ひと口に胡椒と言ってもその種類はさまざま。普段よく使うブラックペッパーやホワイトペッパーのほかに、グリーンペッパーやピンクペッパーなどもあり、挽き方によってもその味は異なります。
今回は、料理が趣味の芸人、阿諏訪さんに胡椒の選び方やおすすめの商品、そして“胡椒ちょい足しレシピ”を伺いました。奥深い胡椒の世界をぜひご堪能あれ!
胡椒を選ぶ3つのポイント
グリーンやブラック、ホワイト、ピンク。胡椒は全部で4種類。色味もそれぞれ異なりますが、味わいや香りも微妙に違います。
さらに「粗挽き」や「パウダー」などの挽き方によっても味やおすすめの使い方が変わります。そんな多種多様な胡椒の選び方を阿諏訪さんに伺いました。
①胡椒の種類で選ぶ

ブラックペッパーやホワイトペッパーが主によく使われていますが、ピンクペッパーやグリーンペッパーなどもあり、その味わいや合う料理は異なります。
- グリーンペッパー(青胡椒、緑胡椒)
- ブラックペッパー(黒胡椒)
- ホワイトペッパー(白胡椒)
- ピンクペッパー(赤胡椒)
それでは早速、それぞれの特徴をみてみましょう。
グリーンペッパー(青胡椒、緑胡椒)
実が熟していない胡椒をフリーズドライで乾燥させたり、塩漬けにしたもの。
爽やかな香りが特徴で、ホール(挽かれていない丸のままの状態)で料理に使われることも。調味料というよりは食材のようなイメージで、味のアクセントとなるピクルスのような存在です。
阿諏訪 泰義
お笑い芸人
主に食材と一緒に炒めたり煮込んだりして使われています。
ブラックペッパー(黒胡椒)
グリーンペッパーと同様、胡椒の実を未熟なまま皮付きで乾燥させたもの。
風味が強く胡椒自体の味を楽しむことができ、口の中に入れた時に香りも強く感じます。世界中で使われており、辛味や香りづけのほかに臭み消しとして使用されることもあります。
阿諏訪 泰義
お笑い芸人
万能に使えますが、パンチを効かせたい料理や、ステーキなどの肉料理・焼き料理と好相性です!
ホワイトペッパー(白胡椒)
熟した胡椒の実を水につけて、皮を剥いで乾燥させたもの。ブラックペッパーよりも弱めですが、ピリッとした辛味と上品な香りが特徴で、食材の味を際立たせたい時におすすめです。
ほかの胡椒に比べて色味が目立ちにくいのもポイント。
阿諏訪 泰義
お笑い芸人
胡椒の色味を目立たせたくないクリームソースなどの料理や、煮込み料理に使用するのがおすすめです。
ピンクペッパー(赤胡椒)
ピンクペッパーには3種類あります。
・完熟した胡椒の実
・ナナカマドの実
・コショウボクの実
この中で1番一般的なのがコショウボクの実で、辛味はなく爽やかな香りが特徴です。完熟した胡椒の実も辛味はマイルドですが、胡椒特有の香りを感じることができます。
また、ナナカマドの実は酸味や苦味、ほのかな甘みがあります。
阿諏訪 泰義
お笑い芸人
見た目も可愛らしいので、カルパッチョやオイル系のサラダと相性がよく、彩り兼スパイスとして活躍します!
②胡椒の挽き方で選ぶ
胡椒の挽き方によって、料理でどう使われるかや風味が異なるのも胡椒の特徴。種類によって相性の良い挽き方もあるので、合わせてチェックしてみましょう!
- ホール(粒)
挽く前の胡椒の実、そのままの状態のもの。香りの持ちがよいのが特徴。見た目のアクセントにもなるグリーンペッパーやピンクペッパーはホールで使うことがありますが、ブラックペッパーをホールで使うのはごく稀で、ホワイトペッパーをホールで使うことはありません。 - 粗挽き
胡椒の実をミル(粉状にする器具)で粗く挽いたもの。粗く挽くことで香りがしっかりと立ち、さらに噛んだ時の食感もよくなります。調理中に使用するのにおすすめな形状で、粗挽きといえばブラックペッパーが定番です。 - パウダー
胡椒の実をミルで挽き、粉状にしたもの。ほかの食材の味を邪魔せず、後味に爽やかな辛味を楽しめるのが特徴で、どんな食材とも相性抜群。食材に下味をつけたいときにはパウダー状がおすすめです。パウダーと言えばホワイトペッパーが定番です。
阿諏訪 泰義
お笑い芸人
胡椒の香りを最大限に活かしたい場合はホールを使用直前に潰す方法が一番です。
粗挽きは噛んだ時にフワッと香る利点がありますが、滑らかなスープなどには食感の邪魔になることがあるので注意しましょう。
③胡椒の産地で選ぶ
もっとこだわりたい方は、産地から選んでみるのもおすすめです。胡椒は元々、インド発祥のスパイスで、冷凍技術の発達していない時代は胡椒の持つ「ピペリン」の抗菌、防腐効果が重宝され、高値で取引されていました。
現在では、インド以外にも、マレーシア、ベトナム、インドネシアが産地として有名です。
阿諏訪 泰義
お笑い芸人
基本的には亜熱帯が産地の胡椒ですが、日本でも沖縄など温かい地方での生産がされつつあります。国内産だからこそ、新鮮な胡椒を乾燥させずに生胡椒としてお刺身やサラダに加えるとフレッシュな香りが楽しめます。
胡椒おすすめ12選|料理好き芸人 阿諏訪さんが厳選してご紹介!
胡椒の選び方がわかったところで、ここからは阿諏訪さんが厳選した商品を含むおすすめの胡椒を12選ご紹介します。
「料理に合う胡椒」、「デザートに合う胡椒」の2つに分けてセレクトしました!
胡椒おすすめ7選【料理編】
まずは料理に合う胡椒をご紹介します。
おなじみのブラックペッパーから、一度は目にしたことのある定番のホワイトペッパーまで、注目の7品をお届けします。
胡椒おすすめ5選【デザート編】
続いてはデザートに合う胡椒のご紹介です。
「デザートに胡椒?」と思う方もいるかもしれませんが、胡椒のピリッとした辛みや豊かな香りがデザートにアクセントを与えてくれます。
胡椒の"ちょい足し"おすすめレシピ

どんな料理にも合う万能調味料「胡椒」。最近では納豆やおにぎり、ココアなどとの意外な組み合わせも発見されています。
ここではあまり知られていない料理と胡椒の組み合わせを、阿諏訪さんに伺ってみました。胡椒を使うとグッとおいしくなる"ちょい足し"レシピを一緒にみていきましょう。
とんこつラーメン+粗挽きブラックペッパー
ラーメンといえば爽やかな辛さのホワイトペッパーが定番ですが、実はコクがガツンとくるブラックペッパーもおすすめ!
まろやかなとんこつの味わいに香ばしい胡椒がよく映え、スープの味わいにパンチを効かせることができます。替え玉後の味を変えたい時にもおすすめです。
そば+粗挽きブラックペッパー
ざるそばの麺に粗挽きのブラックペッパーをかけ、つゆにつけてから食べるのもおすすめ。黒胡椒の辛みでさっぱり感が増し、食欲をそそります。
特に味が濃いめの田舎そばとの相性が抜群。胡椒好きな方は多めにかけて食べてみてください!
卵かけご飯+パウダーホワイトペッパー
醤油を加えた卵に、ホワイトペッパーを仕上げに少量程度ふりかけます(量はお好みで)。
後味がスパイシーになるだけでなく、スパイスの辛味を足すことで卵の甘みや黄身のコクがより引き立ちます。
阿諏訪 泰義
お笑い芸人
ほかにも、納豆ごはん+ホワイトペッパーパウダーもおすすめです。
納豆を混ぜる段階で少しホワイトペッパーパウダーを加えると、粘り気と爽やかな辛味が合わさってあと引く味になります。ご飯の甘みも引き立ててくれるちょい足しアイデアです。
まとめ
パラパラとかけるだけで料理をワンランク上の味に変えてくれる「胡椒」。その種類や挽き方はさまざまで、料理との組み合わせもたくさんあります。
「胡椒はあまり使わないなぁ」という方も、ぜひ今回の記事を参考に、いろんな料理との組み合わせにチャレンジしてみてくださいね。
阿諏訪 泰義
お笑い芸人
日本人はワサビやからし、山椒のようなピリッとアクセントになるスパイスが意外に好きなので、普段ご家庭で食べている食べ慣れた料理にも胡椒と相性の良い品がたくさんあると思います。ぜひ、色々と試してみてください。