幅広い世代が娯楽として楽しんでいるビリヤードは、メジャースポーツとなりつつあり人気を博しています。
そんなビリヤードを楽しむ上で必要不可欠な道具がテーブル、ボール、そしてキューです。今回はその中でもビリヤードキューに注目し、プロビリヤード選手の早瀬優治さんにインタビューをしました。
ビリヤードキューの選び方のポイントをはじめ、記事後半では編集部おすすめ商品をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ビリヤードキューとは?
ビリヤードキューとは、球を突くために使用する棒のことです。ビリヤードをする上でなくてはならない存在で、ゲームの行方を左右する重要なアイテムでもあります。
ビリヤードグローブなどと同じく直接プレイヤーの手に触れるものなので、慎重に選びたいものでしょう。

早瀬 優治
プロポケットビリヤード選手
初心者の場合はまず見た目!初めてのキューは「かっこいい、可愛い」と思えるものだと愛着が湧くのでおすすめです。
最近では安くてもハイクオリティなものが多くあるので、その中から見た目が好みなものを選ぶのが良いでしょう。
木の硬さや重さなど種類はありますが、最初は「色や柄が可愛いから」などという感覚で選んでも問題ありません。
ビリヤードキューの種類
キューは大きく分けてプレイキュー、ブレイクキュー、ジャンプキューの3つに分類されます。それぞれにどういった特徴があるのでしょうか?
プレイキュー

主に通常のプレイで使われるキューのことです。やわらかめのバットで、シャフトの先端には革のタップがついています。
タップは柔らかく、全体がしなるのが特徴です。スピンがかけやすいので、初心者のうちはこれを使っていれば問題ありません。
ブレイクキュー
特徴はやや硬めのバットとシャフトです。先端に樹脂が付いていると、突いたときにカツンという音が鳴ります。
スピンが少なくなるような構造になっており、直進性に特化しているのがポイントです。シャフトの先端には樹脂タップ(プラスチック)を付けます。
プレイキューなどは、中心を少しズレたまま突くだけで多く回転してしまうものがほとんどです。その場合、少しでもひねりが入ればズレの原因になりかねません。ブレイクキューの多くはその欠点を極力抑えています。
ジャンプキュー
ポケットビリヤードでジャンプショットをするときに使われます。
バット、シャフトともに硬めです。こちらもシャフトの先端に樹脂タップを使用し、反発力を高めることにより球がジャンプしやすいのが特徴です。

早瀬 優治
プロポケットビリヤード選手
中・上級者の場合は打感やバランスを大事にすると良いと思います。
初心者の頃は「キューに自分を合わせる」ことを意識し、キューに技術を磨いてもらうようなイメージ。上級者になれば、好みに合わせてキューを選べるようになります。
中級者の場合、慣れてきたからといってあまりに自分好みのキューにしてしまうと技術の成長が止まってしまう可能性も。
そして忘れてはいけないのが見た目です。好みでないデザインのキューを買ってもテンションが上がらず、結局そのままビリヤード場へすら行かなくなり…。そのくらい、デザインは自分のモチベーションを保つ存在です。
ビリヤードキューの各パーツの役割
プロビリヤード選手として活躍している早瀬優治さんに、ビリヤードキューの基本的な構造や種類などを教えていただきました。
現在主流となっているのが、シャフトとバットというパーツをネジによりジョイントさせる2ピースキューです。各パーツの名称や役割などを知りましょう。
シャフト
シャフトとは、ジョイントする部分から先端にかけてのパーツのことです。大きく分けてノーマルとハイテクの2種類が存在します。それぞれに一体どのような特徴があるのでしょうか?
ノーマルシャフト
基本的に加工を施しておらず、木ならではの柔らかな打感やしなりが特徴です。
キューは、球を突いたとき微妙にしなります。しなる瞬間に球はまっすぐ飛ばず、しなった方向に転がるのが大半で、これを「とび」と言います。
キューが球に衝突したとき、このとびが少なければ少ないほど手玉がまっすぐ転がるのです。
昔に比べてとびの少ないノーマルシャフトが多く販売されており、一度ハイテクシャフトを使ったものの、再びノーマルシャフトに戻ってくる方も少なくありません。
ハイテクシャフト
樹脂でできた先角の内部が空洞になっているタイプの場合、球がタップに衝突したときに内部が軽いため衝撃も弱いのが特徴です。
まっすぐ突けば球はまっすぐ転がります。しかしひねりをかけて回転をコントロールするのが上級者の使い方です。とびが少ないのを求めている方に向いています。
打感はさまざまですが、基本的にズレを少なくしているものが多い印象です。
バット
バットとは、ジョイント部分から後ろに位置する太い方のパーツのことです。このバット部分にはグリップも含まれています。
求める性能により後々交換ができるシャフトとは違い、バットは性能に種類の幅がないため、デザインで選ばれることがほとんどです。
グリップの種類
グリップは、プレイヤーが直接握るパーツのことです。グリップの仕上げは、主に糸巻き、革巻き、ラバー、ノーラップの4種類に分かれています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
- 糸巻き
サラサラとした感触が特徴です。一般的に購入時はこの糸巻きが標準装備されています。 - 革巻き
ややしっとりとした感触が特徴です。中には少しゴツゴツした感触のものもあります。標準装備ではまず見かけません。 - ラバー
グリップ力が強く、このラバーを使うとパワーが増す傾向があります。こちらも標準装備ではあまり見かけません。 - ノーラップ
サラサラして滑りすぎてしまう糸巻き、滑りを止めすぎてしまうラバーです。どちらでもないものを選びたいという方にはこちらがおすすめです。スタイリッシュなデザインが特徴です。
先角の材質
先角(さきづの)とは、先端部にあるパーツのことです。シャフト部分において、タップの手前に位置します。
打感や見越しなどに大きく影響する先角は、メインの素材として樹脂を使用していることが多めで、主な材質には以下のものなどがあります。
- ABS、NX
軟らかい材質です。手玉のとびを少なくしたい方におすすめです。 - XTC
軽くて粘りがある材質です。とびも少なめです。 - イエローミカルタ
黄色味が強い材質です。現在製造されていない材質だそうです。
タップ
タップとは、キューの最も先端にあるパーツです。メインとして使われているのは豚革ですが、ほかに牛革や樹脂などが使われている場合もあります。
初心者の方に!基本的なビリヤードキューの持ち方を知ろう
初心者の方は「キューの持ち方すらわからない」という方も多いのではないでしょうか?早瀬さんに、基本的なキューの持ち方のポイントをお伺いしました。
親指はしっかりと中指の上に乗せてくっつける
土台となる部分なので親指と中指をくっつけることが大事です。蓋をするイメージで親指を中指の上にしっかりと乗せましょう。
肘を止める
どうしても肘が上や下に動いてしまうと思いますが、肘が動くとキューが揺れて突けなくなってしまいます。打つときはなるべく肘を止めるように意識しましょう。
顔をキューの上に乗せて低く構える
初心者の場合、上から見ると手玉がどの方向に進むか判断しにくいものです。頭をキューの上に乗せてなるべく低い姿勢で構えると、手玉の方向が分かりやすくなります。
まとめ
今回は奥深いビリヤードキューにフィーチャーしました。しかし、こちらでご紹介している商品以外にもまだまだたくさんあります。
ビリヤードというのは、プレイすればするほど上手になっていくものです。コツさえつかめば生涯楽しめるスポーツです。
これからビリヤードを始めようと思っている初心者の方、より技術を磨きたいという中・上級者の方も、まだ知らないキューの魅力を知ってみてくださいね。