バターは好きですか?料理に使ってよし、スイーツに使ってよし、ラーメンに乗せてもよしと、バターはとても万能な食べ物ですが、バターについてどのくらい知識を持っていますか?
日本では「非発酵の有塩バター」が最もポピュラーですが、塩を加えていない食塩不使用バターもあります。また、バターといえば北海道を思い浮かべる方も多いと思いますが、最近では海外産のバターも人気があります。
このように、ひと口にバターといってもたくさんの種類があり、魅力や用途、価格もさまざまです。さらに、メーカーによっても特徴があり、よつ葉や明治などのトップブランドのバターも、製造元によって味わいは異なります。
そこで今回は、バターマニアの長尾絢乃さんに、バターの魅力やおすすめの商品を聞いてみました!
![長尾 絢乃](https://monoreco.ameba.jp/dist/experts/pNyf8mCZvRvgWmYbO0sm.jpg?w=400)
バターとは?バターにはどんな栄養素があるの?
バターとは、生乳などを分離させて生じたクリームの脂肪粒を集めて練り上げたもので、パンに塗ったり料理やお菓子づくりに使ったりと、私たちの食生活には欠かせない食品です。
その風味の良さや使いやすさで、普段何気なく口にしているバターですが、どんな栄養が含まれているかご存知でしょうか?
バターにはカルシウム・カリウム・リン・ナトリウム・マグネシウム・亜鉛などのミネラルも含まれていますが、それだけではありません。
それでは、注目のバターの栄養素を長尾さんに詳しく教えてもらいましたのでご紹介します。
バターの栄養素
バターは乳脂肪分が8割以上を占めていますが、その他の栄養分も豊富に含んでおり、ビタミンAやビタミンBなど各種ビタミンも豊富に含まれています。
近頃では、グラスフェッドバターという、穀物を与えず牧草のみを食べて育った牛の生乳で作られた、不飽和脂肪酸を多く含んだバターも見かけるようになりました。
不飽和脂肪酸は、中性脂肪やコレステロール値を下げる効果があると言われています。
また、バターは魅力的な独特の香りも持ち合わせています。バターの中でも、特に発酵バターの香りは特徴的です。発酵バターは「ジアセチル」という香り成分を含んでいることがその原因として挙げられます。
バターに似せて作られた価格の安い商品で「マーガリン」がありますが、マーガリンの中には香りをバターに近づけるためにジアセチルの香料が使われることもあるくらいです。
バターの種類は?バターマニアが種類別に説明!
バターは種類によって用途が異なりますが、あなたはどのくらい知っていますか?
バターにはどんな種類があるのか、そして、その使い道は?バターマニアの長尾さんが種類別に特徴を説明してくれました!
無塩バター
「無塩バター」とよく言われますが、実は正確には無塩ではありません。
ほぼ食塩が入っていないバターのことなのです。厚生労働省による正規表示が求められたので、現在は「食塩不使用バター」と呼ぶのが正式な名称ですね。
加工の際に食塩を加えていないのは間違いないのですが、実はバターの原材料である生乳に、わずかに塩分などが含まれています。そのため、全くの「無塩」ではないのです。
「食塩不使用バター」は牛やそのほかの動物から絞られた生乳のみを原材料としたシンプルなバターで、お菓子作りやパン作り、お料理などに使用されることが多いバターです。
有塩バター
「有塩バター」は、先ほどご紹介した「食塩不使用バター」に食塩を加えたもの。メーカーごとに多少の違いはありますが、通常1.5%くらいの食塩が加えられています。
「有塩バター」はトーストしたパンに塗ったりするのが一般的です。塩気が入っているので料理にも使いやすく、バター醤油などの味付けは人気のある使い方です。
他にも、クッキーやスコーンなどお菓子作りでバターの芳醇な味わいを引き立たせたい時にあえて使うことがあります。
発酵バター
バターの原料の生クリームに乳酸菌を加えて半日以上発酵させます。それを加工したバターが「発酵バター」です。発酵バターにも「加塩」と「無加塩」のものがあります。
日本では非発酵バターの方がポピュラーなので、通常「バター」というと非発酵バターを指しますが、ヨーロッパでは発酵バターの方がよく使われています。
発酵バターは芳醇な香りが特徴で、価格も少し高めです。でも、味わいはすっきりしています。
グラスフェッドバター
「グラスフェッドバター」とは、牧草のみを食べて育った牛の生乳から作られたバターのことで、フランスやニュージーランドからの輸入品を多く見かけます。牧草に含まれるカロチンを豊富に含んでいるため、黄色味が強いのが特徴の1つです。
一般的なバターは、穀物を食べて育った牛の生乳から作られており、それに比べるとあっさりとした味わいでコクは弱め。
価格は高めですが、バターの栄養で説明した通り、不飽和脂肪酸が多く含まれておりヘルシーで、ダイエット効果が高いといわれているバターコーヒーにも使われます。
バターを選ぶポイントをバターマニアに聞いてみた!
では、そんな魅力的な香りが特徴のバターは、どのように選ぶと良いのでしょうか? バター選びのポイントを長尾さんに伺ってみました。
![長尾 絢乃](https://monoreco.ameba.jp/dist/experts/pNyf8mCZvRvgWmYbO0sm.jpg?w=400)
長尾 絢乃
株式会社富澤商店オンラインショップ担当
まずはパッケージの裏を確認してください。
最近は、バターブレンドマーガリンや、バターに似せたマーガリンが増えています。一見バターのようでも、名称が「ファットスプレッド」「マーガリン」「パンスプレッド」などと書かれているものはいわゆるマーガリンです。
なので、まずは名称が「乳製品」であることをチェックしましょう。
それから、バターは食塩不使用のものや有塩のもの、発酵バターなど、
さまざまな種類があります。使用目的に合わせて選ぶのがいいですね。
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焼き菓子においてバターが重要な役目を果たしていることは、お菓子作りをされる方はよくご存知かと思います。バターを変えるだけで、風味や味わいが大きく変化しますよ。
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まとめ
今回は製菓・製パン材料専門店『富澤商店』にお勤めのバターマニア・長尾さんに、加塩タイプのバターから無塩タイプのバター、発酵バターまでご紹介していただきました。
これでもう、あなたはバター選びに困ることはないですね!
世界には魅力的なバターがあふれていますから、いろいろなバターにぜひトライしてくださいね。それでは、良きバターライフを。
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