乾燥肌の方は、洗顔料による肌への刺激や洗顔後のつっぱり感が気になることもあるでしょう。
しかし、肌の汚れや古い角質を取り除くためには、どんな肌質でも毎日の洗顔が大切です。また、乾燥肌でも、洗顔料の選び方や洗い方に注意すれば、肌トラブルを回避できます。
この記事では、医師のアドバイスと共に、乾燥肌に適した洗顔料の選び方や洗顔方法をご紹介します。また、楽天市場の人気ランキングで、おすすめの洗顔料もチェックしてみてください。
※本記事は医師が特定の商品を推奨するものではありません
- 乾燥肌とは？洗顔しない方がいい？
- 乾燥肌とはどんな状態？
- 乾燥肌でも朝の洗顔は欠かせない
- 乾燥肌になるとどうなる？
- 柔軟性が損なわれてダメージを受けやすい
- 赤みやかゆみを引き起こしやすい
- 乾燥肌向けの洗顔料の選び方
- 洗浄力で選ぶ｜摩擦が少ない洗浄力がマイルドなもの
- 保湿成分で選ぶ｜肌の潤いを守るヒアルロン酸やコラーゲンなど
- 低刺激なものを選ぶ｜アルコールやパラペンなどが含まれているものは避ける
- 楽天市場の人気ランキングで選ぶ｜ドラッグストアのプチプラ売れ筋商品も
- 乾燥肌におすすめの洗顔料28選
- 乾燥肌向けのプチプラ洗顔料おすすめ12選
- 乾燥肌向けのデパコス洗顔料おすすめ16選
- 乾燥肌向けの洗顔のやり方は？
- ぬるま湯で洗顔料をしっかり泡立てる
- 手指でゴシゴシこすらず泡で洗う
- 洗顔料を丁寧にすすぐ
- タオルを肌に押し当てて水気を取る
- 洗顔後はすぐに保湿する
- まとめ
乾燥肌とは？洗顔しない方がいい？
乾燥肌とは、肌のバリア機能が低下し、健やかな肌を保つのに必要な水分や皮脂が不足した肌状態を指します。
乾燥肌とはどんな状態？
人の皮膚は、肌表面の角質層・表皮・肌内部の真皮の3層から成ります。外気やホコリ、紫外線などにさらされる角質層を守るのは、わずか0.2mmの薄い皮脂膜です。
皮脂膜は皮脂腺からの皮脂と汗腺からの汗が混ざり合ったもので、肌表面を覆うことで「肌のバリア機能」を果たします。このバリア機能が肌の水分を守り、外部からの刺激を防ぐことで、肌は健やかな状態を保てます。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
乾燥肌とは、皮膚のバリア機能が低下することで肌の水分保持能力が損なわれ、水分が失われやすくなった状態を指します。
バリア機能は外部刺激から皮膚を保護し、内部の水分を保持する重要な役割を担っています。この機能が低下すると、肌が乾燥しやすくなるだけでなく、ホコリや紫外線、摩擦などの外的刺激にも敏感に反応しやすくなります。
乾燥肌でも朝の洗顔は欠かせない
乾燥肌に悩むと、毎日の洗顔が肌の乾燥を悪化させているのではないかと心配になることがあります。実際、洗顔料の洗浄成分は、皮脂膜や保湿成分を落とすことで、肌のうるおいを失わせる可能性があります。
しかし、洗顔自体が肌のうるおいを守る成分を損なうわけではありません。
洗顔は肌を清潔に保ち、健やかな状態を維持するために欠かせないスキンケアのひとつです。肌表面の汚れや古い角質を落とすことで、肌のコンディションを整えます。
洗顔をおろそかにすると、睡眠中に肌に溜まった汚れや余分な皮脂を落とせず、毛穴詰まりなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。
乾燥肌が気になる方も、肌のうるおいを奪わないような適切な洗顔を心掛けて、肌の汚れや古い角質を落とすことが大切です。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
朝はぬるま湯のみで洗顔する方もいますが、睡眠中にも皮脂や老廃物は分泌されており、それらが肌に残ると、毛穴詰まりや肌トラブルの原因となることもあります。
乾燥肌の方でも、刺激の少ない洗顔料を使えば、肌に負担をかけずに清潔な状態を保つことができます。
乾燥肌になるとどうなる？
乾燥肌になると、うるおいが不足するだけではなく、肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなることで、肌トラブルを起こしやすくなります。
柔軟性が損なわれてダメージを受けやすい
乾燥肌は肌のバリア機能が低下し、水分が失われやすく傷つきやすい状態です。そのため、肌の柔軟性が損なわれ、ゴワつきやすくなります。
バリア機能の低下には、さまざまな原因があります。不規則な生活や偏った食生活、紫外線、そして肌のうるおい不足も原因のひとつとされています。
柔軟性の損なわれた肌は、洗顔料のちょっとした刺激もダメージになりかねません。
乾燥肌の場合、普段から肌の潤いが不足しているため、洗顔後に特に肌のゴワつきやカサつきが気になりやすくなります。
通常、約4～6週間おきの「ターンオーバー」によって、古い角質が剥がれ落ちて新しい細胞に入れ替わり、肌は健やかさを保つことができます。しかし、乾燥肌が進むとターンオーバーのサイクルが乱れて、肌トラブルが起こりやすくなります。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
バリア機能の低下は、皮膚のターンオーバー（新陳代謝）を乱す原因のひとつとされています。
皮膚は一定の周期で古い角質が剥がれ落ち、新しい細胞と入れ替わることで健康な状態を保っていますが、ターンオーバーが乱れると、くすみ、ごわつき、ニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなります。
バリア機能を正常に保つためには、正しいスキンケアに加えて、睡眠や食事、ストレス管理などの生活習慣の見直しも大切です。
赤みやかゆみを引き起こしやすい
乾燥肌になって、肌の水分や油分が不足すると、ゴワつきやつっぱり感のほか、赤みやかゆみなどの肌トラブルに悩まされることもあります。
肌が赤くなる原因はさまざまですが、その多くは皮膚のバリア機能の低下による外部刺激に対する反応です。皮脂膜の不足や、アレルギー物質、細菌、ダニなどの外的要因が影響し、肌荒れを起こす可能性があります。
肌のかゆみは、バリア機能が低下した肌がわずかな刺激に過敏に反応して起こります。肌のバリア機能が低下すると、乾燥して外部からの刺激に弱くなるため、通常ではかゆみを感じない刺激にもかゆみを感じるようになります。
それでは、季節ごとに赤みやかゆみの主な原因を以下の表にまとめました。
| 季節 | 赤み・かゆみの主な原因 |
|---|---|
| 春 | 花粉 |
| 夏 | 汗、紫外線 |
| 秋 | 寒暖差 |
| 冬 | 乾燥、寒さ |
もし長期にわたって悩まされているのであれば、乾燥肌により肌が不安定な状態(ゆらぎ肌)になっている可能性があります。
乾燥肌になっても適切な保湿を続けていれば、乾燥肌の症状は概ね治ります。しかし、乾燥が進みすぎると肌内部にまでダメージが広がり、皮膚炎などの病気になるおそれもあります。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
バリア機能が低下した肌は、外部刺激に対して敏感になりやすく、赤みやかゆみなどの症状が現れることもあります。
基本は保湿ケアを継続することが大切ですが、症状が長引く場合は、早めに皮膚科で診察を受けることをおすすめします。
乾燥肌向けの洗顔料の選び方
肌のゴワつきやつっぱり感が気になる乾燥肌の方にとっても、健やかな肌を保つ上で洗顔は欠かせないスキンケアのひとつです。一方で、洗顔によって肌に余計な負担をかけることは避けたいものです。
乾燥肌の方は次のポイントを意識して、洗顔料を選ぶのがおすすめです。
- 洗浄力で選ぶ
- 保湿成分で選ぶ
- 低刺激なものを選ぶ
- 楽天市場の人気ランキングで選ぶ
医師のアドバイスと共に、乾燥肌に合った洗顔料の選び方をご紹介します。
洗浄力で選ぶ｜摩擦が少ない洗浄力がマイルドなもの
洗顔料は、肌の汚れや古い角質を取り除くために使用されます。しかし、洗浄力が強すぎると、肌を守るために必要な水分や油分まで洗い流してしまい、バリア機能が低下し、乾燥をさらに悪化させるおそれがあります。
乾燥肌は、肌のうるおいを保つのに必要な水分や油分が不足している状態です。そのため、できるだけ肌にやさしい洗顔料を選ぶことが大切です。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
洗顔はスキンケアの基本ですが、乾燥肌の方は肌に必要なうるおいまで奪わないよう、洗浄力のやさしい洗顔料を選ぶことが大切です。
洗顔後は、できるだけ早く保湿ケアを行いましょう。
保湿成分で選ぶ｜肌の潤いを守るヒアルロン酸やコラーゲンなど
水分や油分が不足した乾燥肌は、健やかな肌と比べてバリア機能が低下していることが多く、そのままにしておくと乾燥がさらに進行する可能性があります。
そのため、乾燥肌の方が洗顔料を選ぶ際は、保湿成分を配合したものがおすすめです。洗った後のつっぱり感を軽減し、うるおいのある洗い上がりが期待されます。
洗顔料に含まれる保湿成分には、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミド、グリセリンなどがあります。洗顔料を選ぶ際は、これらの保湿成分が含まれているかを確認すると良いでしょう。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
乾燥肌の方は、もともと皮膚の水分保持能力が低下していることが多く、洗顔によってさらに水分が奪われるリスクがあります。
そのため、保湿成分を含む洗顔料を使い、肌のうるおいを守りながらやさしく洗い上げることが大切です。
低刺激なものを選ぶ｜アルコールやパラペンなどが含まれているものは避ける
乾燥が進んだ肌は、さまざまな刺激に対して敏感な状態にあります。
そのため、肌にやさしいとされる洗顔料であっても、人によっては刺激を感じることがあります。
少しでも肌への負担を減らすためには、刺激となりうる成分を極力含まない低刺激設計の洗顔料を選ぶことが大切です。
特に、アルコール(エタノール)やパラベン、合成着色料、合成香料などの添加物は、敏感な肌にとって刺激となる可能性があるため注意が必要です。
ただし、これらの添加物が、必ずしもすべての方に悪影響を及ぼすわけではありません。中には、保湿成分であるはずの成分が、肌質によっては刺激になる場合もあります。
ご自身の肌との相性を見極めながら、成分表示を確認して慎重に選ぶことが重要です。
また、洗顔時には手で強くこすらず、泡でやさしく包み込むように洗うようにし、物理的な刺激を避けることも心掛けましょう。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
「低刺激」と表示されている洗顔料であっても、肌質によっては刺激となる成分が含まれている場合があります。
そのため、自分の肌との相性を見極めながら成分表示を確認し、慎重に選ぶことが肌トラブルを防ぐ上でも大切なポイントです。
楽天市場の人気ランキングで選ぶ｜ドラッグストアのプチプラ売れ筋商品も
乾燥肌向け洗顔料として何が選ばれているのか、売れ筋商品が気になったら楽天市場の人気ランキングをチェックしましょう。ドラッグストアのプチプラからデパコスまで、幅広い商品から、今人気の洗顔料をひと目で探せます。
また、商品のレビューをチェックすれば使用感を知ることができ、ご自身に合った洗顔料をご自宅でじっくり検討できます。
乾燥肌におすすめの洗顔料28選
ここからは、楽天市場の人気ランキングのなかから、プチプラとデパコスに分けて乾燥肌におすすめの洗顔料をご紹介します。ご自身の予算に合わせてチェックしてみてください。
乾燥肌向けのプチプラ洗顔料おすすめ12選
まず、試しやすい価格が嬉しいプチプラの洗顔料をご紹介します。コスパの良さはもちろん、保湿力や低刺激設計など、乾燥肌に嬉しい機能性も備えたアイテムを中心にピックアップしています。はじめての洗顔料選びや、肌に合うか不安な方にもおすすめです。
乾燥肌向けのデパコス洗顔料おすすめ16選
ここからは、独自成分や使い心地にもこだわったデパコスの洗顔料をご紹介します。高機能な設計や香り、テクスチャーにまでこだわった、毎日の洗顔を特別にしてくれるアイテムを厳選しました。
乾燥肌向けの洗顔のやり方は？
肌の状態に関わらず、毎日のスキンケアとして大切な洗顔ですが、洗い方によっては乾燥肌に刺激となり、ダメージの原因となることもあります。
洗顔料を十分に泡立て、やさしく泡で洗い、すすぎ残しがないように丁寧に行いましょう。また、洗顔後はすぐに保湿ケアを行い、乾燥を防ぐことが重要です。
乾燥肌の方が知っておきたい基本の洗顔方法を手順に沿ってご紹介します。
ぬるま湯で洗顔料をしっかり泡立てる
洗顔料はぬるま湯でしっかりと泡立てることが基本です。このとき、人肌よりやや低めの33～35℃のお湯を使うのがポイントです。お湯が高温すぎると肌表面の皮脂を必要以上に奪ってしまい、乾燥が進む原因になります。
また、できるだけキメ細かく弾力のある泡をつくることで、手と肌の間にクッションが生まれ、摩擦による刺激を防ぐことができます。
泡立てネットを使ったり、泡で出てくるタイプの洗顔料を選んだりするなど、泡立ちの工夫も取り入れて、やさしく丁寧な洗顔を心掛けましょう。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
バリア機能を守るためには、高温のお湯の使用や過度な摩擦を避けることが大切です。
洗顔の際は、33〜35℃程度のぬるま湯を使い、泡立てネットなどで弾力のある泡をつくると効果的です。その泡で包み込むようにやさしく洗うことで、皮膚への刺激を最小限に抑えることができます。
手指でゴシゴシこすらず泡で洗う
汚れや古い角質を落とすためとはいえ、洗顔時の“ゴシゴシ洗い”は禁物です。小鼻の横など細かな部分までしっかり洗いたい気持ちがあっても、摩擦による刺激は乾燥肌にとって大きな負担となってしまいます。
洗顔は、泡でやさしく洗うことが基本です。まずは、皮脂の多いTゾーンから泡を馴染ませ、目や口まわりなど皮脂の少ない部分は、泡をそっと乗せるだけで十分です。
また、長時間泡を肌にのせたままにすると、洗浄成分が刺激になることもあるため、洗顔後は泡を手早くすすぎましょう。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
しっかり泡立てることで洗浄成分が均一に肌に広がり、こすらなくても肌の汚れをやさしく落とせるのが利点です。
洗顔料を丁寧にすすぐ
洗顔後に洗顔料が肌に残っていると、肌荒れや赤み、ニキビなどの肌トラブルを引き起こす原因になります。
髪の生え際やアゴの下、フェイスライン、小鼻まわりなどはすすぎ残しが起こりやすい箇所なので、特に注意して丁寧に洗い流しましょう。
また、勢いよくゴシゴシと洗い流すのは逆効果です。ぬるま湯を使い、やさしく丁寧に泡を落とすように心掛けることが大切です。
タオルを肌に押し当てて水気を取る
洗顔料をしっかりすすいだ後は、清潔なタオルを肌にやさしく押し当てるようにして、水気を拭き取りましょう。ゴシゴシとこすらず、摩擦を与えないように心がけると安心です。
使用するタオルは、やわらかく吸水性の高いものがおすすめです。洗顔後のデリケートな肌にも負担をかけにくく、肌へのやさしさをより高めてくれます。
洗顔後はすぐに保湿する
洗顔後の肌は、汚れや余分な皮脂が取り除かれている分、水分が逃げやすい状態にあります。そのため、できるだけ時間をあけずに化粧水や乳液などで保湿を行うことが大切です。
特に乾燥肌の方は、肌表面からの水分蒸発が起こりやすいため、肌に水分が残っているうちに、すばやく保湿ケアを完了させましょう。
乾燥肌向けの化粧水については、以下の記事でおすすめの商品を紹介しています。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
洗顔後は角質層の水分が一時的に減少し、水分の蒸発が進みやすい状態になっています。
乾燥を防ぎ、肌のうるおいを保つためには、洗顔後すぐに保湿剤を使い、早めに保湿を行うことが効果的です。
まとめ
肌のバリア機能が低下し、わずかな刺激でも肌トラブルにつながりやすい乾燥肌の場合、洗顔自体がダメージになるのではと不安に思う方も少なくありません。
しかし、肌表面の汚れや古い角質を落として健やかな状態を保つために、洗顔は欠かせないスキンケアのひとつです。
もし洗浄成分による乾燥が気になる場合は、肌に刺激を与えにくい設計や保湿成分を配合した洗顔料を選ぶことが大切です。
あわせて、しっかりと泡立てる、こすらずやさしく洗うなどの正しい洗顔方法を見直すことも、肌への負担を減らすポイントです。
乾燥肌向けの洗顔料を購入するなら、プチプラからデパコスまで幅広いアイテムを取り扱う楽天市場がおすすめです。人気ランキングやレビューを参考にしながら、じっくりとご自身の肌に合う1本を見つけてみてください。
奥山歩美
あゆみ皮膚科クリニック院長
洗顔はスキンケアの土台をつくる大切なステップです。肌表面の汚れや古い角質を取り除くことで肌を清潔に保ち、スキンケア成分が角質層まで馴染みやすくなるようサポートする役割も担っています。
肌質に合った洗顔料を選び、やさしく丁寧に洗うことが基本です。適切なケアを続けても赤みやかゆみなどが長引く場合は、炎症や皮膚疾患の可能性もあるため、早めに皮膚科を受診してください。
※本記事は楽天市場が作成しています。
