赤ちゃんや子どもは抵抗力が弱く、乾燥した空気を吸っていると喉や鼻の粘膜まで乾燥して風邪などにかかりやすくなります。
大人と違って、一度風邪をひいて熱が出てしまうと39℃以上の高熱になる場合が多く、入院などの大事になってしまう場合も少なくありません。
特に秋から冬にかけては空気が乾燥しやすいので注意が必要です。冷暖房を使用することの多いご家庭でも部屋の中が乾燥しやすいので、加湿器の使用をおすすめします。
そこで今回は、加湿器を使うことのメリットや、赤ちゃんにおすすめの加湿器の選び方、おすすめの商品をご紹介します。
赤ちゃんのいる家庭で加湿器を使うメリットとは?
まずは、加湿器を使用することで、赤ちゃんにどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
赤ちゃんに最適な温度を保てる

赤ちゃんにとって最適な温度と湿度は25℃前後で50~60%程度です。温度、湿度ともに一般的な大人よりも高めの状態が最適といわれています。
温度を高く保つようにすると暖房器具の使用が主になるため、湿度が下がりがちです。就寝時は部屋が乾燥しやすく、特に寝ていることの多い赤ちゃんには湿度のコントロールが必要です。
アレルギー・PM2.5対策
0歳〜14歳のお子さまの約半数が何らかのアレルギーを持っています。加湿器はこれらを防いだり、ダニやハウスダストから守ることができます。
また、呼吸器系など抵抗力の低い赤ちゃんをPM2.5などの微小粒子物質から守るため、空気を綺麗にする役割も果たします。
インフルエンザや風邪の予防
加湿器で湿度をコントロールすることで、ウイルスが空気中を浮遊しにくい環境にすることができます。
特に赤ちゃんは、生後6ヶ月を経過していないとインフルエンザの予防接種を受けることができないため加湿が重要です。
赤ちゃん向け加湿器の選び方を現役家電販売員に聞いてみた
ここからは、現役家電販売員のたろっささんに赤ちゃん向け加湿器の選び方について伺いました。
加湿器の種類で選ぶ


編集部
赤ちゃんにおすすめの加湿器について教えてください。いろいろな種類の加湿器があるので、どれがいいのか悩んでしまいます。
たろっさ
家電ライター
赤ちゃんの体調に影響が少ないものを考えると、水を煮沸するスチーム式と気化加熱方式のハイブリッド式がおすすめです。
ほかにも大人に比べて赤ちゃんは音に敏感です。気化式、ペーパー式などは運転音が非常に静かなものが多いため、併せてチェックしてみましょう。
赤ちゃんにおすすめの加湿器の種類は主に4つの種類があります。
気化式
フィルターに水を含ませて、風を当てることで気化させるタイプです。
安全性が高いので、赤ちゃんのいる寝室で使用するのがおすすめです。スチーム式やハイブリッド式に比べて電気代が低いことも魅力です。
スチーム式
水を沸かして、お湯の蒸気で加湿するタイプで、しっかり加湿したい方におすすめです。
水を加熱するため赤ちゃんの手の届かない位置に設置しましょう。
ハイブリッド式
超音波で気化させた水を熱で殺菌して放出するタイプで、赤ちゃんが遊ぶ場所やリビングにおすすめです。
やけどの心配がないのが最大のメリットです。
エコタイプ(ペーパー式など)

器に水を入れて自然気化によって加湿するタイプです。
熱くならず無音のため赤ちゃんのいる部屋におすすめです。電気代がかからず経済的です。
たろっさ
家電ライター
赤ちゃんのいないご家庭やオフィスなどでは超音波式もおすすめです。
やけどの心配がない代わりに、水を煮沸したりフィルターを通さずそのままミストにして放出をします。しかし、水自体に含まれる雑菌が気になるため、あまり赤ちゃんには向いているとはいえません。
お手入れのしやすさで選ぶ

たろっさ
家電ライター
本体のお手入れがしっかりできるものを選ぶのも赤ちゃんが小さいうちは大事です。雑菌の繁殖を防ぐためにも分解掃除で清潔を保てるものがベストです。
また、赤ちゃんが触れられたり倒しやすい場所に置くのは非常に危険です。赤ちゃんに適度に近いながらも安全な場所をケージや棚などを利用して確保するようにしましょう。
赤ちゃんにおすすめの加湿器12選
ここからは、赤ちゃんにおすすめの加湿器をご紹介します。
それぞれの商品のタイプも記載していますので、お好みのものを選んでみてください。
まとめ

赤ちゃんがいる家庭に加湿器を置くことは、さまざまなメリットがあります。
加湿器のタイプ・種類によってもメリットが変わるため、どの部屋で使用したいのか、加湿の強さや安全性などもしっかり比べて購入しましょう。