けん玉は、ストリートカルチャーの間で流行ったのをきっかけに、日本のみならず海外でも人気です。今では「KENDAMA」の名前で通じるようになりました。
またNHK紅白歌合戦では、けん玉でギネス記録が達成されるなど、お茶の間でも再び「けん玉」が注目されています。
そこで今回は、子どもから大人まで楽しめる「けん玉」についてご紹介します。
おすすめのけん玉もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

けん玉について
まずは、けん玉の各部位の名称についてご紹介します。
初心者の方の場合、まずは「玉」をのせることに慣れるために「大皿」を使うでしょう。
けん玉の検定を受ける際は、日本けん玉協会認定のけん玉を使う必要があり、協会の認定を受けたけん玉には、必ず「けん」に「公認シール」が貼られています。
また、日本けん玉協会によると、公式競技における糸の長さは38cm以上(小学生は35cm以上)と規定で決められていますが、幼児の場合は糸の長さに規定はありませんので、大人より糸を短くして、糸が中皿にかかるくらいの長さにするとよいでしょう。

伊藤 佑介
けん玉師
けん玉には技の種類が無数にあり、常に様々な技に挑戦できます。上達がはっきりと分かるので、達成感や充実感を感じながら練習できることがけん玉の魅力です。
けん玉師が教える「けん玉」の選び方
続いて、通算10度のけん玉日本一に輝き、2002年にはけん玉で有名な「もしもしカメよ」でギネス記録を樹立したけん玉師の伊藤佑介さんにけん玉の選び方を伺いました。
初めての「けん玉」選び
初めてけん玉を購入する方におすすめするのは日本けん玉協会公認のけん玉です。
日本けん玉協会公認の場合は、けん玉のパッケージに公認であることが書かれており、けん玉自体にも「公認シール」が貼られています。
100円均一ショップなどでもけん玉は販売されているので手軽に購入できますが、バランスが悪く、けん玉が持つ本来の楽しさ、奥の深さが伝わらない場合もあるので、公認シールが貼られた商品がおすすめです。

伊藤 佑介
けん玉師
30年以上前に初めて買ってもらったけん玉を今でも大切に持っています。そのけん玉は日本けん玉協会公認のけん玉です。たまたまとはいえ良いものと巡り合うことができたと今も思っています。
上級者のけん玉選び
上級者の方のけん玉選びのポイントは以下の2つです。
- けん…最近主流の皿胴やお皿が従来よりも大きくなったタイプのもの
- 玉…単色よりも筋が入って回転が見やすく、玉の穴付近が塗装されて玉の穴が見やすいもの
この2つに気をつけて選んでみてください。
けん玉おすすめ15選
ここからは、編集部が厳選したおすすめのけん玉をご紹介します。
けん玉購入後のポイント
けん玉を長く使い続けるために、購入後に以下の対策をしましょう。
糸の長さ調整
けん玉の糸の長さは、38~40mくらいが最も技がやりやすいといわれています。けんに玉を挿した状態で、糸と中皿の下の間に指が2本入るくらいが38cmの目安です。
小さなお子さまは35cmくらいにしても良いかもしれません。けんに玉を挿した状態で、中皿のふちに届くくらいに調整しましょう。
けん先の加工
けん先の先端に瞬間接着剤を2~3滴ほど塗っておくと、けん先がすり減りにくくなります。
瞬間接着剤が先端の尖った部分からはみ出さないようにしましょう。
糸に結び目を作る
玉の糸穴から2~3cmのところに二重結びで結び目を作っておきましょう。結び目がないと「灯台」などの時に糸を固定しているビーズが玉の穴から出てきて、けんと玉との間に挟まってしまうことがあります。
初心者のうちはあまり気にならないかもしれませんが、有段者のほとんどは結び目を作っています。結び目を作ることで3mm程度糸が短くなるため、糸の長さを調整する時は気をつけましょう。
けん玉の持ち方や構え方
けん玉の持ち方や構え方のポイントを以下にまとめました。
けん玉の持ち方
皿に玉を乗せる技の時は、ペンを持つように親指と人差し指でけんを挟み、中指と薬指を皿にかけて持ちましょう。
「とめけん」「ふりけん」「世界一周」など、けんを持つ技の時は、けんを握ってしまわずに指先で持ちます。
「飛行機」や「灯台」といった玉を持つ技の時は、親指・人差し指・中指で玉の中央部分を指先でも持つようにしましょう。薬指と小指は糸に引っかからないように注意します。
けん玉の構え方
肩の力を抜いてリラックスしましょう。
足は肩幅に開き、けん玉を持っている手の方の足を半歩前に出します。
けん玉を持つ手は、へその前あたりで構えて、膝を使うことを意識します。手だけで技を行っていると、なかなか上達できないので注意しましょう。
けん玉師が伝授!けん玉が上達するコツ
けん玉の基本的な技に慣れてきたら、難易度の高い技に挑戦してみたくなりますよね。けん玉師の伊藤さんによると、以下の3つの動作が揃うように心がけると、けん玉の上達が早いそうです。
- ひざ
- 身体
- けん玉
ぜひ意識してけん玉をしてみてください。
まとめ
昔からある日本の遊びのひとつである「けん玉」は現代ではデザインも技も豊富になり、多様性のある娯楽として世界各国で親しまれています。
小さなお子さまからご高齢の方まで一緒に楽しめるのがけん玉の良さでもあります。
ぜひご家族やお友達とけん玉遊びを楽しんでみてください。