さまざまな料理に欠かせない「だし」は、日本料理はもちろんですが、フランス料理や中華料理にも使用されています。だしは、料理の仕上がりや味を左右する重要なものといえます。
だしの素材としては、煮干しや鰹節、乾しいたけなどが知られており、だしの関連商品としては「パックタイプ」「顆粒・粉末タイプ」「液体タイプ」と形状が異なる商品が販売されています。
このように種類が豊富だと、料理に合わせるだし選びは難しく感じるものです。
そこで今回は、だしソムリエの鵜飼真妃さんに、だしの種類やだし素材と合う料理、だし商品の選び方のポイントやだし商品を使った簡単レシピも教えていただきました。
さらに、編集部が厳選しただし商品もご紹介します。
ご自身の好みに合った「だし」を、ぜひ見つけてみてください。

だしとは?だしの分類について知っておこう
「だし」は、かつおや昆布などのほか、野菜や肉、魚介類など素材全般の風味や旨味を煮出してとった液体のものです。
他に、豚骨だしや鶏ガラなどもありますが、だしは乾物や生鮮全般からとることもできるので、トマトやポルチーニもだしの素材になります。
だしの関連商品には、だしに味付けがされたつゆの素や顆粒だし、味付けなしや味付けありの「だしパック」など、加工されたものが販売されています。
だし商品の種類|形状によって3つに分けられる
だし商品は、形状によって「液体」「顆粒・粉末」「パック」と3種類に分けられます。
それぞれの特徴としては、種類が豊富で料理に合わせて選べる「液体タイプ」、煮出す時間がかからないため時短料理にピッタリの「顆粒・粉末(味付き)」、手軽で本格的なだしが取れる「パック」となっています。
また、液体や顆粒タイプのものは、だしに味つけたされた商品が多く、粉末とパックは、味付けありとなしのタイプがあります。
「液体」「顆粒・粉末」「パック」のそれぞれの主な特徴について、以下にまとめましたので、チェックしてみてください。
- 計量が必要ない
- パックを破って使うタイプのものもある
- 手軽に調理できる
- 長期保存ができる
- 価格が安く経済的
- 他の調味料が不要なことが多い
- 使える用途が多く万能
だし商品 選び方のポイント
だし商品を選ぶ時は、前述した「形状」以外に、原材料にも注目しましょう。
だし商品の中には、「食塩無添加」のものや「減塩」のものもあります。素材本来の風味を味わいたい場合や、塩分を控えたい場合は選んでみるとよいでしょう。
また、天然素材100%の商品もあります。ご家庭で本格的な味わいを楽しみたい場合におすすめです。
なお、記事の後半では代表的なだしの素材、「あご・いりこ(煮干し)」「かつお」「乾しいたけ」「昆布」の4つの特徴や合う料理をご紹介するので、そちらも参考にしてみてください。
だし商品おすすめ24選
ここからは、編集部おすすめのだし商品をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
パックタイプのだし商品おすすめ8選
まずは、厳選したパックタイプのだし商品のおすすめをご紹介します。
顆粒・粉末タイプのだし商品おすすめ5選
ここからは、みそ汁や吸い物などに便利な顆粒・粉末タイプのだし商品をご紹介します。
液体タイプのだし商品おすすめ6選
最後に、液体タイプのだし商品をご紹介します。
珍しいタイプのだし商品おすすめ5選
最後に、だしを使用した珍しいだし商品をご紹介していきます。今まで見たこともないものと出会えるかもしれません。
代表的な「だし素材」と合う料理をご紹介
だしの素材はさまざまありますが、ここでは代表的な「あご・いりこ(煮干し)」「かつお」「乾しいたけ」「昆布」の4つについてご紹介します。
あご・いりこ(煮干し)
あごはトビウオのことで、いりこ(煮干し)とはいわしのことです。あごには2種類あり、焼きあごとあごの煮干しがあります。
煮物料理や味噌を使った料理によく合います。韓国のスープでは鶏ガラや牛骨と一緒にだしをとることもありますが、あごやいりこは韓国料理の味付けにも負けないので、韓国料理にもおすすめです。
かつお
誰もが知る代表的なだしの素材です。そばつゆやうどんつゆはもちろん、茄子の煮込みや味噌汁、筑前煮、お吸い物など、香りを生かした和食に合います。
乾しいたけ
乾しいたけは風味と香りを生かせるため煮物全般に合い、そうめんつゆにもよく使われます。煮た後はそのまま食べることもできます。
乾しいたけは、傘の開き具合が6分開きなのが冬菇(どんこ)、7分から全開なのが香信(こうしん)、冬菇と香信の中間くらいが香菇(こうこ)と主に3つの種類に分けられます。これらは開き具合が異なるだけで、同じ原木から採れます。
昆布
羅臼昆布や日高昆布、利尻昆布などがよく使われます。煮物や寒い時期に嬉しいおでん、炊き込みご飯によく合います。
そして、隠し味としてもよく使われます。
だしの使い方で気を付けること
だしの使い方で大切なことは、なるべく添加物や調味料が入っていないものを使って、だし本来の味を知ることです。
そして、だしの味を知る良い方法としては、シリーズで展開しているだしを使ってみるのがおすすめです。
お好みのシリーズ商品からそれぞれの種類のだしを使ってみて、このだしを使うとどんな味になるのかを比べてみてください。すると味の違いが分かり、だしの楽しさを実感できるでしょう。

鵜飼 真妃
だしソムリエStyle代表、 ビジネス・プロデューサー
だし商品の使い方で大切なことは、なるべく添加物や調味料が入っていないものを使って、素材本来の味を知ることです。
まとめ
ここまで、だしソムリエの鵜飼真妃さんに、だしについていろいろとご紹介いただきました。
普段の料理に使うのはもちろんのこと、料亭の味のように料理を美味しく仕上げることもできるのがだしの魅力です。料理好きな方でもあまり料理をしない方でも、だしを知ることで毎日の料理がより美味しく、楽しいものになるでしょう。
ぜひお気に入りのだしを見つけてみてください。