「テレビ番組をPCやスマートフォンで見たい」「PCで作業しながら番組を録画したい」という要望を叶えるのが、PCでのテレビ視聴・録画に必須の機器、「PC用テレビチューナー」です。
近年ではスマートフォンに対応したチューナーもあり、テレビ視聴の幅を広げています。
今回は、現役家電販売員たろっささんがPC用テレビチューナーの選び方を解説します。編集部おすすめの商品もご紹介するので、参考にしてみてください。
PC用テレビチューナーとは?

PCでテレビを見るためには、放送を受信するための機器が別途必要になります。
そこで、テレビ番組の視聴や録画をするための拡張機器がPC用テレビチューナーです。
最近はスマートフォンやタブレット端末に対応したチューナーもあり、さまざまな環境でテレビを見ることができるようになっています。
PC用テレビチューナーの種類

PC用テレビチューナーは、大きく「外付けタイプ」「内蔵タイプ」「スマートフォン対応」に分けられます。
求める機能やテレビを見たい環境に合わせて適切なタイプを選びましょう。
外付けタイプ
外付けタイプのPC用テレビチューナーの特徴は以下のとおりです。
- USB端子に接続し、ドライバをインストールするだけで手軽に使える
- 持ち運びに便利で、アンテナケーブルを接続できるモデルもある
- ワンセグでの視聴が多く画質はあまり期待できない
- 録画機能に弱い機種が多い
内蔵タイプ
内蔵タイプのPC用テレビチューナーの特徴は以下のとおりです。
- 主にタワー型デスクトップPCのマザーボードに接続して使用する
- 導入から接続まで手間がかかる分、画質は非常に綺麗
- 録画をはじめとするさまざまな機能に対応し、BSやCSの受信もできるモデルが多い
- 一人暮らしでテレビがない場合や、テレビをよく見るならおすすめ
スマートフォン対応
スマートフォンやタブレットのモバイル端末で使用できるテレビチューナーの特徴は以下のとおりです。
- 直接スマートフォンに挿せるものと、PCなどからインターネット回線を経由してスマートフォンで受信するタイプの2種類がある
- スマートフォンに挿すタイプは使用が簡単だが、Android端末でしか使えないものが多い
- ネット回線を経由するタイプは端末に何もつける必要がなく利便性が高いが、通信量に注意が必要
PC用テレビチューナー 選び方のポイント

ここからはPC用テレビチューナーを選ぶ時のポイントをご紹介します。
使用目的で選ぶ
まずは使用目的を考えましょう。
PCを持ち運ぶ
どこでも手軽にテレビを見ることができる、USBスティックタイプの外付けチューナーがおすすめです。
あるいはスマートフォン対応チューナーを使い、モバイル端末で視聴する方法もあります。
画質・機能を重視する
高画質で視聴したい、据え置きで録画もたくさんしたいなら、アンテナケーブルを接続する高機能な外付けタイプや、マザーボードにPCI接続する内蔵タイプのモデルがおすすめです。
USBスティックタイプに比べてさまざまな機能があり、画質や動作の安定性に優れています。
見たい放送を受信できるか確認する
日本のテレビ放送は、主に地上デジタル放送(地デジ)、BS、CSの3つに分かれます。テレビチューナーが見たい番組に対応しているか注意が必要です。
地デジチューナー
地デジを視聴する場合のテレビチューナーは、特にこだわらずに選んで問題ありません。
BS・CSデジタルチューナー
衛生放送は、据え置きのパラボラアンテナから接続するのが大原則となるため、基本的にアンテナ端子接続のモデルしかありません。事前に確認しておきましょう。
またCS放送を受信するためには、ほとんどのチャンネルが月額契約になります。どんなチャンネルがあるかも確認しましょう。
PCのスペックに合ったものを選ぶ
テレビチューナーによって対応しているPCスペックに差があります。具体的には以下の点に注意しましょう。
- チューナーごとに対応OSが異なる
- WindowsではXPやVistaなど古いものや、反対に最新のOSに対応していないモデルがある
- 高性能なチューナーほどPC側も高いスペックが必要。稀にCore i5やi7など限定的な推奨スペックの製品もある
録画機能
多くのPC用テレビチューナーに録画機能が搭載されていますが、チューナーごとに特徴が異なります。
同時録画機能
同じ時間帯に放送されている番組を同時に録画できる機能です。
録画可能な対応数がチューナーごとに異なるので、たくさん録画したいならハイスペックな製品が必要です。
保存ファイル形式
録画した番組をHDDに保存する際のファイル形式がチューナーによって異なります。
録画形式によって画質、容量、再生時の互換性などに違いがあります。特に複数の機器で再生したいのであれば、ファイルの互換性が重要です。
「SeeQVault」対応
SeeQVault対応のチューナーであれば、録画した番組を同じSeeQVault対応のHDDやSDカードに書き出し、ほかの機器でも再生が可能です。
録画した番組を外出中にスマホで見るなど、複数の機器で視聴したい方には必須の機能です。
PC用テレビチューナーおすすめ15選|タイプ別にご紹介
ここからは編集部厳選のおすすめPC用テレビチューナーを、外付け・スマートフォン対応・内蔵の3タイプに分けてご紹介します。
外付けタイプのPC用テレビチューナーおすすめ7選
まずはPCにUSB接続して使う、外付けタイプのPC用テレビチューナーのおすすめをご紹介します。
スマートフォン対応のPC用テレビチューナーおすすめ4選
続いて、スマートフォンやiPadなどのモバイル端末でテレビ視聴ができるテレビチューナーのおすすめ商品をご紹介します。
内蔵タイプのPC用テレビチューナーおすすめ4選
最後にPCに内蔵するタイプのテレビチューナーをご紹介します。
テレビチューナーを接続するにはHDMIケーブルが必要?

HDMIケーブルは、テレビやゲーム機の映像と音声を一つのケーブルで送ることができます。
HDMIは「High Definition Multimedia Interface」の頭文字で、映像・音声の劣化を少なく伝えることができます。
テレビチューナーの接続にはHDMIケーブルは必要なのでしょうか?たろっささんに伺いました。
たろっさ
家電ライター
アナログ出力、デジタル出力の両方を備えている機器の場合、断然HDMI接続をおこなうことをおすすめします。
赤白黄色のコンポジット接続の場合、目に見えて画質が落ちてしまうのと縦横のアスペクト比がおかしくなる場合もあるため、現状HDMI接続以外は非常に選択しづらいです。
ただ、HDMIケーブルが別売りになっている機種も多いため、そのまま使えるかどうかは仕様を確認しましょう。
まとめ

PC用チューナーの選び方やおすすめ商品をご紹介しました。
もっとテレビを楽しみたい方はもちろん、PCとスマートフォンは持ってるけどテレビはないという方にもおすすめできるチューナーがたくさんあります。
視聴から多機能な録画まで可能にするテレビチューナーは、テレビの楽しみ方を広げてくれます。ぜひこの記事を参考にテレビチューナーを探してみてください。