実際の歴史上の出来事や時代を舞台にした物語が特徴のジャンルです。
当時の経済や政治の戦い、実際の戦までもが描かれているので、歴史上で起こった出来事に興味がある、歴史における政治や戦に興味があるという方におすすめです。
「歴史」部門で上位にランクインした小説をご紹介します。
ちなみに、人気作家ランキングTOP3は同率2位が2名のため、3位はありません。
1位 司馬遼太郎
2位 池波正太郎
2位 畠中恵
小説おすすめ3選【児童】
児童ジャンルは、子どもの教育や教養にもぴったりの、子どもでも読みやすい小説が集められたジャンルです。
また、比較的読みやすいものが多いので、親子で一緒に本を読んだり、子どもに本を読ませたりして、子どもに教養や知識を身につけさせたい方におすすめです。
教養や知識と言っても難しいものではなく、子どもが楽しめるようなファンタジーや優しいストーリーの小説などに加え、ときには子どもの「なんで?」に答えてくれる、もしくは生み出してくれる小説があります。
子どもに知らないことを教えてくれるのは小説でもいいのです。
そんな「児童」部門でアンケート上位にランクインした小説をご紹介します。
ちなみに人気作家ランキングTOP3は同率1位が3名のため、1位のみとなります。
1位 香月日輪
1位 ルーシー・モード・モンゴメリ
1位 芥川龍之介
小説おすすめ3選【SF・ホラー】
「SF」ジャンルは、主に近未来をテーマとした作品が多く、科学的な空想にもとづいたフィクションをテーマにしたジャンルです。
科学が高度に発達した舞台が好きという方や、化学が好きな方におすすめです。
私たちの身近に存在する科学を取り扱った作品が多いので、「科学技術でこんな世界がありえるかも」と楽しみながら読むことができます。
「ホラー」ジャンルは、怖いもの見たさの好奇心が強い方におすすめです。なぜなら、ホラーは決してありえないストーリーだけとは限らないからです。
幽霊や殺人鬼、サイコなどが恐怖をもたらすストーリーは、現実と空想の境目である「ホラー」というジャンルだからこそ、常に「もしかしたら」という恐怖感が味わえます。
人気が拮抗した「SF」と「ホラー」部門ですが、まとめてご紹介します。
なお、「SF」部門の1位には「図書館戦争」がランクインしていますが、「恋愛」部門で既にご紹介していますので、ここでは紹介を省略します。
ちなみに、人気作家ランキングTOP3は同率1位が2名あり、3位以下が複数名のため、1位のみの紹介となります。
【SF】
1位 有川浩
1位 星新一
【ホラー】
1位 山田悠介
1位 乙一
小説おすすめ4選【政治・経済】
現実世界の政治・経済をテーマにしたジャンルは多くの社会人から支持を得ています。
半沢直樹の大ヒットからも見て取れる通り、その人気はすさまじく、社会を舞台に、政治家や会社員が社会の陰謀に挑む社会派のヒューマンドラマが人気を得ています。
青春やファンタジーもいいけど、大人たちのどろどろした熾烈なやり取りが読みたいという方におすすめです。
それでは最後に、「政治」と「経済」部門で上位にランクインした小説をご紹介します。
ちなみに、人気作家ランキングTOP3はこちら。
【経済】
1位 池井戸潤
※2位は同率多数のため割愛
【政治】
1位 山崎豊子
1位 村田沙耶香
1位 雪乃紗衣
まとめ
最新のベストセラーをはじめ、主要なジャンル別に小説を紹介しましたが、本にはないジャンルは存在しないといわれるほど、さまざまなジャンル・作品があります。
自身に合った選び方を試してみて、ぜひ好みのジャンルや作品を見つけてください。文庫サイズなら移動中も読みやすいのでおすすめですよ。
※「お気に入りの小説」に関する調査(2019年6月実施)
※クラウドソーシングサイトCrowdWorksにて、10代から60代の男女にアンケートを実施。有効な回答を得られた500名の意見をもとに記事を作成。
※アンケート詳細
・10代から60代の男女が対象
・お気に入りの小説
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