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2025.12.05

【楽天市場】日焼け止めの選び方|SPFやPAについても詳しく解説

日焼け止め 選び方

1年を通して同じ日焼け止めを使っている、またはたくさんの日焼け止めの中から何を選べば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。

日焼け止めは、使うシーンや肌質、日焼け止めのタイプを踏まえて選ぶのがおすすめです。また、日焼け止めは適切に使うことで本来の効果が得られやすくなります。

本記事では、日焼け止めの必要性や役割、選び方をご紹介します。こだわりたい条件を選択していくと、ご自身にぴったりの日焼け止めを見つけることができるので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を監修した専門家
吉田 貴子
皮膚科・美容皮膚科医吉田 貴子
1997年に帝京大学医学部卒業後、同大学内皮膚科学教室入局。2000年に都内、美容皮膚科院長に着任。2004年、渋谷スキンクリニックを開業し、現在に至る。ホームスキンドクターとして、あらゆる世代の”より美しくなりたい“という願いに応えるため、一般皮膚科・美容皮膚科だけでなく、美容婦人科や鍼灸治療、メディカルエステ、ネイルケアなど、さまざまな角度から美しさへのアプローチが可能なクリニックで、日々皆様のお悩みやご要望に向き合っている。
  1. まずは日焼け止めを知ろう
  2. 紫外線の肌への影響
  3. SPFとPAの違い
  4. 日焼け止めの仕組み
  5. 日焼け止めを使う季節はいつ?
  6. あなたの日焼けタイプは?
  7. あなたにぴったりの日焼け止めを選ぼう
  8. STEP 1. シーンを選ぶ
  9. STEP 2. 肌質を選ぶ
  10. STEP 3. テクスチャーを選ぶ
  11. STEP 4. ブランドを選ぶ
  12. STEP 5. 予算を選ぶ
  13. まとめ

まずは日焼け止めを知ろう

日焼け止め 選び方

紫外線から肌を守ってくれる日焼け止めを選ぶには、基本的な知識が必要です。

まずは日焼けの原因である紫外線の肌への影響や、日焼け止めでよく聞くSPFとPAの違い、日焼け止めを塗ることで紫外線から肌を守る仕組みを解説します。

紫外線の肌への影響

日焼け止め 選び方

太陽の日差しは波長により赤外線と可視光線、紫外線に分けられます。紫外線は「UV」とも呼ばれ、波長が長い順にUVAとUVB、UVCの3つがあります。

UVAは、地表に届く紫外線の約9割を占めています。波長が長く窓ガラスも透過するため、肌の真皮にまで到達します。大量に浴びると皮膚の弾性がなくなり、しわやたるみの原因になります。

UVBは、肌の表皮に影響を与え、大量に浴びると皮膚が赤く炎症し、メラニン色素の沈着により皮膚が黒くなります。UVBはシミやそばかすの原因になる紫外線です。

UVCは、オゾン層によって吸収さるため地表には到達しません。そのため、人間が影響を受けるのは主にUVAとUVBです。

SPFとPAの違い

日焼け止め 選び方

日焼け止めを選ぶ際、パッケージに表示されているSPF値とPA値を意識して購入しているでしょうか。

SPF(Sun Protection Factor)とは、シミやそばかすの原因になるUVBから肌を守る効果の程度を「数値」で表したものです。

2〜50の数値で表し、数値が大きいほどUVBを防止する効果が高く、50+が最高値になります。

PA(Protection Grade of UVA)とは、しわやたるみの原因になるUVAから肌を守る効果の程度を「記号」で表したものです。

「+」「++」「+++」「++++」の4段階で表し、+の数が多いほどUVAの防止効果が高くなります。

日焼け止めの仕組み

日焼け止めは紫外線の影響から皮膚を守る役割があり、紫外線防止剤として、以下2つのどちらかが使われています。

  • 紫外線散乱剤
  • 紫外線散乱剤

紫外線散乱剤は、肌表面に受ける紫外線を乱反射させて、肌への紫外線の影響を防ぎます。一般的に「ノンケミカル」と呼ばれる日焼け止めです。

一方、紫外線吸収剤は、吸収剤自体が紫外線を吸収し、肌への紫外線の影響を防ぎます。

日焼け止めを使う季節はいつ?

日焼け止め 選び方

日焼け止めは、晴れの日だけでなく雨の日や曇の日でも肌に影響を与えているため、1年中使うのが基本です。

一般的に紫外線量が多くなるのは6月〜8月の夏場ですが、UVAの量は3月頃から増えはじめています。

ピークの月に比べてUVAとUVBの量は半分以下になるものの、冬場の1月でも紫外線は存在しています。このように、季節にかかわらず1年を通しての紫外線対策が必要です。

ただし、UVAやUVBの紫外線量は季節により変動するため、季節に合わせて日焼け止めを使い分けるのがおすすめです。

例えば、UVA量が多い春・秋・冬はPA値が高いものを選び、UVB量が多い夏はSPF値も高いものを選びましょう。

あなたの日焼けタイプは?

日焼けの度合いは皮膚のメラニン色素の量で変わります。メラニン色素が少ないほど肌は白く、多いほど肌は黒くなりやすいです。

皮膚の色であるスキンタイプは、紫外線を浴びた時の反応を示すフィッツパトリック(Fitzpatrick)分類により、以下の6つに分けられます。

スキンタイプ肌色 紫外線による反応
青白い色かなり赤くなり、まったく黒くならない
白色赤くなりやすく、その後少し黒くなる
暗めの白色赤くなった後、少し黒くなる
淡褐色少し赤くなり、すぐ黒くなる
褐色ほとんど赤くならず、かなり黒くなる
黒色まったく赤くならず、かなり黒くなる

紫外線のダメージは、スキンタイプⅠが最も高く、スキンタイプⅥにかけて低くなります。

日本人は、スキンタイプⅢとスキンタイプⅣが多いと言われています。スキンタイプⅢは紫外線を浴びると皮がむける方が多く、スキンタイプⅣは小麦色に焼ける方が多いです。

あなたにぴったりの日焼け止めを選ぼう

日焼け止めを選ぶ際、使うシーンによってこだわりたいSPF値やPA値は異なります。使い心地を重視するなら、好みのテクスチャーも確認する必要があります。

メーカーによっても得意とする機能の特徴や価格が異なるので、ぜひご自身に合うものを見つけてみてください。

STEP 1. シーンを選ぶ

日焼け止め 選び方

使うシーンによりおすすめのSPF値とPA値、日焼け止めを選ぶポイントは異なります。

使うシーンSPF・PA値日焼け止めを選ぶポイント
通勤通学や買いものなどの日常生活SPF10〜30 、PA+~++・紫外線を浴びる時間も量も比較的少ないため、SPF値もPA値も低くても良い
・UVAは窓ガラスも透過するため、室内でも日焼け止めを使うのがおすすめ
スポーツやレジャーなど、短時間の屋外活動SPF30〜50、PA+++・2時間程度活動する場合は、SPF値もPA値も比較的高いものを選ぶ
スポーツ観戦・登山・ハイキングSPF30〜50、PA++++・長時間外で活動する場合は、SPF値もPA値も高い日焼け止めを選ぶ
炎天下でのレジャー・マリンスポーツSPF50以上、PA++++・長時間外で活動する場合は、SPF値もPA値も高い日焼け止めを選ぶ
・水中や水に濡れる可能性がある活動はウォータープルーフを選び、特に耐水性に優れたタイプがおすすめ
吉田 貴子

吉田 貴子

皮膚科・美容皮膚科医

シーン別でお選びいただくことも重要ですが、季節によっては日常生活だとしてもSPF・PAの数値は高いものを選んだ方が良い場合があります。

紫外線が強くなる春夏のハイキングや、屋外活動はSPF50以上、PA++++がおすすめです。

STEP 2. 肌質を選ぶ

肌質によって、日焼け止めを選ぶポイントは異なります。

肌質日焼け止めを選ぶポイント
乾燥肌・無添加やノンケミカル表示のある、紫外線散乱剤を選ぶ
・ビタミンC誘導体やセラミド、コラーゲンなどの保湿成分が入っている日焼け止めもおすすめ
敏感肌・紫外線散乱剤が使用されている、低刺激の日焼け止めを選ぶ
・香料や着色料が肌に合わない場合は、「無香料・無着色」の日焼け止めもおすすめ
脂性肌・混合肌・皮脂にも強いジェルタイプやスプレータイプ、パウダータイプ、塗り心地が軽いミルクタイプを選ぶ
・乾燥する部位もあるため、保湿力も兼ね備えた日焼け止めもおすすめ
吉田 貴子

吉田 貴子

皮膚科・美容皮膚科医

肌質は、季節によって変わる方もいらっしゃいます。花粉が多い時期は乾燥肌や敏感肌に合うタイプのものを、乾燥肌だけれどもニキビができている場合は混合肌に合うタイプのものを選びましょう。

肌の状態はご自身では判断つかないこともあるので、皮膚科の先生などに相談するのもおすすめです。

STEP 3. テクスチャーを選ぶ

日焼け止めのテクスチャーには様々な種類があります。それぞれの特徴をまとめました。

テクスチャー特徴
スプレー日焼け止め 選び方・広範囲に簡単に塗れるが、ムラになりやすい
・髪の毛や、手が届きにくい背中に使いたい方におすすめ
ローション日焼け止め 選び方 ・化粧水感覚で使え、肌に優しいものが多い
・敏感肌の方におすすめ
ジェル日焼け止め 選び方・のびがよくてさらっとした塗り心地
・蒸発しやすいため、こまめな塗り直しが必要
・べたつきが苦手な方におすすめ
ミルク・乳液日焼け止め 選び方 ・肌に優しいものが多い
・しっとりとしているため、乾燥肌の方におすすめ
クリーム日焼け止め 選び方・肌に密着して落ちにくく、落とす際にはクレンジング剤が必要
・乾燥肌の方や、海などのレジャーによく行く方におすすめ
パウダー日焼け止め 選び方・メイクの仕上げに塗る
・落ちやすいため、こまめに塗り直す必要がある
・べたつきが苦手な方におすすめ
吉田 貴子

吉田 貴子

皮膚科・美容皮膚科医

テクスチャーは好みがありますが、仕上がりやご自身の肌の状態をみてテクスチャーを選ぶのも重要です。

例えばクリームタイプは落ちにくいですが、肌に負担がかかることもあるため、敏感な状態やニキビがある際にはジェルタイプにするなど、使い分けても良いでしょう。

STEP 4. ブランドを選ぶ

日焼け止めはメーカーによって、特徴が様々です。以下で各メーカーの特徴や扱うシリーズをご紹介します。

ブランド特徴
花王(Kao) ・普段使いでもレジャーでも使える、使い心地と紫外線カットを両立させた「ビオレUV」シリーズ
・乾燥性敏感肌を考えた商品を展開する、セラミドケアにこだわった「キュレル」シリーズ
コーセー(KOSE)・スティックやミスト、スプレー、エッセンス、ジェルなど様々なタイプを展開する「サンカット」シリーズ
ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE-POSAY)・敏感肌でも使え、トーンアップ効果もある「UVイデアXL」シリーズ
・軽い塗り心地の「アンテリオス XL フリュイド」シリーズ
資生堂(SHISEIDO)・紫外線対策だけでなくスキンケア効果もあり、スーパーウォータープルーフなのに石鹸で落とせて汗や水に強い「アネッサ」シリーズ
アクセーヌ(ACSEINE) ・すべての日焼け止めがノンケミカル
・顔やボディの用途で選べる「スーパーサンシールド」シリーズ
ロート製薬(ROHTO)・毎日の紫外線対策として使いやすい「スキンアクア」シリーズ
・強い紫外線から肌を守る「サンプレイ」シリーズ
・美容成分も配合された「オレゾ」シリーズ
大正製薬・日焼け止めを塗るだけでキレイな素肌を演出できる「コパトーン シークレットチェンジUV」シリーズ
・屋外の強い紫外線対策もできる「プロテクションUVプラス ミルク」シリーズ
・ローションタイプで塗りやすい「クールローション」シリーズ
カネボウ化粧品(KANEBO) ・美容成分を豊富に含んだ、ウォータープルーフ日焼け止めの「ヴェイルオブデイ」「クリーム イン デイ」「グローバル スキン プロテクターa」
・毎日のメイクに使えるノーファンデUVやチークUVを展開する「アリィー」シリーズ
コスメデコルテ(DECORTE)・ボディ用やメイクアップ効果から選べる「サンシェルター」シリーズ
伊勢半(ISEHAN) ・アウトドアでの紫外線対策で使える「サンキラー」シリーズ
・肌に優しくお子さんも一緒に使える「キスミー マミー」シリーズ
吉田 貴子

吉田 貴子

皮膚科・美容皮膚科医

メーカーやシリーズにより、強みが異なります。肌質や肌の状態はもちろんですが、お好みのテクスチャーや仕上がり、目的別で選ぶと良いでしょう。

STEP 5. 予算を選ぶ

  • 普段使い用なら1,000円程度
  • 成分にこだわるなら2,000円〜3,000円程度
  • 機能性が高いのは5,000円程度

日焼け止めは一般的にSPF値やPA値が上がるほど、機能性や値段が高くなりやすいと言われています。

1,000円以下のものから5,000円以上のものまで値段の幅が広いため、ご自身の肌質や使うシーンによって選ぶことも大切です。

吉田 貴子

吉田 貴子

皮膚科・美容皮膚科医

ご予算の中でお選びいただくと思いますが、使うときに量を調整しやすいアイテムをお選びいただきたいです。

まとめ

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日焼け止めは、紫外線から肌を守るために一年中欠かせないアイテムです。

本記事では、日焼け止めの必要性、UVA/UVBの影響、SPF/PAの違い、紫外線防止剤の仕組みなど、基礎知識を解説いたしました。

さらに、吉田先生の解説のもと、日焼け止めを選ぶ5つのステップであなたにぴったりの日焼け止め選び方を提案しています。

楽天市場には日常生活から炎天下でのレジャーまで、それぞれのシーンや肌質に合わせた選び方のポイントが満載です。あなたに合う日焼け止めを見つけて、一年中紫外線から肌を守りましょう。

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