健康維持や美容目的で青汁を摂取している方は多いと思います。以前は「青汁は苦い」というイメージがありましたが、最近は飲みやすく味付けされた商品も増えてきました。
薬局など身近な店舗で買える商品も多く、各メーカーから多様な青汁が販売されているため、「どれが人気商品?」「おすすめは?」と悩んでしまうかもしれません。
そこでこの記事では、管理栄養士の麻生れいみさんに青汁の選び方や成分について解説していただきます。
さらに、編集部が実際に青汁を試飲した商品を含め、おすすめ商品もご紹介します。
また、青汁が苦手な方に向けて、飲みやすくなるアレンジ方法もご紹介するので、「気になっているけど、なかなかトライできない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 青汁の選び方とは?管理栄養士の麻生れいみさんが解説
- 味で選ぶ|フルーツで味付けされた飲みやすい商品も
- 成分で選ぶ|ケールや大麦若葉などの特徴や効果をご紹介
- 口コミを見て選ぶ|毎日の習慣にしたいから世間の声も参考に
- 買える場所で選ぶ|ドラッグストアの市販品や通販も
- タイプで選ぶ|ゼリーやサプリメントは青汁の味が苦手な方にも
- 人気メーカーで選ぶ|サントリーやアサヒ、キューサイなど
- 青汁おすすめ38選|編集部の試飲レビュー付きも!
- 青汁おすすめ12選【編集部のレビュー付き】
- 青汁おすすめ26選【編集部のレビューなし】
- 管理栄養士が伝授!青汁が飲みやすくなるアレンジレシピ
- ①豆乳や牛乳で割る、ヨーグルトに混ぜる
- ②オレンジやいちごなどでスムージーにする
- ③ハンバーグなど料理の隠し味に
- まとめ

青汁の選び方とは?管理栄養士の麻生れいみさんが解説
健康目的はもちろん、「スッキリとした毎日を期待したい」「野菜不足を解消したい」と考え、青汁を飲もうと思っている方もいらっしゃると思います。
毎日飲み続けたい青汁ですが、商品ごとに栄養成分やパッケージなどの特徴は様々です。せっかくならおいしく、効率的に摂取したいと考える方は多いのではないでしょうか。
以下では、様々な観点から青汁の選び方のポイントを解説します。
味で選ぶ|フルーツで味付けされた飲みやすい商品も
「青汁といえば苦い飲み物」という印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今はおいしく飲める青汁が増えており、ジュースのような飲み心地の商品もあります。
青汁初心者や野菜が苦手な方には、フルーツで味付けされたものがおすすめです。甘くさっぱりとした飲みくちで、毎日ゴクゴク飲めます。「前に青汁を飲んだけど、味で断念した」という方も、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
また、苦みが苦手な方には、オリゴ糖や抹茶を加えて苦みをマイルドにした商品も人気です。もちろん、青汁独特の苦みを楽しめる商品もあるので、ご自身の好みに合わせて選びましょう。
成分で選ぶ|ケールや大麦若葉などの特徴や効果をご紹介

目や鼻のアレルギーを軽減させると言われるケールをはじめ、一度に様々な栄養が摂れることも青汁が人気の理由のひとつです。ビタミンやカリウム、食物繊維など、それぞれ含まれる成分によって期待できる効果は異なります。
そこで、青汁の主な成分の特徴について、管理栄養士の麻生れいみさんに解説していただきます。健康を目的として青汁を毎日飲みたいなら、栄養成分にも注目しましょう。
ケール入り

麻生 れいみ
管理栄養士
「ケール」には現代人に不足しがちな、ビタミン、ミネラル類といった成分が多く含まれています。特にβ-カロテンは100g中2900μgと多く、野菜の王様とも呼ばれています。
ケールに豊富に含まれているビタミンEや食物繊維のはたらきにより、血糖値上昇抑制、動脈硬化予防、活性酸素抑制、コレステロール増加抑制などの効果が期待できます。
大麦若葉入り

麻生 れいみ
管理栄養士
「大麦若葉」は多糖体の1つで、水溶性食物繊維のβ-グルカンが多く含まれています。多くの野菜や穀物に含まれる食物繊維は不溶性食物繊維が多く、ほかの食材ではなかなか摂りづらい水溶性食物繊維を摂取できます。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は、1:2の割合で摂取するのが理想といわれています。
明日葉入り

麻生 れいみ
管理栄養士
「明日葉」は温暖な地方の海岸に自生するセリ科の多年生草本。ポリフェノールの1種であるクマリンや明日葉特有のカルコンが含まれています。
「今日つんでも明日芽が出る」ということから「明日葉」という名前が付いたと言われている明日葉はその力強い生命力が魅力です。
ケールと成分を比較すると(※)、β-カロテンはケール100g中2900㎍、明日葉は5300㎍と約1.8倍。カリウムはケール100g中420mg、明日葉は540mgと約1.3倍です。
※日本食品成分表七訂
乳酸菌入り

麻生 れいみ
管理栄養士
「乳酸菌」は腸内の有害菌を減らし、腸の調子を整える効果があります。血圧降下作用、血清コレステロール低下作用などの健康効果があるとわかっています。
酵素入り

麻生 れいみ
管理栄養士
タンパク質は体内に入るとアミノ酸に分解されて小腸で吸収されます。酵素もタンパク質の1種なので、すみやかに体内でアミノ酸レベルに分解され、体内で必要な分だけ必要な形に合成されて使われます。つまり、酵素を口から摂取したとしても、その活性はなくなります。
よほどタンパク質が日々の食事から足りていないと効果はあるかもしれませんが、基本は日々の食事から。肉、魚、卵、大豆製品から摂取することをおすすめします。
食物繊維入り

麻生 れいみ
管理栄養士
食物繊維 (難消化性デキストリン)が含まれているため、おなかの調子を整えるとともに、便通を改善します。おなかの調子を整えたい方や便秘の気になる方に適しています。
腸を元気にするためには、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことが大切です。それには善玉菌のエサとなるものを増やし、悪玉菌のエサになるものは減らすことです。善玉菌のエサになる成分は食物繊維。腸脳相関とも腸脳皮膚相関ともいわれるほど、腸の健康は全身の健康に影響しています。
カリウム入り

麻生 れいみ
管理栄養士
カリウムは自然界に広く分布する必須ミネラルです。体内では浸透圧の調整、筋収縮や神経伝達などに重要な役割を担っています。
血圧を正常に保ち、筋肉の働きをよくする効果がありますが、腎機能が低下している方は摂取に注意が必要です。
ノンカフェイン

麻生 れいみ
管理栄養士
カフェインには興奮作用、心拍数の増加、血管を拡張させる、利尿作用、記憶力・運動能力向上効果などがありますが、カフェインに対する感受性は人によって違うので、感受性の高い方、お子さま、妊婦、授乳婦はノンカフェインがいいでしょう。
口コミを見て選ぶ|毎日の習慣にしたいから世間の声も参考に
健康面や美容面を気にして飲むことが多い青汁は、長く毎日飲み続けることが大切です。だからこそ、味や口当たりがご自身の口に合うものを選ぶ必要があります。
そんな時にぜひ参考にしたいのが、実際にその商品を飲んだことがある方の口コミです。最近ではX(旧Twitter)などのSNSでも利用者のリアルな声を探すことができます。
購入前にどのような味なのか口コミを確認することで、飲みやすい青汁を選びやすくなります。
- 粉っぽさが気にならず飲みやすい
- スッキリとしていて後味が良い
- 予想外に美味しくて満足
- 味が薄くて飲みづらい
- 草っぽい香りが苦手
味の感じ方には個人差があります。
買える場所で選ぶ|ドラッグストアの市販品や通販も
青汁を購入できる場所として代表的なのは、ドラッグストアや薬局、コンビニなどです。こうした身近な店舗で買う方法もあれば、通信販売を使って購入する方法もあります。
購入方法による違いとしては、まずコスト面が挙げられます。通信販売の商品は比較的割高な印象で、店舗で市販品を購入する方が割安のことが多いです。
通信販売の商品は、栄養成分が詳しく記載されたものや、産地が公開された商品が多くありました。青汁は身体に取り入れるものなので、素材の情報が詳細に記載されていれば、安心して飲み続けやすくなります。
さらに、定期購入などお得に続けやすいコースを設けてある場合もありますので、こうした方法を活用すれば、通常よりもコストパフォーマンス良く毎日続けることが可能です。
市販品と通販品、コストパフォーマンスを確認しつつ、ご自身が何を重視したいかによって適した購入方法をご検討ください。
タイプで選ぶ|ゼリーやサプリメントは青汁の味が苦手な方にも

青汁には、水などに溶かして飲む粉末タイプ、口当たりの良いゼリータイプ、粒状のサプリメント、コンビニなどで購入できるパック・ジュースなど、4つのタイプがあります。
粉末タイプは好みの割り方で楽しめる、パックタイプは手軽に飲めるなど、それぞれ違ったメリットがあるため、お好みに応じたタイプを選びましょう。各タイプについて、麻生さんに解説していただきました。
粉末タイプは、持ち歩きにも便利で手軽さが魅力
粉末タイプは「スティック1本で1回分」のように分包されているため、持ち歩きやすく手軽に摂取できます。水だけではなく、牛乳や豆乳で割って飲めるのも魅力です。薬局などで買える手軽さも便利なポイントです。

麻生 れいみ
管理栄養士
栄養価は豊富ですが、ケール、明日葉、熊笹など好みの分かれやすい原料と風味のある大麦若葉や抹茶などの原料が組み合わされた青汁なら、慣れない方も飲みやすいことでしょう。
ゼリータイプは、凍らせておやつ感覚で食べられる
スティック状でゼリータイプの青汁は、開けてそのまま飲むほか、冷やしたり凍らせたり、お好みの状態で摂取できます。また、飲むのに手間がかからないため、長く続けやすいのも嬉しい特徴です。おやつ感覚で摂取したい方に向いています。
サプリメントは、青汁の味が苦手な方に最適
粒状の青汁は、青汁独特の味が苦手な方でも飲みやすく、水で割ったりする必要がないので、手軽に摂取できます。ビタミン、ミネラル不足で食生活の乱れが気になる方に取り入れやすいタイプです。

麻生 れいみ
管理栄養士
仕事の合間や旅先でも気軽に摂取できるので、外出の際にもおすすめです。
パック/ジュースは甘味のある商品が多いので飲みやすい
コンビニなどで購入できるパックに入った青汁ジュースは、甘みのある商品が多いため、青汁が苦手な方でもトライしやすいところが特徴です。紙パックの容器に入っており持ちやすいのもメリットです。青汁の味が苦手な方や、手軽に飲みたい方におすすめです。
今回の記事では「粉末タイプ」の青汁をご紹介してますが、「ゼリータイプ」が気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
人気メーカーで選ぶ|サントリーやアサヒ、キューサイなど
青汁選びで迷ったら、メーカーで選ぶのもひとつの方法です。この記事でも、様々な人気メーカーの青汁をご紹介しています。
味わいを重視するなら「サントリー」や「伊藤園」をはじめとする飲料メーカー、成分面なら「ヤクルト」や「ファンケル(FANCL)」「青汁三昧」といった健康食品メーカーなど、重視したいポイントに合わせてメーカーを比較しましょう。
また、「山本漢方」など製薬会社が販売する青汁もあります。そして、「まずい、もう1杯!」のCMが有名の「キューサイ」は、スーパーフードであるケールを前面に出した商品を展開する、老舗メーカーです。
青汁おすすめ38選|編集部の試飲レビュー付きも!
選び方のポイントを押さえたところで、編集部が実際に粉末タイプの青汁を飲んだレビューを交えながら、おすすめの商品をご紹介します。
ぜひ青汁を購入する際の参考にしてみてください。
青汁おすすめ12選【編集部のレビュー付き】
まずは、編集部が試飲した青汁をご紹介します。レビューもぜひ参考にしてみてくださいね。
青汁おすすめ26選【編集部のレビューなし】
管理栄養士が伝授!青汁が飲みやすくなるアレンジレシピ

青汁が苦手な方に向けて、管理栄養士の麻生れいみさんが毎日続けられるおいしい飲み方や、人気のアレンジ方法をご紹介します。
一般的な割り方をはじめ、お湯で飲む際の注意点なども確認するので、今まで苦みがつらくて青汁が飲めなかった方もぜひこちらをお試しください。
①豆乳や牛乳で割る、ヨーグルトに混ぜる
「購入した青汁の苦みが気になって飲めない」と言う方は、豆乳や牛乳で割ったり、ヨーグルトに混ぜたりすると、まろやかになります。作り方も簡単で、タンパク質も同時に摂取できるためおすすめの方法です。
なお、成分のなかには熱に弱いものもあるため、お湯で割って飲むよりも基本的には冷たいままで飲みましょう。


編集部
青汁っぽくなく、よりマイルドな味になってとっても美味しい!砂糖を入れて飲んだら、抹茶ラテのようになりそうですね!
②オレンジやいちごなどでスムージーにする

豆乳などで割る以外にも、オレンジやいちごなどお気に入りの果物を入れてスムージーにすると、天然の甘さが増して飲みやすくなります。
冷凍フルーツを使えば手軽に作れるため、忙しい朝でも飲み続けやすいです。
また、ホットケーキに入れたり、スープに入れたりする場合は、製品が加熱可能なタイプか確認してください。

麻生 れいみ
管理栄養士
基本は日々の食事から。青汁を飲んでいれば大丈夫という過度な期待は、健康の維持・増進のためには望ましくありません。
医療機関を受診している方は、健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です。健康食品を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し、最寄りの保健所にもご相談下さい。
③ハンバーグなど料理の隠し味に

青汁をそのまま飲むのに飽きた方は、ぜひ料理に混ぜて使ってみてください。「料理に青汁?」と驚くかもしれませんが、意外と相性が良いです。
油っこい料理に青汁の風味が混ざることで、さっぱり食べやすくなります。特有の苦みが抑えられるので、クセがなく続けやすいです。
ガーリックやショウガなど風味が強い調味料と合わせれば、独特の香りも気にならず美味しく食べられます。また、きな粉と混ぜてクッキーにすれば、お子さまも楽しめるおやつにもなります。

編集部
カレーやハンバーグなど味が濃い料理に混ぜれば、青汁のクセはほとんど気になりません。普段の食事に混ぜるだけで野菜不足をカバーできるので、手軽でいいですね!
パスタやソースなど洋風レシピにも合うので、アレンジは無限大ですよ。
まとめ
健康に気を使う方はもちろん、美容が気になる方やダイエット志向の方まで、青汁は幅広く飲まれています。薬局などで手軽に買える上に様々な種類があり、飲みやすい商品がたくさんあることがわかりました。
「青汁を飲もうかな」と思っている方は、おすすめ商品、そしておいしい飲み方やコスパ面なども参考にしてみてください。
もちろん、青汁だけを飲んでいれば大丈夫というわけではありません。あくまでも青汁は補助的な役割の食品です。毎日の食事をバランス良くしっかり摂って、健康的な毎日を過ごしましょう。