アプリの充実やクラウドサービスの発達により、スマートフォンやタブレットはパソコンとの連携性が高まり、ビジネスシーンや趣味の分野など、活躍の場は多岐にわたります。
しかし、スマートフォンやタブレットは、コンパクトで持ち運びに便利、起動が早い、直感的に操作できるといったメリットがある反面、細かな操作が困難だったり、人によってはタッチパネルがうまく反応しないというデメリットもあります。
そんなデメリットを解消し、スマートフォンやタブレットの良い点をさらに引き出してくれるのがタッチペンです。
今回はモバイル情報ブロガーの伊藤浩一さんに、タッチペンの基本的な情報や使い方、選び方を伺いました。
編集部おすすめ商品もご紹介するので、使い勝手の良いタッチペンをぜひ見つけてみてください。

タッチペンとは

タッチペンは、別名スタイラスペンと呼ばれ、スマートフォンやタブレット、ゲーム機などのタッチパネルの操作を素早く正確におこなうことができます。
また、画面を指紋で汚したくない方や、指でのタッチ操作が上手くできない方などにも便利なアイテムです。ペン先の素材や形状、対応しているタッチパネルの種類など、さまざまなタイプがあります。
タッチペンは、スマートフォンやタブレットなどで、WordやPowerPointといったOffice文書への書き込む際に活躍します。
シームレスに書き込みができるので、文字修正依頼などを素早く書き込み、メールやクラウドで共有することによって仕事の効率化が図れます。
また、GoogleマップやWEBで提供されている地図、画像データなどへ補足の説明を書き込む時にも便利です。
イラスト用アプリで本格的なイラストを描いたり、写真加工アプリで写真のレタッチ作業にも最適なガジェットです。
タッチペンの選び方
ここからは、タッチペンを選ぶ際にチェックしてほしいポイントをご紹介します。
対応している入力方式で選ぶ

スマートフォンやタブレット、ゲーム機などのタッチパネルには静電容量方式と感圧式の2種類の入力方式があります。
タッチペンが使用するデバイスの入力方式に対応していないとタップやスライド、文字の書き込みといった操作ができません。購入前に必ず対応している入力方式を確認してください。
静電容量方式
スマートフォンやタブレットのタッチパネルは静電容量方式で、液晶画面に触れることによって発生する微弱な電流の変化を利用して、文字の書き込みやタップなどの操作をします。
感圧式と比べて、滑らかな操作ができたり、筆圧感知機能を搭載したタイプのタッチペンは筆圧の強弱によって線の太さを変えることができます。ただし、手袋をはめていると反応しないタッチペンもあるため、購入時には注意が必要です。
感圧式
Wii Uや3DSなどのゲーム機に採用されている感圧式のタッチパネルは、画面を押す圧力に反応し操作することができます。
静電容量方式に比べて滑らかさには欠けますが、電流の変化を必要としないので、手袋をしたまま使えるなどのメリットがあります。
なお、Nintendo Switchはゲーム機ですが、静電容量方式のタッチパネルを採用しているため、感圧式のタッチペンは使用できませんので、購入する際はご注意ください。
ペン先のタイプで選ぶ

タッチペンのペン先は、大きく分けてシリコンゴムタイプ、導電性繊維タイプ、樹脂タイプ、ディスクタイプの4種類があります。
シリコンゴムタイプ
柔らかく弾力がある素材なので、液晶画面を傷つけず扱いやすいのが特徴です。また、比較的に低価格である点も魅力です。
反面、シリコンゴムは摩擦係数が高いため、スラスラ滑らかに書くことは苦手です。また、ペン先が太いものが多いため、細かな文字入力やイラスト制作よりもネットサーフィンやネットショッピングなど一般的な使用におすすめです。
シリコンゴムが薄いものは磨耗しやすいので、長く使うためには厚みのあるものを選んでください。
導電性繊維タイプ
シリコンゴムの製品と比べると滑らかな書き味が特徴です。柔らかい素材なので、筆圧をかけず軽くペン先を当てるだけで、サラサラと書くことができます。
ペン先の形状は球状が一般的ですが、筆状や鉛筆状のタッチペンもあります。特に筆状のペン先は、実際の筆に近いタッチが可能なため、イラスト制作におすすめです。また、価格はシリコンゴムより少し高めです。
樹脂タイプ
素材の特製上、ペン先を細く加工できるため、実際のペンに近い感覚で使用することができます。比較的高価ですが、耐久性が高く扱いやすいのが特徴です。
ペン先が細いため、手元が見やすく書き出し位置を正確にをとらえることができるので、細かな文字の書き込みや精巧なイラスト制作に向いています。また、筆圧によって線の太さを変えられる筆圧感知機能を備えた製品もあります。
シリコンゴムタイプや導電性繊維タイプと比べるとペン先が硬いので、液晶画面を保護するためにフィルムの使用をおすすめします。
ディスクタイプ
先端に1cm弱のディスクがついたペン先です。ディスクが透明なタイプは、タッチペンとデバイスの接点をしっかりと確認できるため、書き出し位置をピンポイントにタッチできるという特徴があります。
また、ペン先が可動式なので、角度調節することができます。ほかのタイプと比べると使用する際に少しコツが必要ですが、慣れると使いやすいペン先です。
用途で選ぶ
タッチペンは、用途ごとに向き不向きがあるため、最も使用する時間が長い用途で選ぶことがおすすめです。
インターネットやLINEなどに使用する場合
インターネットやLINEなど、簡単なタッチ操作で扱えるアプリでの使用が目的の場合、高価で繊細な操作ができるペン先よりも、安価なシリコンゴムタイプや導電性繊維タイプがおすすめです。
文字の書き込みに使用する場合
ペン先の細いタイプや透明ディスクタイプのように手元が見やすく、正確な位置に書き込みができるタッチペンがおすすめです。
線の太さに強弱をつけたい場合は、筆圧感知機能の有無をチェックしてください。
イラスト制作に使用する場合
筆圧の強さによって、線に強弱をつけることができる筆圧感知機能が搭載されているタッチペンがおすすめです。
ペン先のタイプは、描くイラストによって選びましょう。精巧なイラストを描く場合はペン先が細いタイプを、絵筆で描くスケッチのようなイラストを描く場合は筆状のペン先のタッチペンがおすすめです。
また、ストレスなく描くためにはレイテンシー(データ通信の要求から送信までの遅延時間のことで、低いほど優れている)の低いタッチペンにしましょう。
効率的に作業をしたい場合は、ツールの切り替え機能やショートカット機能などの有無もあわせてチェックしてみてください。
ゲームに使用する場合
機敏なタッチ操作ができる導電繊維タイプのペン先のタッチペンがおすすめです。
お好みによって、繊細な操作ができるペン先の細いタッチペンやクリアウィンドウのようにゲーム画面が隠れない工夫がされているタッチペンを選びましょう。
タッチペンおすすめ19選|用途やシーン別にご紹介
ここからは、編集部おすすめのタッチペンをビジネス向き、ゲーム向き、イラスト制作向きに分けてご紹介します。
ビジネス向けタッチペンおすすめ7選
まずは、ビジネスシーンにおすすめのタッチペンをご紹介します。
スマホゲーム向きタッチペンおすすめ7選
続いて、ゲーム使用におすすめのタッチペンをご紹介します。
イラスト制作向きタッチペンおすすめ5選
最後にイラスト制作におすすめのタッチペンをご紹介します。
まとめ
スマートフォンやタブレットは日常生活においてなくてはならない存在です。
タッチペンはそんな必須ツールの操作性を向上させることで、ビジネスシーンだけでなく、趣味の分野でも効率化を実現し、ストレスを軽減してくれます。
1本のタッチペンがあなたの暮らしを快適にしてくれるかもしれません。ぜひ、ご紹介した選び方やおすすめ商品を参考にしてみてください。