疲れや体の痛みを和らげたいときにサポートしてくれる「入浴剤」。お湯の色や香りを楽しむことはもちろん、種類や成分を比較して選ぶことでより充実したバスタイムを過ごすことができます。
今回は、眠りとお風呂の専門家である小林麻利子さんにご協力いただき、入浴剤を選ぶときのポイントやおすすめの入浴剤をお聞きしました。
炭酸ガス系やスキンケア系、生薬系などの効能別でご紹介!またおしゃれでプレゼントに最適な入浴剤も厳選しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 入浴剤の選び方とは?眠りとお風呂の専門家・小林さんに聞いてみた
- 粉末・液体・錠剤の種類(形状)は好みで選ぶ
- 入浴剤の成分・効果効能で選ぶ
- ピンクや黄色など気分に合わせて湯色で選ぶ
- 入浴剤の種類と特長
- 身体を温めたいなら「無機塩類系」がおすすめ
- 体をほぐしたり疲れを和らげたいなら「炭酸ガス系」がおすすめ
- ターンオーバーが気になるなら「酵素系」がおすすめ
- 乾燥が気になるなら「スキンケア系」で保湿するのがおすすめ
- 温熱効果を高めたいなら「薬用植物系」がおすすめ
- 入浴剤おすすめ25選|眠りとお風呂の専門家・小林さんが成分別に厳選!おしゃれなギフト用も
- 【無機塩類系】入浴剤おすすめ5選
- 【炭酸ガス系】入浴剤おすすめ4選
- 【酵素系】入浴剤おすすめ5選
- 【スキンケア系】入浴剤おすすめ6選
- 【薬用植物系】入浴剤おすすめ5選
- まとめ
入浴剤の選び方とは?眠りとお風呂の専門家・小林さんに聞いてみた
まず、眠りとお風呂の専門家である小林麻利子さんに、入浴剤を選び方のポイントをお聞きしました。
粉末・液体・錠剤の種類(形状)は好みで選ぶ
入浴剤には主に3種類の形状があります。
- 粉末
- 錠剤
- 液体
小林 麻利子
SleepLIVE株式会社代表取締役。生活習慣改善サロン「Flura」主宰。 睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員
錠剤タイプの入浴剤は素材の成分上、固めないと安定しないので錠剤にしています。また、液体タイプの入浴剤は保湿系に多いです。
致し方なくそのような形状になっているだけで、それぞれの種類(形状)ごとにメリット・デメリットはないと思います。お好みで選ぶと良いでしょう。
入浴剤の成分・効果効能で選ぶ
入浴剤には主に5種類の成分の種類があります。
- 無機塩類系入浴剤
- 炭酸ガス系入浴剤
- 酵素系入浴剤
- スキンケア系入浴剤
- 薬用植物系入浴剤
それぞれの種類については「入浴剤の種類と特長」項目から説明させていただきます。
ピンクや黄色など気分に合わせて湯色で選ぶ
小林 麻利子
SleepLIVE株式会社代表取締役。生活習慣改善サロン「Flura」主宰。 睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員
気分が明るくしたいときはピンク系、集中力や成績アップしたいときは黄色系、ほっ…と落ち着きたいときは青系の入浴剤などと、そのときの気持ちに合わせて入浴剤を選ぶのも◎。
入浴剤の種類と特長
身体を温めたいなら「無機塩類系」がおすすめ
無機塩類系入浴剤には、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどの成分が配合されています。
温熱作用による入浴後の保温効果を高めるものが多く、「〇〇温泉の素」などの温泉地名がつけられた商品が有名。皮膚の成分と結合することで保温の膜を作るのが特徴で、入浴剤を入れない状態と比べて皮膚表面温度が高くなることが多いです。
小林 麻利子
SleepLIVE株式会社代表取締役。生活習慣改善サロン「Flura」主宰。 睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員
お風呂に入った後から就寝まで温まった状態でいられるため、秋冬など寒さを感じる季節におすすめです。なお、バスソルトの成分は塩(塩化ナトリウム)なのでこの分類ですが、塩化ナトリウム系入浴剤とも言われています。
体をほぐしたり疲れを和らげたいなら「炭酸ガス系」がおすすめ
炭酸ガス系入浴剤とは、炭酸水素ナトリウムや炭酸ナトリウムなどのアルカリ成分に、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸などの酸性成分を加えたものを指します。アルカリ性と酸性を組みあわせたものが水に溶けると、シュワシュワと二酸化炭素が発生する仕組みです。
人口炭酸泉ほどではないものの、毛細血管が拡張して血流が増すことにより、温まった血液がめぐることで温熱作用が高まります。体をほぐしたり疲れを和らげたりする効果も期待できるため、短時間で温熱作用を高めたいときはもちろん、疲れがたまっているときなどにも。
ターンオーバーが気になるなら「酵素系」がおすすめ
酵素系入浴剤には、パパイン、パンクレアチンなどのタンパク質分解酵素が配合されているのが特徴です。このような酵素は、肌表面の角質を分解して汚れを取り除く働きがあると言われています。
この入浴剤を入れたお湯に浸かると、汚れが落ちやすくなります。特に、月経前で肌がごわついているときや血流が悪くなる寒い時期など、ターンオーバーが遅くなっているときに役立ちます。
乾燥が気になるなら「スキンケア系」で保湿するのがおすすめ
植物油や植物から得られた精油、セラミド、スクワランなど、いわゆる保湿成分が入っているのが特徴です。特に乾燥が強い冬の時期に入れることで過度な乾燥を防ぐことができますが、お風呂に浸かった後は季節問わず浸かる前よりも乾燥します。
油膜を張ることで肌から水分の乾燥を防ぐことはできますが、油は水に溶けません。乳化剤などが入っていない場合は、お湯にオイルが浮いてしまうこともあるので、お湯を流した後はしっかりと浴槽を洗う必要があります。
小林 麻利子
SleepLIVE株式会社代表取締役。生活習慣改善サロン「Flura」主宰。 睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員
キャリアオイルの場合は、追い炊き機能をすることで配管が壊れる危険があるので、注意しましょう。追い炊き機能をよく使う冬は特に要注意です!
温熱効果を高めたいなら「薬用植物系」がおすすめ
薬用植物系入浴剤とは「薬湯風呂」と言われているもので、生薬をそのまま袋に入れたもののほか、圧搾などで抽出したエキスやその成分に似たものを使って作られたものなどもあります。
センキュウ、トウキ、トウガラシ、チンピ、ショウキョウ、ショウガ、ヨモギなど、使う生薬の種類によって異なりますが、血流を促すものや温熱効果を高めるものが多いです。また生薬そのものを使っているものは、入浴中に香りを楽しみながら心地よい気分を味わうことができます。
小林 麻利子
SleepLIVE株式会社代表取締役。生活習慣改善サロン「Flura」主宰。 睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員
注意点としては、そのままお風呂に入れる場合に皮膚が炎症を起こしてひりひりすることがあります。初めて使うときや肌状態が安定しないときは特に気を付けましょう。
入浴剤おすすめ25選|眠りとお風呂の専門家・小林さんが成分別に厳選!おしゃれなギフト用も
ここからは、お風呂と眠りの専門家の小林さんと編集部がおすすめする入浴剤をご紹介します。成分による種類ごとに厳選された商品は、専門家ならではの視点で厳選された優秀なものばかりです!
【無機塩類系】入浴剤おすすめ5選
まずは、温まりたい方におすすめの無機塩類系入浴剤をご紹介します。おやすみ前の入浴でゆったりとした気分を味わいたい方も、ぜひチェックしてみてください。
【炭酸ガス系】入浴剤おすすめ4選
次に、お湯のシュワシュワ感を味わいたい方におすすめの、炭酸ガス系入浴剤です。疲れが気になるときや冷える季節に役立つ商品がランクインしています。
【酵素系】入浴剤おすすめ5選
続いて、肌を清潔に保ったり角質が気になるときに役立つ酵素系入浴剤のご紹介です。商品によって酵素の種類が異なるので、選ぶときは事前の情報リサーチをおすすめします。
【スキンケア系】入浴剤おすすめ6選
肌の弱い人や乾燥などで肌が敏感になっているときにおすすめなのが、スキンケア系入浴剤。ここでは、やさしい成分にこだわったものを多く紹介しています。
【薬用植物系】入浴剤おすすめ5選
最後は、生薬をバランスよく配合した薬用植物系の入浴剤をご紹介します。ナチュラル志向の方やハーブの香りが好きな方におすすめです。
まとめ
今までなんとなく香りで入浴剤を決めていた方も、こだわって選んでみたくなったのではないでしょうか。たかが入浴剤と思われがちですが、成分や形状の異なるものなど、たくさんの種類が販売されているため、しっかり吟味して選べば、ご自身にぴったりの入浴剤が見つかるのではないでしょうか。
また、いろいろな入浴剤を揃えておくと、選べる楽しみが加わり、バスタイムがより充実した時間に。今回ご紹介した小林さんのアドバイスを参考に、試してみてください。