誰の家にも必ず1つはある爪切りですが、いざ買いかえようと思ったときに何を基準に選んだら良いのでしょうか。
実は爪切りには刃の種類だけでも曲線刃や直線刃など数種類あります。
他にもグリップタイプやハサミタイプなどの形状の違い、大きさや素材など、さまざまな選択肢があります。選択肢が多いのは嬉しいことですが、どれを選べばいいのか迷ってしまいますね。
そこで今回は、爪切り屋を経営しているフットケア専門家・伴野真希さんに爪切りの種類から選び方まで詳しく伺いました。
おすすめ商品もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

爪切りの選び方のおすすめは?フットケア専門家の伴野さんに聞いてみた
「爪切り屋足楽銀座店」を経営するほか、「両国あしのクリニック」フットケア外来や「よつば皮膚科」フットケア外来にて勤務している伴野真希さんに、爪切りのおすすめの選び方を伺いました。
爪切りのタイプで選ぶ
爪切りの種類は大きく分けて「グリップ」「ニッパー」「ハサミ」の3種類があります。それぞれの特徴について伴野さんに解説していただきました。
グリップタイプ

伴野 真希
フットケア専門家
一般的に爪切りといわれている形がグリップタイプです。使い慣れている方が多いですし、小さい力で切れるので使い勝手がいいと思います。
ただし切るときに爪に負担の掛かる刃の構造の物が多いのが難点です。グリップタイプには曲線刃が多く、切り方によっては爪が割れたり2枚爪になりやすい特徴があります。

ニッパータイプ

伴野 真希
フットケア専門家
工具のニッパーと似たような形状で、切るときに爪に負担が少ないです。切れ味がよく先が鋭利なので、厚い爪・変形した爪も切りやすいと人気があります。
爪の横側などの細かいところも上手に切れるので、爪が肌に食い込んでしまう巻き爪の方には使いやすいタイプの爪切りです。

ハサミタイプ

伴野 真希
フットケア専門家
ハサミの形になっているので、チョキチョキと端から切ることができるタイプです。小さい爪や薄い爪の方におすすめです。
爪が小さな赤ちゃんの爪を切るときにも向いています。爪を見ながら切れるので、赤ちゃん用はハサミタイプが多いですね。グリップタイプやニッパータイプに比べて爪を傷つけにくいので安心して切ることができます。

爪切りの刃の種類で選ぶ
ここからは、爪切りの刃の種類をご紹介していきます。
「曲線刃タイプ」は手の爪をラウンド型に整えるのにおすすめ
爪のカーブに刃を合わせてカットしていくのが「曲線刃タイプ」です。手の爪をラウンド型に整える場合は、カーブがあるので使いやすいのが特徴です。足の爪をハサミのように端から切る場合には、このタイプで形を整えるのは難しいです。
足の爪を切る場合は面倒でも1回1回小さく切り落して、端がとがらないようスクエアオフ型に切ることをおすすめします。角に切り残しができないよう注意深く見ながら切りましょう。

伴野 真希
フットケア専門家
曲線刃タイプは一般的には「爪の端に負担の少ない設計」「爪が割れにくい」と言われていますが、切り方によっては割れることがあり、2枚爪になることもあります。
「直線刃タイプ」は足の爪をスクエアオフに整えるのにおすすめ
足の爪切りに適した形が「直線刃タイプ」です。足爪の形は上辺をまっすぐにして角を無くしたスクエアオフが最適と言われています。直線刃タイプはカーブがないので、真っすぐに切れてスクエアオフに整えやすい爪切りです。
巻き爪は巻いてしまっている部分の切り残しや、割れた爪のギザギザが爪周りの皮膚を傷付けたり陥入して痛みを感じます。普通の爪でも切り残しや尖った角は残さないことが大切です。

伴野 真希
フットケア専門家
一般的に巻き爪=痛いと思われがちですが違います。巻き爪でも痛みが出ないよう正しいカットを心掛けることが大切です。
「斜め刃タイプ」は直線刃よりも使いやすい
「斜め刃」は、直線刃と同様で足の爪を切るのに適した形です。ハサミのようにチョキチョキと切りやすいので、直線刃より使い勝手はよいかもしれません。
「凸刃タイプ」は切る箇所が目視できるため、安全性が高い
「凸刃」は、曲線刃のカーブとは逆のカーブです。切る箇所が目視できる安全性の高いタイプです。爪を皮膚より出るように整えたい場合は、こちらのタイプがおすすめです。
爪や手の大きさに合わせて選ぶ

爪の大きさや手の大きさは人によって違います。使う方の爪や手の大きさに合わせてお選びください。
手が小さい方は細かいところを切れる方がいいですし、力があまり必要ない小さいサイズがおすすめです。
男性や足の爪などの大きい爪には大きいサイズの爪切りが適しているでしょう。小さいものでは何度も切らなくてはいけないので、手間がかかります。厚い爪を切る場合も力がしっかり入る大きいサイズがおすすめです。
サビにくく切れ味が持続するステンレス素材がよい


伴野 真希
フットケア専門家
爪に負担をかけないためには、刃の切れ味が良くないといけません。錆びたり鋭い切れ味を保てないものでは、爪を痛めてしまいます。やや高価ですが、切れ味がよく、サビにくいステンレス製がおすすめです。
自分で切るのか、誰かの爪を切ってあげるのか

伴野 真希
フットケア専門家
ご自身で切る場合はどのタイプの爪切りでも可能ですが、ご自身以外の方の爪を切る場合は、ニッパータイプやハサミタイプがおすすめです。どちらの場合でも切る箇所を目視できることが大切です。
爪切りおすすめ18選
ここからは、編集部が厳選したおすすめの爪切りを「グリップタイプ」「ニッパータイプ」「ハサミタイプ」の3種類に分けてご紹介していきます。
【グリップタイプ】爪切りおすすめ8選
まずは、「グリップタイプ」の爪切りをご紹介します。
【ニッパータイプ】爪切りおすすめ6選
次に、「ニッパータイプ」の爪切りをご紹介します。
【ハサミタイプ】爪切りおすすめ4選
最後に、「ハサミタイプ」の爪切りをご紹介します。
まとめ

爪切りの種類から選び方のポイント、おすすめ商品をご紹介しました。
一口に爪切りと言っても色々な種類があり、誰の爪を切るのか、誰が切るのかによって選ぶべき爪切りが違います。特にご自身の爪ではなく、赤ちゃんやお年寄りなど他の方の爪を切る場合は注意して選ばないといけません。
どの種類の爪切りを必要としていて、どのように使うのか、少しでも参考になれば幸いです。