Rakuten
インテリア・寝具・収納
2024.04.01

【楽天市場】ガーデニング初心者必見!基礎知識からおすすめの植物や道具、注意点まで徹底解説

ガーデニング初心者必見!基礎知識からおすすめの植物や道具、注意点まで徹底解説

お庭やベランダで植物を育てるガーデニングは、日々の生活に癒しを与えてくれると人気です。ガーデニングを趣味にする方は増えており、花だけでなく観葉植物や家庭菜園も楽しめます。

しかし、いざガーデニングを始めようとすると、「何を準備すれば良いかわからない」「枯らさないか心配」といった疑問や不安が起こるものです。

また、なんとなく「とにかくおしゃれなものがいい」「食べられるものを育てたい」などの目標がある方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、専門家にお話を伺いながら、初心者向けにガーデニングの基礎知識をわかりやすく解説します。ガーデニングを始めるのに必要な道具やおすすめの植物もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を監修した専門家
富山昌克
園芸研究家富山昌克
千葉大学園芸学部卒業。花の育種、園芸機材の開発、教育機関での園芸教育、ガーデニングの普及活動、講演活動を行っている。著書多数。植物バイオテクノロジー研究から、園芸一般への応用に取り組む。植物全般のクローン増殖など植物バイオテクノロジーが専門。1988年よりNHK「趣味の園芸」などの園芸番組に出演中。日本農業新聞の日曜日版で、「トミーのわくわくガーデニング」というコラムを2016年より連載中。
  1. 春夏秋冬、季節を問わず楽しめる!ガーデニングの魅力とは
  2. 初心者がガーデニングを始める前に知っておきたいポイント
  3. 初心者の方が揃えるべき!おすすめのガーデニング用品
  4. 初心者が育てやすい植物を選ぶ3つのポイント
  5. ガーデニング初心者におすすめの花苗10選
  6. ガーデニング初心者におすすめの家庭菜園用の野菜5選
  7. ガーデニング初心者におすすめの観葉植物5選
  8. ガーデニングの基本的な流れ
  9. 初心者は特に注意!ガーデニングで気をつけたいポイント
  10. まとめ

春夏秋冬、季節を問わず楽しめる!ガーデニングの魅力とは

春夏秋冬、季節を問わず楽しめる!ガーデニングの魅力とは

「ガーデニング」とは「庭づくり・園芸・造園」を指す言葉で、ご家庭で植物を育てて楽しむ活動です。一般的に花を育てるイメージを持つかもしれませんが、最近は花だけではなく、観葉植物や家庭菜園も人気があります。

ガーデニングは、ご自身の手で植物を育てる喜びや達成感が得られるところが魅力です。ガーデニングを通じて季節ごとに変化する植物の姿が楽しめるので、自然を身近に感じられるようになります。

育てる植物によって、季節ごとに咲く花を楽しむ、旬の野菜を育てて収穫するなど、幅広い楽しみ方ができます。自然との触れ合いを楽しみながら、心身のリフレッシュやストレス解消にも繋がる活動です。

富山昌克

富山昌克

園芸研究家

ガーデニングを生活に取り入れると、季節の変化に敏感になります。色彩豊かな自然が目に飛び込み、毎日の散歩なども楽しくなってきます。自分で咲かせた花々を、通りゆく人々から「キレイね」と褒めてもらえると、多幸感に包まれます。

さらに、自分で育てた野菜や果樹をいただくと、自然の恵みという本当のおいしさに気づきます。採れたての新鮮な味や、樹上完熟した果物の美味しさは、言葉にできないほどの感動です。

初心者がガーデニングを始める前に知っておきたいポイント

初心者がガーデニングで失敗しないために、始める前には以下の3つのポイントを確認しましょう。

・まずは広すぎないスペースで始めよう
・欠かさずお手入れを行い放置しない
・害虫対策をしよう

それぞれのポイントを解説します。

まずは広すぎないスペースで始めよう

まずは広すぎないスペースで始めよう

ガーデニングを始めると、たくさん花が咲き乱れるお庭を目指したくなるかもしれません。しかし、最初から広いスペースで始めると世話が大変です。

はじめてガーデニングをする方は、管理しやすい小さなスペースから始めましょう。マンションにお住まいの方は、ベランダや玄関でも十分に楽しめます。

ただし、植物の周囲にある程度スペースがないと、肥料やりや植え替えなどの作業がしにくくなる可能性があるのでご注意ください。

欠かさずお手入れを行い放置しない

欠かさずお手入れを行い放置しない

せっかく植物を植えても、放置すると次第に枯れてしまいます。「植物は生きている」ということをしっかり意識して、日々お手入れすることが大切です。

植物は種類によって必要とする光量や水量が異なるため、特に最初はこまめに調整する必要があります。

また、植物の状態は変わりやすいので、毎日観察してお手入れする習慣をつけましょう。観察する習慣があれば、もし害虫の影響を受けてもすぐに対処できます。

害虫対策をしよう

害虫対策をしよう

虫が苦手な方もいるかもしれませんが、植物を育てる時に虫問題はつきものです。大切な植物を守るために、しっかりと虫対策に取り組む必要があります。

以下の対策を行って虫が発生しにくい庭づくりを目指しましょう。

・虫除けになるハーブを植える
・間隔をあけて植物を植える
・虫が発生しやすくなるため雑草を放置しない

虫によって植物が被害を受けないために、ガーデニングをする場所を清潔に保つことも大切です。

富山昌克

富山昌克

園芸研究家

ガーデニングを始める前に知っておきたいポイントは、定期的に「水やり」できるかどうかだと思います。光が当たる場所があって、水やりさえ忘れず行っていたら、ちゃんと育っていきます。

園芸の格言に、「水やり3年」というものがあります。水はやりすぎても、足りなくても、枯れてしまうことがあるのです。絶妙な水やりのタイミングを少しずつ学んでいきましょう。

初心者の方が揃えるべき!おすすめのガーデニング用品

ガーデニングの基本情報がわかったら、次はガーデニングで使用する道具を揃えましょう。初心者の方が最初に揃えたい基本的なガーデニング用品は、以下の通りです。

・鉢・プランター
・鉢底網、鉢皿
・培養土
・ジョウロ
・シャベル・スコップ
・ソーラーライト

なお、上記以外にも、植物を育てるなかで肥料や支柱(あんどん)、グローブなどが必要になります。こうしたアイテムは、必要になった時に都度購入しましょう。

ここからは、最初に揃えたい基本的な道具をひとつずつ解説します。

鉢・プランター

植物をお庭に直接植えると管理が難しいため、ガーデニング初心者には鉢かプランターを使ったガーデニングがおすすめです。

鉢やプランターのサイズは、育てたい植物の大きさに合わせて選びます。植物に対してサイズが小さすぎると育ちにくくなり、大きすぎると土が乾きにくくなるため注意しましょう。

鉢やプランターは気軽に移動できる上に、育てる植物ごとに土や肥料を変えられるメリットがあります。様々なデザインや素材の商品が販売されているので、好みに合わせて選びましょう。

鉢・プランター

鉢底網、鉢皿

鉢底網は、鉢やプランターの底にある穴をふさいで、害虫の侵入や土の流出を防ぐ役割があります。はじめから鉢やプランターに鉢底網が付いている商品もありますが、付いていなければ購入しましょう。

根を深く張る植物には大きめの網目、成長が早い植物には小さめの網目の鉢底網が適しています。

また、鉢皿は鉢やプランターの下に置いて使うアイテムです。鉢やプランターの穴から水が流れ出ても、鉢皿が受け止めてくれるため周囲が汚れずに済みます。

このほか、鉢底石があると鉢やプランターの通気性を良くできるため、必要に応じて用意しましょう。

 鉢底網、鉢皿

培養土

植物が元気に育つためには、土づくりが大切です。ガーデニング用の土は様々な種類が販売されていますが、初心者には培養土をおすすめします。

培養土とは、植物の種類に合わせて土や肥料をバランス良く配合したものです。そのまま使えるので、初心者でも失敗が少なくガーデニングを楽しめます。

培養土は草花用や野菜用などがあるため、育てる植物に合わせて購入しましょう。

培養土

ジョウロ

鉢やプランターの植物に水をあげる時は、ジョウロがあると便利です。

大容量のジョウロは水を入れる回数が少なくて済みますが、その分重たくなります。水1Lで1kgになると計算して、持ち運べる大きさを選びましょう。

また、ジョウロの先端の水が出る部分(ハス口)が取り替えられるタイプだと、植物の種類に応じた水の出し方で水やりができます。

そのほか、室内で観葉植物を育てるなら霧吹き、お庭でガーデニングするならホースがあると便利です。

ジョウロ

シャベル・スコップ

苗を植えたり土を掘り起こしたりする時は、シャベルやスコップを使います。様々な素材のシャベル・スコップがありますが、軽くてお手頃なアルミ製や、耐久性があるステンレス製がおすすめです。

また、シャベルやスコップの形状は、先端が細いタイプは土を掘りやすく、四角いタイプは一度に多くの土がすくえます。

シャベル・スコップ

ソーラーライト

お庭でガーデニングをする場合にはソーラーライトを設置すると、育てた草花を明るく照らせます。

ソーラーライトは太陽光で充電するため、コンセントなどの配線が不要です。暗くなると自動で点灯するので、面倒な操作も必要ありません。

しっかり固定したい方は土に差し込めるもの、消費電力をおさえたい方はLEDのものがおすすめです。

ソーラーライト
富山昌克

富山昌克

園芸研究家

ガーデニングを始める時に必要なグッズは、移植ゴテ(スコップ)・ジョウロ・5号サイズのコンテナ(またはプランター)・園芸培養土・緩効性化成肥料です。

花苗も花鉢も、地上部では花をキレイに咲かせていますが、そのまま放置すると根詰まりを起こし、根が腐敗して枯れてきます。花苗などを入手後、すぐに鉢増し(鉢サイズを二周り大きくする作業)を行うことがはじめの一歩です。

初心者が育てやすい植物を選ぶ3つのポイント

初心者が失敗せずにガーデニングを楽しむには、以下の3つのポイントをおさえた植物を選ぶことが大切です。

・手間がかからない植物を選ぶ
・病気・害虫の被害を受けづらい植物を選ぶ
・暑さや寒さ、雨に強い植物を選ぶ

それぞれのポイントを解説します。

手間がかからない植物を選ぶ

手間がかからない植物を選ぶ

初心者には、特別な手入れが不要で手間がかからない、育てやすい植物がおすすめです。

植物には、1年間で花が咲いて枯れる「一年草」と、毎年花が咲く「多年草」があります。多年草は植えっぱなしでも毎年花が咲くため、初心者でも長く楽しみやすいです。できるだけ手間をかけたくない方は多年草を選びましょう。

また、植物の育てやすさは、苗の販売ページやラベルに表示されていることが多いので、購入前にご確認ください。

富山昌克

富山昌克

園芸研究家

手間がかからない植物には2つのジャンルがあります。ひとつ目は水やりの回数が少なく済む植物です。例えば、コチョウラン、サボテン、多肉植物など、植物体内に水分を貯められる機能があるため、水やりが月1回で済みます。

ふたつ目は、5月~10月にコリウス(金襴紫蘇)のような葉に色彩があるカラーリーフプランツを植え込むと、開花の心配がありません。11月~4月にハボタン(葉牡丹)を植え込みます。こちらも葉っぱが花のようで、華美にディスプレイできます。

病気・害虫の被害を受けづらい植物を選ぶ

病気・害虫の被害を受けづらい植物を選ぶ

植物を枯らす原因として多いのは、病気や害虫による被害です。初心者が対処するのはなかなか難しいため、以下のような病気や害虫に強い植物を選びましょう。

・マリーゴールド
・ラベンダー
・ミニトマト
・ゴーヤ

ただし、病気や害虫に強い植物を選んでも、必ずしも被害に遭わないわけではありません。被害を最小限にするには、日々植物の状態を観察することが大切です。

富山昌克

富山昌克

園芸研究家

植物の原産地の気候を意識して、日本の気候に合う時期に栽培すると、病気や害虫の被害が軽減されます。気候が適していると、植物が持つ本来の耐病性が発揮されるからです。

例えば、5月の大型連休の頃に、家庭菜園では、トマト、キュウリ、ナスを植え付けます。5月~10月は熱帯由来の植物を育てます。9月の1週目にダイコンのタネを直播きし、9月~11月に温帯由来の植物(ハクサイ、レタス、ホウレンソウなど)を育てます。

暑さや寒さ、雨に強い植物を選ぶ

暑さや寒さ、雨に強い植物を選ぶ

1年中ガーデニングを楽しむには、暑さや寒さ、雨など、気候の変化への対策が必要です。

病気や害虫と同様、初心者が臨機応変に対応するのは難しいため、ガーデニングに慣れるまでは以下のような気候の変化に強い植物を選ぶことをおすすめします。

暑さに強い花寒さに強い花
雨に強い花
・ペチュニア
ニチニチソウ
アガパンサス
ユーフォルビア
・パンジー・ビオラ
・アリッサム
・シバザクラ
・クロッカス
・フクジュソウ
・ペチュニア
・トレニア
・ハナショウブ
・アガパンサス

ご自身が育てる環境を考慮して、育てやすいと感じる種類を選びましょう。

富山昌克

富山昌克

園芸研究家

気候の変化に強い植物は、アオキ、アジュガ、アマドコロ、カシワバアジサイ、カレックス、ギボウシ、クリスマスローズ、ゴシキドクダミ、シキミ、シダ、ジャノヒゲ、シュウメイギク、シラン、ジンチョウゲ、セイヨウイワナンテン、セイヨウヒイラギ、ツバキ、ヒューケラ、ツルニチニチソウ、ツワブキ、ベアーグラスなどがあります。

これらの植物を庭に植え込んでおくと、まず枯らしてしまうことはありません。

ガーデニング初心者におすすめの花苗10選

ここからは、ガーデニング初心者におすすめの花苗をご紹介します。はじめての方でも育てやすい種類を厳選したので、ぜひ参考にしてみてください。

ペチュニア

ペチュニアはピンクや白、紫など、色のバリエーションが豊富で、波打つような花びらが特徴です。一年草ですが、温暖な地域では冬を越せることもあります。

耐暑性が高くて成長が早いため、初心者も育てやすい植物です。開花期は3月〜11月と長く、冬以外は花を楽しめます。やや乾燥気味の環境を好むので、日当たりが良い場所に置いて土が乾燥したら水をたっぷり与えましょう。

ペチュニア

ニチニチソウ

ニチニチソウは平らな形が特徴の多年草で、中央に色鮮やかな赤やピンクの色味が目立ちます。花の大きさや茎の長さのバリエーションが多く、同じ品種でも様々な花が楽しめるところが魅力です。

開花期は5月〜11月と長く、熱帯の花なので暑さにも強いです。日光を好むため、日当たりの良い場所で育てて土の表面が乾いてから水を与えましょう。

ニチニチソウ

パンジー・ビオラ

パンジーとビオラはほぼ同じ品種の一年草で、育て方も同じです。白やピンク、青などカラフルな色が揃っており、花びらの形は丸いものやフリルがあるものなど様々です。

開花期は10月〜5月と長く、耐寒性が高いため冬でも花が楽しめます。育てやすい上に、寄せ植えにも使える便利な植物です。できるだけ日当たりの良い場所に置き、土が乾いたら水を与えましょう。

パンジー・ビオラ

アリッサム

アリッサムは、白や赤の小さい花が一面に咲く可愛らしい姿が魅力です。多年草ですが、寒さが厳しい場所では冬を越すことが難しいとされています。

開花期は10〜6月で、2〜6月は特に密に咲きます。手軽に育てられるのに長期間ボリューム感のある花が楽しめるため、初心者におすすめです。乾燥気味にすると花がつきやすいので、水は土の表面が乾いたら与えます。

アリッサム

サルビア

サルビアは、赤やピンクの花が穂のように付く、特徴的な見た目をした植物です。多年草ですが、寒い場所では冬を越せないため一年草の扱いとなります。

開花期は5〜11月と長く、次々と花が咲いて長期間楽しめます。植え替えなしで育てられるので初心者でも育てやすく、寄せ植えにもおすすめです。日当たりの良い場所で、たっぷり水を与えて育てましょう。

サルビア

アガパンサス

アガパンサスは、細長い茎に小さい花がたくさん付く、優雅な印象の植物です。花の形や背の高さの違いによって、300品種以上があります。

開花期は5月下旬~8月上旬で、夏に涼しげな雰囲気を与えてくれる青紫や白の花が咲きます。暑さや寒さに強く、植えっぱなしでほとんど手間をかけなくても花が咲く多年草です。

アガパンサス

ユーフォルビア

ユーフォルビアは、かすみ草のような可憐な花がたくさん咲き乱れます。多年草ですが寒さに弱いため、屋外で育てる場合は一年草として扱われます。

開花期は4月〜11月で、暑さや乾燥に強いため手間がかかりません。病気や害虫にも強く、初心者でも育てやすいところが魅力です。ふわふわとしてボリューム感があるので、お庭のグランドカバー(地表を覆う植物)としてもおすすめです。

ユーフォルビア

マーガレット

マーガレットは、細長い花びらに中央の黄色い花柱が印象的な花です。多年草ですが、暑さに弱いため一年草に分類されます。

開花期は11月〜5月で長期間花が楽しめます。高温多湿に弱い花ですが、風通しが良い涼しい場所であれば初心者でも育てられます。可憐な印象のマーガレットは、切り花にして室内で楽しむこともできます。

マーガレット

チューリップ

春を代表する花であるチューリップは、赤、黄、ピンクなどのカラフルで可愛い花が咲き誇ります。一重咲きや八重咲きなど、様々な品種がある多年草です。

10月〜11月に球根を植え付けて、3月〜5月に開花期を迎えます。日当たりが良い場所で育てて、土が乾燥しない頻度で水やりしましょう。球根が十分育っている場合は、掘り起こして乾燥させれば翌年も楽しめます。

チューリップ

シバザクラ

シバザクラは、小さいサクラのような花をたくさん咲かせる多年草です。開花時期は4月〜5月ですが、耐寒性があるため花が枯れたあとも茎や葉は枯れません。

地面を覆うように密集して育つため、グランドカバーとしても人気があります。湿気に弱いので水の与えすぎに注意が必要ですが、生命力が強くて初心者も育てやすい植物です。

シバザクラ
富山昌克

富山昌克

園芸研究家

秋植え球根のチューリップは失敗しにくいため、初心者にもおすすめです。11月~1月に球根を庭やコンテナに植え込んで、水やりするだけで必ず開花します。

5月~10月に育てる期間限定の草花(ある一定期間で枯れる)では、ヒマワリ、アサガオ、インパチエンス、マリーゴールド、ヒャクニチソウなどがあります。11月~4月に育てる期間限定の草花は、ストック、キンギョソウ、キンセンカ、セキチク、パンジーなどがあります。

ガーデニング初心者におすすめの家庭菜園用の野菜5選

ここからは、初心者が育てやすい家庭菜園用の野菜をご紹介します。ご家庭で野菜を育てて、食卓で新鮮な野菜を楽しみましょう。

キュウリ

キュウリは、平安時代に日本に伝わった古くから馴染みのある野菜です。とれたてのキュウリは、みずみずしい食感と特有の香りが楽しめるところが魅力です。

4月~5月に植え付けて、6月~9月に収穫します。キュウリはカビによる代表的な病気である「うどんこ病」「べと病」などにかかりやすいため、耐病性のある品種を選ぶことが大切です。

キュウリ

ナス

ナスを家庭菜園で育てると、焼きナスや煮物、天ぷらなど、幅広いレシピが手軽に楽しめます。4月~5月に植え付け、6月~9月が収穫期です。

雨や暑さに強いため初心者にも育てやすく、日照時間が長くなるほど収穫量がアップします。夏になると害虫が付きやすいので、こまめにチェックして対処しましょう。

ナス

ピーマン

ピーマンはナス科トウガラシ属の夏野菜で、炒める、ゆでるなど、料理のジャンルを問わず使える野菜です。追肥を上手にすると、1株からたくさん実をつけます。

4月~6月が植え付け時期、6月~11月が収穫時期で、暑さや病気、害虫に強いため初心者でも育てやすいです。湿気を嫌うので、水のやりすぎには注意が必要です。

ピーマン

ミニトマト

夏野菜の代表的な存在であるミニトマトは、比較的育てやすい野菜です。日当たりと風通しが良い場所ならプランターでも育てられるので、ベランダで家庭菜園したい方にもおすすめです。

暑さと乾燥に強く、植え付け時期は4月~5月、収穫時期は6月~10月です。乾燥している時期に水を一気に与えると、実が破れることがあるため注意しましょう。

ミニトマト

ゴーヤ

ゴーヤは耐暑性に優れており、あまり手をかけなくても元気に育つ野菜です。つる性の植物なので、窓の外に植えて「グリーンカーテン」として活用すると、室内に入る日射しを遮れます。

種まきは4月~5月に行い、7月〜9月になると収穫できます。育てるにはつるを絡ませる支柱とネットが必要で、実が重いため栽培中は倒れないように固定する必要があります。

ゴーヤ
富山昌克

富山昌克

園芸研究家

初心者におすすめの野菜は、ミニトマトです。通常のトマトより小さなミニトマトの方が栽培しやすいです。1株で150個程度収穫できるので、切り取った脇芽を3本、挿し芽したら、秋までに全部で600個程度の収穫が可能です。

ナスは3本仕立て、主軸を天に伸ばし、上から2つめと3つめの脇芽を伸ばしていきます。夏にその3本の茎を半分まで切り戻すと収穫できます。秋に採れたナスは絶品です。キュウリはつる性なので、ネットなどにつるをひっかけて栽培していきます。

ガーデニング初心者におすすめの観葉植物5選

ここからは、初心者におすすめの観葉植物をご紹介します。観葉植物はおしゃれなインテリアとしても人気があり、育てる楽しさと飾る楽しさの両方が味わえます。

モンステラ

モンステラは、深い切れ込みが入った大きな葉が印象的な観葉植物です。つる性で、小さいものから大きいものまで幅広いサイズがあります。

中央アメリカの熱帯雨林気候区が原産地のため、高温多湿に強くて初心者でも育てやすいです。日当たりが良い場所で育てるのが基本ですが、耐陰性があるため日陰でも育てられます。

モンステラ

パキラ

太い幹に大きく広がる葉が特徴のパキラは、中南米が原産地の常緑高木です。幸運や富をもたらす「マネーツリー」と呼ばれることもあり、新築祝いや開業祝いのプレゼントにも最適です。

成長スピードが早く、上手に育てれば1年で20cm以上伸びることもあります。日陰に強くて病気になりにくいため、室内でも育てやすいのが嬉しいポイントです。

パキラ

ガジュマル

精霊が宿ると親しまれているガジュマルは、「幸せを呼ぶ木」とも呼ばれています。人気がある上に育てやすく、プレゼントにもおすすめです。

気根(きこん)と呼ばれる太くて長い根にインパクトがあり、ひとつひとつ違う形が楽しめます。生命力が強くて寿命が長く、高温多湿を好みます。

ガジュマル

サンスベリア

サンスベリアは剣のようにすらっと伸びる葉が特徴的な、多肉植物の一種です。乾燥に強いため、土が乾いてから数日後にたっぷり水を与えて育てます。秋頃から水の量を減らして冬は断水しましょう。

日陰でも育てられますが、日光が当たる風通しの良い場所で育てることが理想です。水やりのタイミングに注意すれば、育てやすい植物です。

サンスベリア

フィカス・ウンベラータ

フィカス・ウンベラータはゴムの木の一種で、ハートの形をした大きな葉と、はっきりとした美しい葉脈が人気です。初心者でも育てやすく、存在感があるので室内のインテリアとして活躍します。

暑さに強く寒さに弱いため、日当たりの良い場所で育てましょう。成長スピードが早くて1年で20cm以上伸びることがあり、どんどん成長する姿が楽しめます。

フィカス・ウンベラータ
富山昌克

富山昌克

園芸研究家

初心者におすすめの観葉植物は、低温に強い耐寒性を持つタイプです。上記でご紹介した観葉植物以外で、耐寒性にも耐陰性にも優れているのは、シェフレラです。ホンコンカポックとも呼ばれます。大阪市内では生け垣になるほど本当に強い植物です。

インドゴムノキ「デコラ」も生き垣にできる観葉植物です。これらは熱帯圏由来の観葉植物ですが、戸外の直射日光に慣らすことで軒下などでも栽培が可能になります。

ガーデニングの基本的な流れ

ガーデニングに必要な道具と育てる植物を用意したら、実際にガーデニングを始めましょう。

ガーデニングの基本的な流れは、以下の通りです。

①苗を植え付ける
②こまめに水やりをする
③肥料を与える
④新芽をカットする「摘心」を行う
⑤しおれた「花がら」を摘む

それぞれのやり方を詳しく解説します。

①苗を植え付ける

 ①苗を植え付ける

何を植えるか決めて苗を購入したら、鉢に植え付けをします。苗のほかに、鉢・鉢底網・培養土・シャベル・ジョウロを手元に用意しましょう。

まず、鉢に鉢底網を敷いて穴をふさぎ、必要に応じて鉢底石を入れます。

次に、苗をポットから出して鉢に入れ、土がどの程度必要かを把握してください。苗を鉢から出したら、鉢に培養土を入れましょう。土の量は鉢の縁から2cm〜3cm下までにすると、水を与えた時にこぼれにくくなります。

ある程度培養土を入れたら苗を入れ、苗と鉢の隙間を培養土で埋めます。最後は、ジョウロで水をたっぷり与えましょう。

②こまめに水やりをする

②こまめに水やりをする

苗を植えたあとは、こまめに水やりをします。水は大量に与えれば良いものではなく、適量にすることが大切です。

土の表面が乾いた時が、水やりのタイミングです。植物の根元に対して、鉢の底から水が流れ出てくるまでたっぷりと水を与えましょう。水が勢いよく土に当たると泥がはねるため、シャワーヘッドの使用がおすすめです。

富山昌克

富山昌克

園芸研究家

乱暴な水やりを続けると枯れてしまいます。ガーデニング初心者によくある現象です。水やりの基本原則は、「乾いたら、すぐにやる」と言います。

できる限り、植物の体温に近い水温が好ましいので、水やりする前に、汲み置きした水を30分ほど植物の近くに置いて、その水で水やりすると良いです。水やりする時は、鉢底の鉢穴から排水された水が流れ落ちるまで、水をかけ続けることも基本的な作業です。

③肥料を与える

 ③肥料を与える

植物を元気に育てるために、定期的に肥料を与えましょう。肥料には、植物の成長に欠かせない栄養が配合されており、育てる植物や肥料を与える時期に合わせて選びます。

ただし、肥料を与えすぎると逆効果になり、植物が枯れることがあるため注意が必要です。使用する肥料の指示に従って、適切な量を守りましょう。

最初に肥料が含まれている培養土を使う場合は、植え付け後1ヶ月経ってから新たに肥料を与えます。

④新芽をカットする「摘心」を行う

④新芽をカットする「摘心」を行う

植え付けから2〜3週間後、新芽がたくさん出てくるタイミングで、芽の先端をカットする「摘心(てきしん)」を行います。芽の先端をカットすると、その下からわき芽が伸びて株のボリュームがアップします。

「摘心はもったいない」と思うかもしれませんが、植物の成長を促すために大切なものです。たくさんの花を咲かせるためにきちんと行いましょう。

富山昌克

富山昌克

園芸研究家

草花や野菜の多くは頂芽優勢(ちょうがゆうせい)と言って、茎の1番先端の芽を優先的に成長させ、それより下の脇芽の成長を抑えようとする性質があります。1番上の芽を摘むと頂芽優勢が崩れ、側芽優勢となり、1番上以外の芽が動きはじめて伸長してきます。

摘芯しないと、頂芽が花芽に変化して開花しますが、頂芽のみが花芽になって花が咲いたらボリュームにかけるので、花をよりたくさん咲かせるために摘芯します。

⑤しおれた「花がら」を摘む

⑤しおれた「花がら」を摘む

咲き終わった花(花がら)をそのままにしておくと、枯れて見た目が悪いだけではなく、新しい花が育ちにくくなります。花びらだけを摘むと栄養がガクに取られてしまうため、花の付け根の茎からハサミでカットしましょう。

花がらをこまめに摘むとほかの花に栄養が行きわたりやすくなり、カビなどの病気が防ぎやすくなります。

初心者は特に注意!ガーデニングで気をつけたいポイント

ガーデニング初心者がしやすいミスや、注意すべき点をご紹介します。せっかく始めたガーデニングで失敗しないように気をつけましょう。

水・肥料のやりすぎは禁物

水・肥料のやりすぎは禁物

植物に大きく育ってほしいからといって、水や肥料のやりすぎは禁物です。水を極端にやりすぎると、根腐れを起こして植物が枯れることがあります。

また、肥料を必要以上に与えると、かえって花が咲きにくくなる可能性があります。育てる植物に合った量の水や肥料を与えましょう。

育てる植物に合った大きさのプランターを選ぶ

育てる植物に合った大きさのプランターを選ぶ

鉢やプランターに植物を植える場合は、植物の大きさに合ったサイズのものを選ぶことが重要です。

植物に対して鉢やプランターが大きすぎると、土が乾きにくくなって根腐れを起こす可能性があります。一方、小さすぎると根が伸びにくくなり、成長が遅れることがあります。

植えたい植物がどの程度大きくなるのかを事前に調べて、成長後の大きさに合ったサイズを選びましょう。

富山昌克

富山昌克

園芸研究家

コンテナやプランターはできる限り大きい方がよく育ちます。しかし、いきなり大きなコンテナに植え付けるより、徐々に大きくしていく方が成長速度は速まります。

3号ポットの花苗をいきなり大きなプランターや庭へ地植えする前に、4号ポットか5号ポットへ鉢増しして育てたもの(鉢穴から根が飛び出ているもの)を庭へ定植した方が、その後の成長が変わってきます。

まとめ

まとめ

ガーデニングは初心者にとって難しく感じるかもしれませんが、植物の選び方を工夫するだけで難易度が低くなり、チャレンジしやすくなります。

ガーデニングを始めると、毎日植物の成長が楽しめる上に、リラックス効果も期待できます。野菜を育てれば、とれたての野菜を使った料理が楽しめるのも魅力です。

楽天市場では、ガーデニングに必要な道具はもちろん、苗も豊富に取り揃えており、ガーデニングに必要なものをまとめて購入することができます。ガーデニングを始める時には、ぜひ楽天市場をご利用ください。

富山昌克

富山昌克

園芸研究家

花や緑を親しみながら暮らしたい気持ちは誰の心の中にもあると思います。ガーデニングが家周り、ベランダ、玄関回り、室内の窓際など、ちょっとした日が当たる場所があれば始められます。

家屋の東西南北を意識して、どこの場所が一番栽培しやすいのか探し、お気に入りの花鉢を置いてみましょう。好みの花にグリーンを寄せ植えするだけで、自分だけのコンテナガーデンができるのです。

※本記事は楽天市場が作成しています。