スチームアイロンは、タンクに入れた水を蒸気(スチーム)として噴出し、衣類の頑固なシワをしっかり伸ばせる便利なアイテムです。
ハンガーにかけたまま使えるモデルならアイロン台がなくても使えるので、忙しい朝でも気軽に衣類をケアできます。
スチームアイロンは、商品によってコードや温度調節機能の有無、本体の重さなどが異なります。手持ちの衣類や使用シーンに応じて、ご自身にぴったりのスチームアイロンを選ぶことが大切です。
この記事では、スチームアイロンの選び方について、専門家のアドバイスを織り交ぜながらわかりやすく解説します。おすすめのスチームアイロンもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- スチームアイロンとは?ドライアイロン・衣類スチーマーとの違い
- スチームアイロンには嬉しい効果がたくさん
- 蒸気の効果で衣類のシワが取れやすい
- ニットの縮みや手触りを元の状態に近づける
- 消臭・除菌・ダニ対策効果が見込める
- スチームアイロンの選び方
- 用途で選ぶ|衣類スチーマーならハンガーにかけたまま使える
- コードの有無で選ぶ|コードレスなら作業場所を選ばない
- かけ面の素材や面積で選ぶ|セラミック素材やニッケル加工は使用感が良い
- 本体重量で選ぶ|軽量タイプなら手首や腕に負担がかからない
- 温度調整機能の有無で選ぶ|シーンに応じて適温が選べるスチームアイロンが便利
- 楽天市場の人気ランキングから選ぶ|タイプ別のスチームアイロンが豊富
- スチームアイロンのおすすめ19選|ワイシャツやスーツのシワもキレイに!
- スチームアイロンの上手な使い方
- まとめ
スチームアイロンとは?ドライアイロン・衣類スチーマーとの違い
スチームアイロンとは、蒸気を使って衣類のシワを伸ばせる機能が付いたアイロン全般をさします。
蒸気の出るスチームアイロンは、大きく分けると「プレスタイプ」と「衣類スチーマー」の2種類があります。
プレスタイプのスチームアイロンは、アイロン台を使って衣類の上から圧をかけてシワを伸ばすアイテムです。一般的にスチームアイロンといえば、プレスタイプを思い浮かべる方が多いと思います。
それに対し衣類スチーマーは、衣類をハンガーにかけたまま蒸気をあててシワを伸ばせる仕様となっています。アイロン台が不要で、忙しい朝でも手軽に衣類をケアできるので、1台あれば重宝するアイテムです。
また、スチームアイロンと混同しやすいアイテムに「ドライアイロン」があり、これは蒸気が出ないアイロンをさします。ドライアイロンは本体に水を入れないので軽く、価格もスチームアイロンに比べてリーズナブルな傾向です。
ドライアイロンをお探しの方は、以下の記事でおすすめ商品をご紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。
たろっさ
IT家電ライター
スチームアイロンを衣類スチーマー代わりに、衣類スチーマーをスチームアイロン代わりに使用するということもできなくはありません。
しかしそうすると、スチームアイロンは重量が、衣類スチーマーが一度にかけられるかけ面の小ささがそれぞれネックになるため、やはり不便な思いをしてしまいます。それぞれに適した使い方をするのが一番というのは押さえておきましょう。 
スチームアイロンには嬉しい効果がたくさん
スチームアイロンには、蒸気が出るからこそ得られる嬉しい効果がたくさんあります。
余すことなくメリットを活かせるよう、スチームアイロンの効果を知っておきましょう。
蒸気の効果で衣類のシワが取れやすい
スチームアイロンの大きなメリットは、シワが取れやすいことです。
衣類の繊維には、水分を含ませると膨らんで柔らかくなる性質があります。スチームアイロンで蒸気を当て、繊維が柔らかくなったところに熱や圧を加えると、頑固なシワもあっという間に取れていきます。
ただし、シルクや革など水が苦手な素材の場合、蒸気をあてると生地を傷める原因になるため注意しましょう。あらかじめ洗濯表示を確認し、スチーム禁止の表示がある衣類にはスチームアイロンを使わないようにしてください。
たろっさ
IT家電ライター
服の繊維の分子は乾燥しているとそのままの形で固まってしまうため、洗濯中の圧力でばらばらになったまま乾燥し、しわができてしまいます。
蒸気を当てることにより繊維が柔らかくなり加工しやすくなるため、そこにアイロンをかけて真っ直ぐに圧力を加えながら乾燥させるというのがしわを伸ばす原理になっています。 
ニットの縮みや手触りを元の状態に近づける
スチームアイロンの蒸気は、使っているうちに伸びたりゴワゴワしたりしがちなニットにも嬉しい効果をもたらします。
例えば、袖口や裾など伸びてしまった部分にスチームアイロンの蒸気をあてると、伸びきった生地がほどよく縮み、元の状態に近くなります。
ウール素材のニットにも、ぜひスチームアイロンを活用しましょう。ウールは蒸気をあてるとふわっとした手触りに蘇るので、着心地が良くなります。
ニットに蒸気をあてる時は、アイロンをニットから1cmほど浮かせた状態にするのがコツです。ニットに直接アイロンをあてると、繊維が潰れてペタッとした仕上がりになりやすいため注意しましょう。
たろっさ
IT家電ライター
ニットにアイロンを直接かけるのは抵抗がある方も多いと思います。
どんな素材でもそうですが、衣類に必ず付いているタグにあるアイロン使用の可否をまずはチェックします。アイロン可であれば低温、中温、高温のどれで使用できるかというのも書いてあるため、タグの指示に従いましょう。
また、なかには当て布をすれば直接アイロンがけをしても大丈夫というものもあります。ただしその場合でも強くかけすぎるのはNGです。 
消臭・除菌・ダニ対策効果が見込める
スチームアイロンの高温の蒸気をあてることによって、消臭・除菌・ダニ対策効果が見込めます。
カーテンやソファなど洗濯が難しい布類は、スチームアイロンの蒸気で消臭するのがおすすめです。蒸気が繊維の奥まで入り込み、蒸発する時に汗やタバコの臭いを繊維の外へと排出してくれます。
スチームアイロンの高温の蒸気は、菌やウイルスを除去する効果も期待できるとされています。例えば、除菌スプレーが使えない赤ちゃんの衣類やリネン、洗濯の機会が少ない制服やぬいぐるみは、定期的にスチームアイロンで除菌すると衛生的です。
そのほか寝具やカーペット、ソファなどのダニ対策にもスチームアイロンが使えます。高温の蒸気でダニを死滅させたあとは、掃除機をかけて死骸を吸引すると安心です。
たろっさ
IT家電ライター
アレルゲンや体調不良の原因になりやすいダニは20~30℃、湿度60%以上の環境で繁殖しやすく、60℃以上の熱を与えることにより大部分を死滅させることができると言われています。
スチームアイロンは100℃以上の熱で乾燥させるため、当てた場所のダニは瞬時にほぼ死滅させることができます。よってダニ対策に特に効果的です。 
スチームアイロンの選び方
スチームアイロンは長く使うアイテムだからこそ、あらゆる点を比較し、ご自身に合う商品を選びたいものです。スチームアイロンの上手な選び方をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
用途で選ぶ|衣類スチーマーならハンガーにかけたまま使える
スチームアイロンを選ぶ時は、用途に応じてプレスタイプ・衣類スチーマーのどちらにするか決めましょう。
プレスタイプと衣類スチーマーには、以下のメリット・デメリットがあります。
| 種類 | メリット | デメリット | 
|---|---|---|
| プレスタイプ | ・パリッとした仕上がりになる ・襟や袖、プリーツにしっかり折り目をつけられる | ・アイロン台や当て布が必要 ・大きな布やぬいぐるみには使いにくい | 
| 衣類スチーマー | ・アイロン台なしでハンガーにかけたまま使える ・カーテンやソファの消臭・除菌にも使える | ・パリッとした仕上がりにはならない ・襟や袖、プリーツに折り目をつけることはできない | 
メリット・デメリットを踏まえると、よりキレイな仕上がりを求めるならプレスタイプ、手軽さや時短を求めるなら衣類スチーマーがおすすめです。
また最近では、プレスタイプ・衣類スチーマーの両方の機能を持つ2WAYタイプのスチームアイロンも増えてきています。
幅広い用途に使いたい方や、プレスタイプ・衣類スチーマーのどちらにするか迷う方は、2WAYタイプのスチームアイロンを選びましょう。
たろっさ
IT家電ライター
2WAYタイプはどちらにも使えて便利ではあるものの、プレスタイプに比べてかけ面が小さくて時間がかかる、衣類スチーマーに比べて手軽さが少ないと中途半端に感じてしまうこともあります。
自身が腰を据えてじっくりアイロンをかけるのか、それとも日々のお手入れを重視するのかという点を考え、どちらかを選択すると良いです。 
コードの有無で選ぶ|コードレスなら作業場所を選ばない
スチームアイロンには、充電式のコードレスタイプもあります。
コードレスタイプのメリットは、作業場所を選ばない上、アイロンがけ中にコードが絡まる心配もなく、快適に使える点です。
ただし、商品ごとに連続使用時間が決まっており、充電が切れたら充電台で再度給電する必要があります。
連続で何枚もアイロンがけする場合は長時間使えるコードありのタイプ、1回あたりの使用時間が短い場合はコードレスタイプが適しています。
たろっさ
IT家電ライター
最近のものだと一度温めると3分程度の連続使用ができるものもあり、少し前よりも使用時間は延びています。
3分間だけという見方もありますが、力を入れて3分ずっとアイロンがけをするというのはかなりの重労働。途中で台座にセットしながら使用するということであればあまり気にする必要はないです。 
かけ面の素材や面積で選ぶ|セラミック素材やニッケル加工は使用感が良い
プレスタイプのスチームアイロンを選ぶ時は、かけ面の素材や面積をチェックしましょう。
かけ面の素材は、セラミック素材・ニッケル加工・フッ素加工・チタン加工などがあります。かけ面がセラミック素材・ニッケル加工のスチームアイロンは滑りが良いので、使用感を重視して選びたい方におすすめです。
かけ面の面積は、「コンパクトなスチームアイロンが良い」などのこだわりがなければ、大きめを選びましょう。かけ面の大きいスチームアイロンは、短い時間で効率的にアイロンがけできる上、プレス時も安定感があって使いやすいためです。
たろっさ
IT家電ライター
かけ面は大きければ大きいほど一度にかけられる面積が増えるため楽になるという側面があるものの、重量面が気になります。
アイロンがけがあまり得意ではないという方は前後左右が同じ形になっているものを選ぶと、押す時も引く時も同じ力をかけてアイロンをかけやすいため、おすすめです。
本体重量で選ぶ|軽量タイプなら手首や腕に負担がかからない
スチームアイロンを選ぶ時は、水を入れた時の本体重量もチェックしましょう。
基本的には、本体重量の軽いスチームアイロンの方が、手首や腕にかかる負担が少なく使いやすいです。特に衣類スチーマーは、軽量タイプの方が取り回しやすく、ストレスフリーに使えます。
ただし、プレスタイプの場合は、あえて重い商品を選ぶのもおすすめです。スチームアイロンの重みでしっかり圧がかかるので、力を入れなくてもきっちりとした折り目をつけられます。
たろっさ
IT家電ライター
重いと圧力はかけやすいものの、取り回しで疲れやすくなる上にアイロンの出し入れに苦労し、結局あまり使わなくなってしまうということも考えられます。
スチームアイロンは軽いものだと400g前後から重いものだと1.5kg前後まで幅広くあります。 自分に合った重さを選びましょう。
温度調整機能の有無で選ぶ|シーンに応じて適温が選べるスチームアイロンが便利
衣類の素材によってアイロンがけの適温が異なるため、温度調節機能のあるスチームアイロンを選んだ方が、様々な衣類に対応できて便利です。
例えば、ポリウレタンやアセテートは低温(80~120℃)、ポリエステルやナイロンは中温(140~160℃)、綿や麻は高温(180~210℃)が適温とされています。
衣類スチーマーには温度調節機能のない商品も多いので、購入前に仕様を確認しましょう。
温度調節機能のほかには、電源を入れてから適温になるまでの立ち上がり時間も必ずチェックしたいポイントです。忙しい朝に使いたいなら、できるだけ立ち上がりの早いスチームアイロンを選ぶことをおすすめします。
たろっさ
IT家電ライター
重要視されないことが多い温度調節機能ですが、生地に負担をかけないという観点から見るととても重要な項目のひとつです。
衣類や布製品には必ず適正のアイロン温度というのがあり、タグを見ればすぐに分かります。これを無視して高温で行ってしまうと生地が縮んでしまったり、最悪の場合は焦げてしまったりすることも。デリケートな製品のアイロンがけをご自身でしようと思っている方は必ずチェックしましょう。
楽天市場の人気ランキングから選ぶ|タイプ別のスチームアイロンが豊富
スチームアイロンの選び方に困った場合は、楽天市場のランキングから選ぶ方法もあります。
楽天市場のランキングでは、期間ごとの人気商品が一覧で表示されるため、今人気のある商品が一目瞭然です。
また、コードの有無やかけ面素材、メーカーでの絞り込み検索もできます。実際に商品を購入した方のレビューが掲載された商品も多くあり、購入者が感じた使い勝手を事前にチェック可能です。
電気量販店に行く時間のない方にも、楽天市場が便利です。好きな時間にその場で買い物を始められるので、わざわざ出かける必要はありません。
人気のスチームアイロンから比較検討して選びたい方、サクッと短時間で買い物を済ませたい方は、楽天市場の人気ランキングをチェックしてみてください。
スチームアイロンのおすすめ19選|ワイシャツやスーツのシワもキレイに!
ワイシャツやスーツのシワもキレイに伸びる、スチームアイロンのおすすめ商品をご紹介します。
スチームアイロンの上手な使い方
スチームアイロンの使い方を誤ると、衣類のダメージやアイロンのこしょうを招く恐れがあります。以下のポイントを押さえ、上手にスチームアイロンを使いこなしましょう。
| ・衣類の洗濯表示を見て、アイロンの使用可否・適切な温度設定を確認する ・タンクには水道水を入れ、毎回交換する ・素材によってかけ面を「あてる」「離す」を選ぶ ・蒸気をあてる時はゆっくりとアイロンを動かす ・シワを防ぐため、アイロンがけした衣類は乾くまで収納しない | 
衣類の洗濯表示のチェックは、アイロンによる衣類のダメージを防ぐために重要なポイントです。アイロン表示に従い、適切な温度を守ってアイロンがけしましょう。
スチームアイロンを使う際は、都度タンクに水道水を入れ、使用後に残った水は捨てるようにします。アロマ水など水道水以外の水を入れたり、水を入れたまま保管したりするのは故障の原因になるのでやめましょう。
アイロンがけの仕上がりは、素材に合ったかけ面の使い方やアイロンの動かし方に左右されます。また、せっかくキレイに仕上がっても、すぐに収納するとシワが付いてしまうかもしれません。アイロンがけした衣類は、完全に乾いてから収納すると安心です。
たろっさ
IT家電ライター
特に水を入れたまま保管をするのは絶対にやめましょう。流れていない水は放っておくと雑菌がどんどん繁殖し、次使用する時に雑菌が繁殖した水を清潔な衣類に吹き掛けてアイロンがけをするということに繋がります。
衛生面の観点からも水タンクは使用後毎回洗って乾かしましょう。
まとめ
スチームアイロンがあれば、衣類のシワをキレイに伸ばせるだけでなく、ニットの風合い維持や、ソファや寝具の消臭・除菌・ダニ対策にも役立てられます。
スチームアイロンは日常的に使い、長く愛用するアイテムだからこそ、多くの商品を比較した上でご自身に合うものを選びましょう。
スチームアイロンの比較検討には、ぜひ楽天市場のランキングをご活用ください。絞り込み検索機能を使えば、求めているスペックの商品を効率的に探せます。購入者のリアルな口コミも、商品選びの参考になるはずです。
たろっさ
IT家電ライター
ビジネス、プライベート問わず人の第一印象で服装はとても重要です。いつも清潔でしわのない服を着ている人は好印象をもたれやすいです。
皆さんも今回の記事を読んで、ぜひともスチームアイロンを日々の生活にお役立てください。 
※本記事は楽天市場が作成しています。