テレビ用アンテナケーブルとは、アンテナからの電波をテレビに伝えるためのもの。そもそもこのケーブルをつながなければテレビに映像が映りません。
このようにテレビを視聴する上で大事なアンテナケーブルですが、普段から接するものではないため、選び方がわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんなテレビ用アンテナケーブルの選び方をご紹介。初めての方でも、迷うことなくテレビ用アンテナケーブルを買えるようになりますよ。
また、具体的なおすすめの商品もご紹介していますので、チェックしてみてください。
テレビ用アンテナケーブルの選び方
まずはテレビ用アンテナケーブルの選び方を解説します。アンテナケーブルを間違ってつけてしまうと不具合が出ることも。形状ごとの特徴など、きちんと理解したうえで購入するようにしましょう。
①プラグの形状で選ぶ|3種類から差込口に合わせて(L型・S型・F型)
プラグの形状には大きく分けてL型、S型、F型の3種類が存在します。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
- S型
最もスタンダードなプラグです。プラグがストレートで、ねじ込みがありません。汎用性が高く、使い勝手のいいケーブルです。 - F型
プラグがねじ込みタイプになっているタイプです。ねじで固定するため、抜けにくくしっかりと固定することが可能。
子どもが引っ張っても抜けにくいため安心です。端子側もねじ式になっている必要がある点に注意が必要です。 - L型
プラグが90度回転しているタイプです。端子からの出っ張りが少なくなるため、すっきりと接続することができます。
アンテナケーブルの両端が異なるプラグの形になっているものもありますので、用途に合わせて選ぶことが可能です。
②ケーブルの長さで選ぶ|使用する場所によって適切なものをチョイス
短すぎるアンテナケーブルはそもそも使えませんが、長すぎるものもNG。必要以上に長すぎると、映像の乱れの原因になることもあります。また、ケーブルの取り回しにも苦労しますし、ほこりがたまりやすくなって掃除が大変に。
このため、大は小を兼ねるということで長めのものを買うのではなく、使用する場所にちょうどいい長さのものを買うのがおすすめです。
家庭用では1~3m程度のものが使いやすいでしょう。3m以上のものは家庭で使うには長すぎることが多そうです。
③太さによっての特性で選ぶ|それぞれのメリット・デメリット
アンテナケーブルは太さの面でも商品ごとに異なるものが売られています。ケーブルの太さは、3C、4C、5Cといった単位であらわされ、数字が大きくなるほど太くなります。
ここでは太さの違いによる特性について見てみましょう。
細いアンテナケーブル
まずは細めのアンテナケーブルのメリットとデメリットについてです。
- 柔らかくて配線しやすい
- インテリアの邪魔にならない
- 強度が落ちる
- ノイズに弱い
細めのアンテナケーブルは、柔らかく、配線しやすいのがメリット。ケーブルの取り回しがよく、思ったようにケーブルをはわせることができます。
また、細めのケーブルは目につきづらく、インテリアの邪魔になりづらいです。
一方、細いがために強度は太いものに比べると落ちます。断線する恐れもあるため注意してください。また、ノイズに弱いというデメリットも。
太いアンテナケーブル
次に太めのアンテナケーブルのメリットとデメリットをチェックしましょう。
- ノイズに強い
- 断線しにくい
- まとめづらく扱いにくい
- 目についてごちゃごちゃしがち
太いアンテナケーブルの一番のメリットはノイズ耐性。太い分、ノイズを遮断する部分がしっかりしており、電波が弱まってしまうのを防ぎます。これまでノイズの影響を大きく受けていた場合、画質が格段にアップすることも。
また、強度も高いため、断線しにくいのもメリットの1つです。
ただ、太めのケーブルは柔軟性に欠け、まとめづらく扱いづらいのがデメリット。見た目にも目につきやすく、ごちゃごちゃしがちです。
④視聴したい放送で選ぶ|4K・8Kに対応しているかチェック
現在販売されているテレビ用アンテナケーブルは、地上デジタル放送、BS放送、CS放送に対応しているものがほとんど。
ただし、中には地上デジタル放送にすら対応していないものもありますので、しっかり確認して購入するようにしましょう。
また、4Kや8K放送を視聴するのであれば、これら対応しているアンテナケーブルが必要。扱うデータ量がこれまでの放送よりも大きいため、ケーブルも対応している必要があります。
⑤分配器付きケーブルを選ぶ|複数台テレビを見たい方におすすめ
分配器とは、1本のアンテナケーブルから受け取った電波を2本のケーブルに分けるためのもの。テレビやレコーダーの台数を増やしたいのに、テレビ用アンテナケーブルのコンセントが足りないときに役立ちます。
分配器は単体でも販売されていますが、2台以上のテレビなどを使う場合は、最初から分配器がついているアンテナケーブルを選ぶと便利です。
ただし、1つの電波を2つに分けるとそれぞれの電波が弱くなり、放送にノイズが入ったり見られなくなったりすることも。その場合はブースターと呼ばれる機器で補ってあげる必要があります。
テレビ用アンテナケーブルおすすめ21選|編集部が厳選して紹介
ここからはおすすめのテレビ用アンテナケーブルを具体的にご紹介。さまざまなプラグの形状を紹介しますので、お好みのものをチェックしてみてください。
手順は簡単!テレビ用アンテナケーブルの接続方法を解説
アンテナケーブルの接続方法は簡単。まず、テレビ本体のアンテナ入力「地上デジタル」の差込口に差込、次にもう一方のプラグをアンテナの配線側(コンセント側)に差し込めば完了です。
ケーブルは対応する端子でなければ接続できません。このため、まずはご家庭の室内側のアンテナ端子を確認しましょう。
ほとんどの場合、F型プラグにも対応した、ねじが切られたものがついていますので、どのプラグの形状でも対応できるはずです。
アンテナケーブルを延長するには?
場合によっては見積もりからずれ、購入したアンテナケーブルでは届かないということも起きるかと思います。この場合、長いケーブルを買いなおしてもいいのですが、中継接栓を利用することで短いものも活用できます。
また、延長用のケーブルも販売されていますので、この場合は中継接栓を使うことなく延長できます。
手順としては、以下のように行います。
- テレビの電源を切る
- 使っていたケーブルを抜く
- ペンチでケーブルのプラグに中継接栓をはめる(中継接栓使用の場合)
- 延長用のケーブルを同じ端子につなぎなおす
- 正しく受信されているかを確認する
レコーダーとテレビのつなぎ方
テレビに番組録画用のレコーダーをつけるというご家庭も多いかと思います。
この場合の基本的なアンテナケーブルの接続方法は、壁の端子とレコーダーをアンテナケーブルでつなぎ、レコーダーとテレビをアンテナケーブルを使ってつなぐという方法です。
レコーダーを使う場合は最低でも2本のアンテナケーブルが必要になります。レコーダーやテレビに付属していることもありますが、注意しましょう。
おすすめのテレビ用アンテナケーブルを比較する
まとめ
今回はテレビ用アンテナケーブルの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
普段から頻繁に交換するものではないため、どうやって選べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。間違ったものを選ぶと、最悪テレビが映らないということもあるので、しっかり確認して購入してください。
この記事を参考に、あなたのご家庭にピッタリのアンテナケーブルを選んでくださいね。
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