通勤や通学、買い物など、生活の中で自転車に乗る機会が多々ありますが、最近は「ミニベロ」と呼ばれるコンパクトでスタイリッシュな自転車が話題になっています。
そこで、「ミニベロという言葉は聞いたことがあるけど、どんな自転車なのかわからない」「おすすめのミニベロを知りたい」という方に向けて、自転車評論家兼自転車ツーキニストである疋田智さんに選び方をお聞きました。
ミニベロのメリット・デメリットや編集部おすすめ商品もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ミニベロとは?

ミニベロとは、タイヤのサイズが20インチ以下の自転車のことです。
フランス語で「VELO(ヴェロ)」といえば自転車のことですが、それよりも小さいサイズなので「MINI VELO(ミニ・ヴェロ)」といわれています。
一般的な自転車よりもコンパクトなので、女性でも快適に乗れるのが魅力です。
またスタイリッシュなデザインが幅広い世代から注目を集めており、最近ではおしゃれアイテムのひとつとして購入する方もいらっしゃいます。
走りが自慢のスポーティータイプ、カラーやデザインが可愛いオシャレタイプ、実用的な機能が搭載されている万能タイプなど種類もたくさんあります。
商品ラインナップの豊富さもミニベロの魅力です。
ミニベロのメリット&デメリット

コンパクトでオシャレなデザインが魅力のミニベロですが、頻繁に使用することを考えると機能性を含めたメリット・デメリットは理解しておくべきです。
ミニベロのメリットとデメリットは以下のとおりです。
- 小回りが効くのでおしゃれな街乗りに最適
- タイヤが小さいため漕ぎ出しが軽く、買い物など日常的に重い荷物を運ぶ方におすすめ
- 玄関先や車のトランクなど限られたスペースで保管可能
- ロードバイクやクロスバイクに比べてホイール径が小さいため、凹凸地面の走行に不向き
- 同じ段差でも振動が緩和されにくいので、車体が不安定になりがち
ミニベロの選び方|4つのポイント
ミニベロは種類が豊富なので、何を基準に選べばいいのかわからない方も多いでしょう。
そこで、ミニベロ選びに大切な4つのポイントをご紹介します。
①ミニベロの価格

ミニベロは数万円から数十万円を超える高級品まで揃っています。
フレームの素材や強度が上がれば自転車の価格は高くなります。とくに、折りたたみ式のミニベロは、同じ性能を持つクロスバイクやロードバイクと比較しても価格は高めです。
ミニベロは折りたたみ機構などを備えつつ、強度を保つ必要があるため、価格はどうしても高くなってしまいます。
そのため低価格で販売しているミニベロは、「重量」や「強度」に弱点を持っている可能性が高いので、価格の安さだけで購入することはやめましょう。
ミニベロの購入を考えている方は、最低でも5〜10万円程度の予算を考えておくべきです。
②ミニベロのメーカー
ミニベロを購入する際に、メーカーで選ぶこともおすすめです。
ミニベロが注目されたこともあり、多くのメーカーがオリジナルのミニベロを販売しています。各メーカーごとにこだわりのデザインや特徴、コンセプトが異なります。
ミニベロを購入するときは、メーカーの特徴を押さえておくとご自身にぴったりの1台を手に入れられます。
ここでは、有名な5つのメーカーの特徴を解説します。
BROMPTON
BROMPTON(ブロンプトン)は、1976年に設立されたイギリス発祥の老舗ミニベロメーカーです。
主力自転車のブロンプトンシリーズは、世界中にファンを持ち、それぞれの国にユーザー団体が存在します。その設計の確かさから、独特のフォルム、基本部分は数十年間ほぼ同じです。
フロントバッグや輪行袋などオリジナルのアイテムも多く、おしゃれな街乗り用自転車として愛用する方が急増しています。

疋田 智
自転車評論家、自転車ツーキニスト
ブロンプトンの良さは「普通の良さ」と言えるかもしれません。たたむと驚くほどコンパクトになるのに、展開してみるとホイールベースが長く、乗ったポジションに違和感がありません。
国内外で数々の賞を受賞した先進性もさることながら、ジャケットを着て乗ると似合う、というオシャレなテイストも見逃せません。
ユーザーそれぞれに責任を持つということで対面販売しかせず、インターネット販売をしないため、ここではおすすめモデルを載せられませんが、ミニベロを買う際に、候補として上がってくる1台には、必ずブロンプトンが含まれることでしょう。ベストバイの1台です。
r&m
r&m(リーズアンドミューラー)は、1996年にドイツのフランクフルトで創業された自転車メーカーです。現在では台湾のPacific Cycle(パシフィックサイクル)にて販売されています。
主力商品である「birdy」は、前後輪にサスペンションを持ち、しかもそのピボット(支点)から分割してフレームを折りたたむという、かつてない独創的なアイデアから生まれました。
メインフレームを折りたたまないため丈夫です。しかも軽量アルミフレームを採用しており軽く、前後サスペンションで走りも快適です。
折りたたみミニベロの購入を検討する方におすすめのメーカーです。
DAHON
DAHON(ダホン)は、1982年にアメリカのカリフォルニア州で設立された折りたたみ自転車専業メーカーです。折りたたみ自転車のパイオニアともいえるほどの世界的メーカーです。
DAHONの特徴は、3ステップで素早く自転車を折りたためる「DFS(Dahon Folding System)」というシステムです。圧倒的に完成度が高く、市場に出回っている多くの折りたたみ自転車が採用しています。
日本国内でも安く購入でき、初めてミニベロを購入する方におすすめです。

疋田 智
自転車評論家、自転車ツーキニスト
ダホン博士は、70年代の石油ショックの際に「これからは自動車ではなく、石油(ガソリン)を使わない自転車、それも折りたたみ自転車こそが地球を救う」ということでミニベロを作り始めました。いわばエコ派の元祖のような会社が、このダホンなわけです。
昨今、話題のK3は、可愛らしい見た目に比して走行性能が高く、大注目です。
GIANT
GIANT(ジャイアント)は、1972年に台湾で設立された自転車メーカーです。
高性能なスポーツタイプのミニベロをリーズナブルな価格で提供しており、エントリーモデルからハイスペックモデルまで幅広いラインナップを揃えています。
ベストセラーとなっている「イディオム2」は、フレームが軽量化されたことにより、軽い力でスムーズに走り出すことが可能です。
タイヤのサイズは小さいのですが、タイヤ幅が細く、フレームが堅めで大きいため、ロードバイクやクロスバイクのようなスピード感が楽しめます。
乗り心地にこだわったミニベロが多く、ロードバイクやクロスバイクに使われているタイヤやフレームを採用しているので、漕ぎ出しがスムーズで中長距離走行にもおすすめです。

疋田 智
自転車評論家、自転車ツーキニスト
世界最大の自転車メーカーGIANTも、この分野に関しては新参者です。しかし、さすがはGIANTというべきか、ミニベロシリーズの「IDIOM」はまるでロードバイクのように走ります。
乗り味もロードのように堅めですが、同時に小径ならではのクイック感があり、GO&STOPが得意です。信号の多い都会の自転車ツーキニストなどにはかなり向いています。
Bianchi
Bianchi(ビアンキ)は、1885年にイタリアで創業された老舗自転車メーカーです。ミニベロだけではなくロードバイクやマウンテンバイクの生産も行っており、どれも高い技術力が評価されています。
Bianchiのミニベロの中でも最上位モデルの「MINIVELO-10」は、細めのフレームと上出しされたブレーキの設計が可愛いと話題になりました。とくに、女性から絶大な支持を集めています。
走行機能だけではなく、見た目にもこだわりたい方におすすめのメーカーです。

疋田 智
自転車評論家、自転車ツーキニスト
Bianchiのミニベロはクラシックなテイストが売りで、クロモリフレームならではの乗り心地のよさが美点です。ヘッドマークやロゴなど、デザインの細部も昔からの体裁を守っています。
古い自転車ファンは、ミニベロのクロモリフレームのビアンキを見ると懐かしさを感じるのではないでしょうか。カラーは好き好きですが、チェレステブルーは最もビアンキらしいカラーです。
③ミニベロのタイヤサイズ
ミニベロのタイヤサイズは、8・12インチから20インチまで幅広くあります。
タイヤサイズが小さいと速度が落ちやすくなるため、長距離走行には不向きです。慣性モーメントが低いため、惰行走行が効きにくく、絶えずペダルを回していなくてはならないため、少し疲れてしまいます。
中長距離を走ることがあるのであれば、タイヤサイズの大きいミニベロを選ぶと良いでしょう。
また、スピードを求める方であれば細いタイヤのミニベロがおすすめです。ただ、タイヤ幅が細くなると安心感に欠けます。段差などを乗り越えたり、砂利道などを走ることが多いのであれば、ある程度太いタイヤを選ぶとよいでしょう。
④ミニベロのフレーム
ミニベロには、フレームを折りたためるタイプもあります。
フレームを横に折りたたむか、縦に折りたたむかの2種類があり、乗り心地に差が出てきます。
横に折りたたむフレーム
縦に折りたたむフレームのミニベロより、コンパクトに収納可能です。
ヒンジの部分に強度が必要になるので、重量は重くなりがちです。また、力の逃げが生じやすい設計になっているので、スピード感は期待できません。
縦に折りたたむフレーム
横に折りたたむフレームのミニベロより、収納時にかさばるフレームやタイヤが太いので、乗り心地が安定します。
スピードは、横に折りたたむフレームのミニベロよりも出しやすくなっています。
ミニベロおすすめ21選
ここからは、自転車評論家兼自転車ツーキニストである疋田智さんと編集部が厳選したおすすめのミニベロを種類別にご紹介します。
ロード系ミニベロおすすめ5選
ロード系ミニベロは、ミニベロの小回りの良さと、ロードバイクの走行性能を兼ね備えた自転車で、中長距離走行におすすめです。
折りたたみミニベロおすすめ5選
次に、折りたたみ式のミニベロをご紹介します。盗難防止のために玄関に置きたい方や、車に1台乗せておきたい方におすすめです。
ミニベロに限らず、「折りたたみ自転車」をお探しの方はこちらの記事も合わせてご確認ください。
欧州のプロレースに出場経験のあるCyclist松尾さんに伺った、折りたたみ自転車おすすめ10選をご紹介しています。
おしゃれなミニベロおすすめ6選
ミニベロの魅力は、デザイン性が高く、おしゃれでかっこいい商品が多くあります。
電動アシストのミニベロおすすめ5選
一般的な自転車と同じように、電動アシスト機能が搭載されたミニベロもあります。
電動自転車をお探しの方にはこちらの記事もおすすめです。
子ども乗せタイプからスポーツタイプまで、タイプ別にご紹介しています。
また、お子さまの送迎や買い物、通勤、通学、ちょっとそこまで行くのに便利な乗り物ママチャリは、最近はおしゃれな商品も多数販売されています。
ミニベロ以外の自転車と悩んでいる方は、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。
まとめ

種類別におすすめのミニベロをご紹介しました。
数多くのミニベロがありますが、気になる1台は見つかりましたか。
選び方のポイントを参考に、どんなシーンで使いたいのかをよくイメージして、ぴったりの1台を選んでください。