中学生になると、肌質の変化を実感する方が多いのではないでしょうか。思春期は、ニキビやテカリなどの肌トラブルが起こりやすくなる時期です。そのため、化粧水を取り入れたスキンケアがとても大切になります。
この記事では、医師のアドバイスを交えながら、中学生向けの化粧水の選び方をわかりやすく解説します。
さらに、楽天市場の人気ランキングをもとに、おすすめの中学生向け化粧水もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事は医師が特定の商品を推奨するものではありません
中学生にも化粧水は必要!スキンケアをはじめてみよう
化粧水は、思春期に起こりやすい肌トラブルの予防に役立つため、中学生にとっても大切なスキンケアアイテムです。
10代の肌は、ホルモンバランスの変化によって皮脂の分泌が活発になり、テカリやベタつきが目立ちやすくなります。そのうえ、余分な皮脂が毛穴に詰まることで、思春期ニキビができやすくなると言われています。
ニキビ対策として洗顔を重視する方は多いですが、実は保湿も欠かせません。皮脂が多いからといって化粧水を使わないままでいると、肌が乾燥し、水分不足を補おうとさらに皮脂が分泌されてしまいます。
洗顔後は、化粧水でしっかりと水分を補い、肌のうるおいバランスを整えることが大切です。こうした日々のケアが皮脂の過剰分泌を抑え、ニキビの予防につながります。
また、スキンケアとあわせて生活習慣の見直しも重要です。睡眠不足や栄養バランスの悪い食事、ストレスなどは肌に悪影響を及ぼすため、日々の生活を整えることが肌トラブルの予防にもつながります。
福井美典
美容皮膚科医
中学生になると、部活などで汗をかく機会が増えます。また、男性ホルモンの影響で皮脂も活発になります。
水分と油分のバランスを整える意味でも、洗顔後のスキンケアの第一歩として「化粧水」を使っていくと良いでしょう。
中学生男子にも化粧水でのスキンケアが必要な理由
中学生の男子にとっても、化粧水を使ったスキンケアは大切です。思春期の男子はホルモンバランスの影響で皮脂の分泌が活発になり、肌トラブルが起こりやすくなります。
特に男性は、思春期以降に皮脂の分泌量が急増し、成人する頃には女性の約2倍になると言われています。
さらに、男性はスキンケアへの意識が低いと言われ、十分なケアをしないまま放置してしまうケースも少なくありません。その結果、余分な皮脂が毛穴に詰まり、ニキビや毛穴の黒ずみなどの肌トラブルを引き起こしやすくなります。
日々のスキンケアには、化粧水を使った保湿ケアが欠かせません。化粧水によって肌の水分バランスを整えることで、皮脂の過剰分泌を抑える効果が期待できます。
さらに、肌のうるおいを保つことでバリア機能をサポートし、ニキビの予防にもつながります。
また、スキンケアにおいて正しい洗顔も欠かせないステップです。男性特有の肌悩みや肌質に合ったスキンケアアイテムを選ぶことで、ご自身の肌に合ったケアがしやすくなります。
以下の記事では、メンズ向けの化粧水や洗顔料の選び方と、おすすめの商品を詳しくご紹介しています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。
福井美典
美容皮膚科医
中学生頃から、男性ホルモン影響や運動、食生活の変化によって皮脂の分泌が活発になります。
一方で、顔の一部はバリア機能が弱まり乾燥しやすくなります。そのため、洗顔後は、ご自身の肌に合った化粧水を使い、水分と油分のバランスを整えるケアがとても大切です。
ホルモンの影響で皮脂が出やすくなる思春期の肌では、保湿によって過剰な皮脂や乾燥を防ぐことが、肌状態維持の基本とされています。
中学生が化粧水を選ぶ際の3つのポイント
中学生が化粧水を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。医師のアドバイスも参考にして、ご自身にぴったりの化粧水をみつけてみましょう。
肌悩みや肌質に合わせて選ぶ|ニキビや乾燥肌など
化粧水は、肌悩みや肌質に合わせて選ぶことが大切です。肌に合わない化粧水を使うと、かえって肌トラブルを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
ここでは、ニキビ肌、乾燥肌、敏感肌に適した化粧水の選び方をご紹介します。
ニキビ肌|殺菌・抗炎症成分が含まれた医薬部外品がおすすめ
ニキビに悩んでいる場合は、殺菌成分や抗炎症成分を含む医薬部外品の化粧水を選ぶのがおすすめです。これらの成分には、肌を清潔に保ち、肌荒れを防ぐ働きが期待されます。
商品の成分表示を確認し、以下のような成分が含まれているかチェックしましょう。
- サリチル酸
- 感光素201号
- アラントイン
- グリチルリチン酸ジカリウム
- グリチルレチン酸ステアリル
サリチル酸は、皮脂のバランスを整える作用もあり、テカリやベタつきが気になる方にも適しています。
成分表示だけでは判断が難しい場合、「ニキビを防ぐ」「ニキビケア」などの記載があるパッケージや商品説明を参考に選ぶのも良いでしょう。
ニキビケアにおすすめの化粧水は、以下の記事で詳しくご紹介しています。選び方も解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
福井美典
美容皮膚科医
ニキビ肌には、抗炎症効果のあるグリチルリチン酸ジカリウムや、皮脂や角質オフを目的としたサリチル酸、グリコール酸を含む医薬部外品の化粧水が良いでしょう。
さらに、ノンコメドジェニックテスト済みと明記されていれば安心の目安になります。
乾燥肌|ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分入りを選ぶ
乾燥肌の方は、うるおいをしっかりと補える保湿成分が配合された化粧水を選ぶことが大切です。
肌が乾燥すると、ニキビ、かゆみ、赤みなどの肌トラブルが起こりやすくなります。そのため、水分をしっかり抱え込み、うるおいを保つ保湿成分が含まれているかを確認しましょう。
以下のような成分は保湿効果が高く、乾燥肌のケアにおすすめです。
- セラミド
- ヒアルロン酸
- スクワラン
- グリセリン
- コラーゲン
これらの成分が含まれているかどうかは、公式サイトや化粧水のパッケージ裏面に記載された成分表示で確認できます。
乾燥肌におすすめの化粧水は、以下の記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
福井美典
美容皮膚科医
乾燥肌には、ヒアルロン酸や、バリア機能が期待されるセラミド、油分を整えるスクワランやグリセリンが配合されたものがおすすめです。これらはしっとりとしたうるおいを与え、バリア機能を守ります。
テクスチャーも重要なので、ベタつかない感触のものを選びましょう。
敏感肌|低刺激のアイテムや「敏感肌用」をチェック
敏感肌の方は、刺激の少ない化粧水を選ぶことが大切です。
敏感肌は、肌を守るバリア機能が低下しており、わずかな刺激でも赤みやかゆみが起こりやすい状態です。アルコール、香料、着色料などが含まれている化粧水は、人によっては刺激になる場合があるため、敏感肌の方は避けた方が無難です。
肌への刺激を抑えながら、優しくうるおいを与えるには、以下のような表示がある商品を選びましょう。
- 無香料
- 無着色
- アルコールフリー
- パラベンフリー(防腐剤フリー)
- 無鉱物油
どれを選べば良いか迷った場合は、「敏感肌用」や「アレルギーテスト(※)済み」などの表示がある商品を参考にするのもひとつの方法です。
ただし、すべての方に皮膚刺激が起こらないわけではありません。肌との相性には個人差があるため、あくまで目安として取り入れるようにしましょう。
例えば、無印良品の「敏感肌用シリーズ」は、中学生の肌にも使いやすく人気があります。さっぱりタイプや高保湿タイプなどがあり、季節や好みに合わせて選べるのも魅力です。
敏感肌向けや無印良品の化粧水は、以下の記事で詳しく解説しています。選び方やおすすめ商品をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
福井美典
美容皮膚科医
敏感肌の場合、アルコールや香料を避けた低刺激処方で、スティンギングテスト(刺激感テスト)済みの製品を選ぶのがおすすめです。
このテストはラクト酸を使い、ピリピリ感が出にくいか確認するもので、敏感肌向けとされる化粧品に広く採用されています。
価格帯で選ぶ|毎日使い続けやすいプチプラがおすすめ
化粧水は、毎日使い続けやすい価格のものを選ぶことが大切です。
乾燥によるニキビやかゆみなどの肌トラブルを防ぐには、日々のスキンケアで十分な保湿を心掛けましょう。特に中学生の肌には、シンプルなケアでも十分な効果が期待できるため、高価な化粧水を使う必要はありません。
最近では、1,000円以下で購入できるプチプラ化粧水も多く販売されています。お小遣いの範囲で無理なく続けられる価格のものを選ぶと、習慣化しやすく長く使い続けられるでしょう。
福井美典
美容皮膚科医
化粧水は高価なものほど「もったいない」と思い、大切に少量しか使わない方もいますが、それでは本来の効果を十分に得られません。
化粧水は、肌をすこやかに保つ第一ステップのスキンケアなので、朝晩たっぷり使えるものを選んでください。
楽天市場のランキングから選ぶ|人気商品やレビューがわかる
化粧水を選ぶ際は、楽天市場の人気ランキングをチェックするのもおすすめです。
ランキング形式で人気商品が一覧になっているため、今どのような化粧水が多くの人に選ばれているかをひと目で把握できます。また、肌悩みや肌質などの条件で絞り込みができるため、希望に合った商品を効率良く探せます。
さらに、ドラッグストアで販売されている商品もランクインしており、希望の場所まで届けてもらえる点も便利です。レビューでは実際の使用感もチェックできる場合もあるため、どの商品を購入するか迷った際にも、ぜひ参考にしてみてください。
中学生向け化粧水のおすすめ20選
楽天市場の人気ランキングから、中学生向けのおすすめ化粧水を「ニキビ肌向け」と「1,000円以下のプチプラ」に分けてご紹介します。
肌質や肌悩み、予算に応じて、気になる商品をチェックしてみてください。
ニキビ肌向け|中学生におすすめの化粧水10選
まずは、ニキビ肌向けの中学生におすすめの化粧水をご紹介します。ニキビに悩んでいる方は、ぜひご検討ください。
1,000円以下のプチプラ|中学生におすすめの化粧水10選
続いて、ドラッグストアでも購入しやすい、1,000円以下のプチプラ化粧水をご紹介します。
中学生にもおすすめのアイテムを厳選しているので、なるべく価格を抑えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
中学生が知っておきたい化粧水の使い方
肌に合った化粧水でも、誤った使い方をしていると十分な効果を得られないことがあります。肌悩みをケアするためにも、化粧水を使うタイミングや正しいつけ方を理解しておきましょう。
化粧水は、洗顔後の清潔な肌に使うのが基本です。洗顔直後は肌が乾燥しやすいため、洗顔後5分以内を目安に、できるだけ早く化粧水をつけましょう。
化粧水の使用量の目安は、500円玉大ほどです。手のひらに広げたら、顔の内側から外側に向かって優しく馴染ませましょう。その際、手のひらの体温を利用して、優しく押し込むように肌に馴染ませるのがポイントです。
肌を擦ったり、強く叩くようにパッティングしたりするのは避けましょう。刺激が強すぎると、乾燥や肌荒れを引き起こす原因になる場合があります。
化粧水でしっかり保湿した後は、乳液やクリームを使ってうるおいを閉じ込めることで、保湿効果が高まります。
福井美典
美容皮膚科医
化粧水の塗り方は、肌を叩いたりこすったりせず、やさしく手のひらでプレスするように肌に馴染ませていくことが大切です。ただし、化粧水を首に滴るほど使うのも避けてください。
皮脂分泌が多いTゾーンや顎、鼻の頭は控えめに、乾燥しがちな頬や赤みが出がちな小鼻の基部や鼻下などは重ね付けしてうるおいを補うとベストです。
手で触ったときに軽く張り付いてく程度の保湿にしておくと、後に使う美容液や乳液がしっかりとお肌に馴染みやすくなります。
中学生におすすめのスキンケアのポイント
肌悩みをケアするためには、化粧水だけでなく、ほかのスキンケアも正しい方法で行うことが大切です。
特に洗顔の方法を誤ると、乾燥やニキビなどの肌トラブルを引き起こす原因になることがあります。肌に負担をかけないためにも、正しい手順で洗顔を行いましょう。
まず、32〜35℃程度のぬるま湯で顔を軽くすすいで予洗いをします。その後、洗顔料をよく泡立てて、キメ細かく弾力のある泡を作ります。洗う際は、皮脂の多いTゾーン(おでこや鼻)から泡を乗せ、顔全体を優しく包み込むように洗いましょう。
洗い終わったら、ぬるま湯で丁寧にすすぎます。洗顔料が残らないようしっかり洗い流し、清潔なタオルで水分を優しく押さえて拭き取りましょう。
なお、ニキビやテカリが気になるからといって1日に何度も洗顔したり、ゴシゴシ擦ったりするのは逆効果です。肌にダメージを与えてしまい、かえって肌トラブルが悪化するおそれがあります。
洗顔は朝と夜の1日2回を基本に、優しく丁寧に行うことを心掛けましょう。
以下の記事では、ニキビ肌向けの洗顔料の選び方やおすすめ商品をご紹介しています。洗顔料でもニキビケアを行いたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
福井美典
美容皮膚科医
洗顔に使うのは、冷水や熱すぎるお湯ではなく、人肌よりもやや温度が低めのぬるま湯が最適です。
すすぎはシャワーより、手ですくったぬるま湯を顔にやさしくかける方法がおすすめです。水圧による機械的な刺激を避け、泡をやさしく落とすことで、肌へのダメージを防げます。
また、皮脂を洗い流しすぎると、肌に必要な天然の保護バリアが壊れ、乾燥やかゆみの原因となります。ぬるま湯を手ですくって泡をやさしくすすぐ方法なら、水圧が直接肌に当たらず、余計な刺激を抑えることができます。
こうした丁寧な洗顔を続けることで、肌トラブルが起こりにくくなります。
まとめ
中学生が化粧水を選ぶ際は、ニキビや乾燥肌など、ご自身の肌悩みや肌質に合ったものを選ぶことが大切です。また、化粧水は毎日使うスキンケアアイテムなので、無理なく続けられるよう、手頃な価格のプチプラ商品も検討してみましょう。
どの商品を選べば良いか迷った際は、楽天市場の人気ランキングをチェックしてみてください。レビューをチェックすれば、リアルな使用感や評価を確認できるため、商品選びのヒントになります。
今回ご紹介した選び方やおすすめ商品を参考にして、ご自身にぴったりな化粧水をぜひみつけてみてください。
福井美典
美容皮膚科医
化粧水を選ぶ際には、トレンドではなく、ご自身の肌質と、毎日使い続けやすい価格帯を基準にしましょう。
製品説明をよく読んで、ご自身に合った化粧水を選びましょう。肌に合わないものを使うと、効果が感じにくく、継続するのが難しくなります。肌質に合う化粧水を選んで、しっかりケアを続けましょう。