毎日使うお風呂は、掃除をサボるとすぐにカビや水垢などの汚れが現れる場所です。いつもお風呂をピカピカにしていたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、さまざまなメーカーがお掃除グッズを販売しており、壁やタイル、鏡など、掃除する箇所で使うグッズが異なるため、商品選びが難しいという悩みもあります。
そこで今回は、お風呂の掃除する場所別におすすめの商品や掃除後に気をつけるポイントについて解説します。

お風呂の汚れの原因は?
お風呂掃除グッズをご紹介する前に、まずはお風呂汚れの主な原因について、木村石鹸工業株式会社の円道 隆さんにお聞きしました。
お風呂汚れの主な原因は下記の6つです。ご自宅のお風呂の状態を確認してみましょう。
- 皮脂汚れ
- 水垢
- 石鹸カス
- サビ
- 入浴剤
- 黒カビ

円道 隆
木村石鹸工業株式会社 コンシューマ事業部 係長
とくに黒カビは、浴槽と壁の継ぎ目やタイルとタイルの間に発生しやすく、落ちにくいことが特徴です。
カビは5℃〜35℃の間で発生しますが、特に25℃前後が活発になります。お風呂は40℃前後に温められたお湯が少しずつ冷えることで25℃近くになり、カビが繁殖しやすい環境になるのです。
湿度との関係性が非常に強く、湿度80%以上になるとカビが爆発的に増加するので、換気には十分注意しましょう。
お風呂掃除グッズの選び方

各メーカーがさまざまなお風呂掃除グッズを販売していますが、お風呂掃除をラクに行うためには、「スポンジ」「ブラシ」「洗剤」の選び方が大切です。
まずは、お風呂掃除グッズの選び方のポイントをご紹介します。
スポンジの選び方
- 柔らかいスポンジ
浴槽を傷付けずに、細かな場所を掃除できます。 - 研磨粒子入りのスポンジ
湯垢を取り除くときに最適です。 - ハンドル付きのスポンジ
浴槽の壁や天井などの高い位置のお掃除に向いています。

円道 隆
木村石鹸工業株式会社 コンシューマ事業部 係長
ハンドル付きのスポンジは、高いところのお掃除がラクに!体勢を前かがみにする必要がないので、腰痛持ちの方にもおすすめですよ。
ブラシの選び方
- 長柄タイプ
浴槽全体を掃除したい場合におすすめです。 - ハンディタイプ
細かい場所やカビ対策に最適です。 - ブラシが取り替えできるタイプ
衛生的で、汚れたら新しいものに取り替え可能なのでおすすめです。

円道 隆
木村石鹸工業株式会社 コンシューマ事業部 係長
お風呂用のブラシは、使用する場所によって大きさを変えたほうが良いでしょう。また、ブラシの毛束の形状にも注目し、ブラシが密着しているものを選びましょう。

編集部
広い面はスポンジで掃除し、デコボコしたタイル面などは、ブラシを併用すると良さそうですね!
洗剤の選び方
- 酸性の洗剤:水垢・石鹸カス・入浴剤
- アルカリ性の洗剤:皮脂汚れ・サビ・黒カビ
お風呂汚れの原因それぞれに、効果的な洗剤の性質(酸性・アルカリ性)がありますが、手軽に1本で済ませたい場合は「中性洗剤」を選びましょう。
しつこい汚れが気になる場合は、酸性・アルカリ性のそれぞれの汚れに特化した洗剤を選ぶと良いです。
とくに黒カビは強力なアルカリ性の洗剤を使用しないと落ちないので、カビ専用の洗剤を購入しましょう。
カビ専用の洗剤は非常に強力です。使用するときは必ず単独で使用しましょう。他の洗剤と混ざると有毒なガスが発生することがあります。各商品に記載されている使用上の注意をよく読み、使用法を守ってお使いください。
お風呂掃除グッズおすすめ30選|道具・用途別に編集部が厳選!
それでは、掃除する場所別におすすめ商品をご紹介します。
お風呂掃除グッズおすすめ4選【風呂釜用洗剤】
まずは、風呂釜の掃除におすすめのお掃除グッズをご紹介します。

円道 隆
木村石鹸工業株式会社 コンシューマ事業部 係長
風呂釜の主な汚れの原因である水垢はアルカリ性質なので、酸性の洗剤またはクレンザーなどがおすすめです。
お風呂掃除グッズおすすめ5選【スポンジ】
お風呂掃除グッズおすすめ8選【ブラシ】
続いて、壁やタイルにおすすめのお風呂掃除グッズをご紹介します。
お風呂掃除グッズおすすめ4選【浴室用洗剤】
次に、おすすめの浴室用洗剤をご紹介します。
お風呂掃除グッズおすすめ5選【鏡用】
続いて、水垢などの汚れが気になる鏡におすすめのお掃除グッズをご紹介します。
お風呂掃除グッズおすすめ4選【天井用】
最後に、天井の掃除におすすめの商品をご紹介します。
お風呂掃除をした後に気をつけることは?
お風呂掃除グッズを使ってお掃除した浴室、綺麗なままキープしたいですよね。お風呂掃除の後、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか?


円道 隆
木村石鹸工業株式会社 コンシューマ事業部 係長
水分を残さず、換気扇や窓を開けて風通しを良くしましょう。湿度が高い状態だと、いくら対策をしてもカビが発生する可能性が高くなります。
また、基本的にお風呂掃除は毎日行うのがおすすめです。
皮脂や湯垢などが蓄積すると、汚れが落ちにくくなってしまうので、浴室の隅までしっかりと洗い流してください。
毎日お風呂掃除ができない場合は、お風呂上がりにシャワーで壁や床、浴槽を流すだけで皮脂などの蓄積を防げます。
記事内で紹介している“天井に設置するタイプ”のお掃除グッズもおすすめですよ。
まとめ

各メーカーが、さまざまなお風呂掃除グッズを発売していますが、まずはカビ対策や水垢落としなどの用途に合わせた商品を選びましょう。毎日使うものだからこそ、使いやすさを考慮することが大切です。
また、せっかく掃除をしても、掃除後に水気があったり換気が不十分だとカビや水垢が発生する可能性が高くなりますので、水気を残さず、風通しを良くするよう心がけましょう。