乾燥が気になる寒い季節は、ひだまりのような優しいあたたかさが体感できるオイルヒーターが大活躍します。空気が汚れない、静か、安全性が高いなど、オイルヒーターにはうれしいメリットがたくさんあり、注目度も年々上昇しています。
オイルヒーターを買い替えたいけれど、今使っているものはどのように処分すればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで、意外と知られていないオイルヒーターの処分方法や寿命、メンテナンスの仕方をご紹介します。
購入後のことまでしっかりイメージして、より快適なオイルヒーター生活を過ごしましょう。
オイルヒーターの処分方法は?
オイルヒーターにはメリットがたくさんある一方、処分するのが面倒という意見もあります。
オイルヒーターは基本的に粗大ごみ扱いになりますが、なかには、オイルを抜かないと回収してくれない自治体もあります。
オイルヒーターはボディを分解しないとオイルを抜くことができないため、手間と労力がかかります。購入前に、お住まいの地域でどのように処分できるかを確認しておくことをおすすめします。
メーカーに回収してもらう

自治体での回収が困難な場合は、メーカーに引き取ってもらう選択肢もあります。
送料を申込者が負担する場合がほとんどなため、自治体で処分するより費用が高くなってしまう場合もありますが、オイルを抜く手間を省くことができるので、お住まいの地域によってはメーカーに引き取ってもらうほうが簡単に処分できます。
不用品回収業者を利用する
メーカーへの発送が大変な場合は、不用品回収業者に依頼する選択肢もあります。
家まで取りに来てくれるので手間がかかりませんが、出張費用や回収費用がかかるため、自治体やメーカーよりも割高になる可能性が高いです。
処分方法も回収業者によって異なるため、数社で見積もりをとって、安心かつ適正価格の業者に引き取りを依頼しましょう。
リサイクルショップを利用する
寿命の長いオイルヒーターは中古品の人気も高く、リサイクルショップでも数多く取り扱われています。
しかし、年代の古いものや知名度の低いメーカー、状態が悪いものは買い取ってもらえない場合があります。
一般的には、3年を超えると値段が大きく下がり、発売から5年以上経過しているものは買取不可といわれています。値段がつかなくても無料で引き取ってもらえる場合もあるので、試しに査定してもらうのもひとつの方法です。
オイルヒーターのメンテナンス方法
オイルヒーターの最大のメリットは、燃料交換の必要がない手軽さです。オイル自体はほぼ劣化することがないので、オイル交換や補充の必要はありません。
ただその独特の形状から、パネル部分にホコリが溜まりやすくなってしまいます。定期的に布やハンディモップなどでボディを軽く拭きましょう。
コード周辺の取り扱いは要注意

オイルヒーターはメンテナンスはほぼ必要ありませんが、他の家電同様にコード周りを丁寧に扱うことが長持ちの秘訣です。
特にオイルヒーターは消費電力が高く、コンセントが熱をもちやすくなるので要注意です。
下記のポイントに注意して、断線や火災といったトラブルを避けましょう。
- タコ足配線や延長コードの使用は避ける
- コンセント周りのほこりを掃除する
- ケーブルをきつく縛ったまま放置するのはNG
オイルヒーターに寿命はあるの?

エアコンや石油ストーブなどの一般的な暖房器具は、7年~10年程度が買い替えの目安といわれています。
一方オイルヒーターの寿命は、年数の具体的な表記がない場合がほとんどです。デロンギの公式サイトには、「ご使用いただく環境や頻度等により異なるため、耐用年数は定められておりません」と記載されています。
オイルヒーターは、密閉された容器の内部にあるオイルを温めるることで熱を発生させる仕組みです。他の暖房器具のように燃料交換の必要がなく、取り扱いが楽な点が支持されています。
オイルが密閉されているので劣化しにくく、熱源となるものが露出していないため故障する心配も最小限です。この独特の構造が、オイルヒーターが長く愛用できる理由といわれています。
実際にオイルヒーターを愛用している方の口コミによると、使用年数10年以上が多く、なかには15年・20年以上問題なく使用できているという意見が多数あります。
この症状が出たら買い替え時
いくら寿命が長いとはいえ、オイルヒーターにも買い替え時があります。下記のような症状に気づいたら、処分を検討しましょう。
- 電源がすぐに切れる
- あたたまりが悪くなった
- いつもしないような異音がする
- ニオイが気になる※新品は、塗装が熱に馴染むまで特有のニオイを感じる場合があります。
電源系のトラブルはコード周りに原因がありますが、異音や異臭はボディやオイルに問題がある場合がほとんどです。いずれにしてもそのまま使い続けるのは危険です。
断線やオイル漏れから火災につながることもあるので、いつもと異なる症状が出たら、早急に使用を停止しましょう。
なお、オイルヒーターの種類や選び方、おすすめの商品などは以下の記事で詳しくご紹介しております。オイルヒーターの買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ

オイルヒーターは、寿命が長くメンテナンスも簡単で魅力的な暖房器具です。
一方、お住まいの地域によっては処分が面倒な場合もあるので、各自治体の粗大ゴミ(オイルヒーター)の回収方法をしっかり下調べしてから購入を決断しましょう。