85インチクラスのテレビは、一般的に購入できるテレビのなかでも、かなり大きいテレビです。最近はテレビに大画面を求める方が増えていることもあり、85インチのテレビの進化は著しいです。
大人数で視聴できるほか、大迫力でスポーツ観戦ができることや、映画館にいるかのような臨場感が楽しめるなど、メリットがたくさんあり、憧れている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、85インチテレビの選び方とおすすめ商品をご紹介します。購入を検討中の方は参考にしてみてください。
- 85インチテレビはどれくらいのサイズ?
- 85インチテレビと85V型の違い
- 85インチの大型テレビは何畳の部屋に最適?
- 壁掛けで省スペース+迫力ある映像に
- 部屋に対して十分な場所と耐荷重が準備できているか
- 85インチの大型テレビの選び方
- メーカーで選ぶ|85インチ以上の製造メーカーは限られている
- 解像度(画質)で選ぶ|大画面を存分にいかせる4Kや8K
- チューナー数で選ぶ|2つ以上のモデルだと裏番組録画可能に
- パネルの種類で選ぶ|液晶と有機ELテレビのメリット・デメリット
- LEDバックライトで選ぶ|直下型とエッジ型の構造の違いも解説
- ネットワーク機能で選ぶ|YouTubeやHuluを大画面で楽しむ
- 入出力端子の数で選ぶ|手持ちの機器をすべてつなげられるか確認する
- もっとこだわりたい方はHDRや倍速機能、スピーカーもチェック
- 85インチの大型テレビおすすめ7選
- まとめ
85インチテレビはどれくらいのサイズ?
85インチテレビのサイズは、縦が約105.8cm、横が188.2cmです。
ただし、これはあくまで画面のみの大きさのことなので、実際にはフレーム枠の大きさが少し足されると考えておくと良いでしょう。
85インチテレビと85V型の違い
少し前の家電量販店では、テレビはインチ表記でしたが、最近はほとんどのテレビがV型と表記されています。
「V型」とは実際に画面に表示される部分のサイズのことで、「インチ」はテレビフレームに隠れた部分も含めたサイズ表記となっています。
しかし、昨今ではフレーム部分の面積が小さくなり、「画面サイズ=フレームも含めたサイズ」とほとんど変わらなくなってきているため、どちらの表記でも大きな差がなくなってきていると考えても問題ないでしょう。
85インチの大型テレビは何畳の部屋に最適?
| サイズ | 画面の高さ | 視聴距離 | 
|---|---|---|
| 24インチ | 約29cm | 約87cm | 
| 32インチ | 約39cm | 約117cm | 
| 40インチ | 約50cm | 約150cm | 
| 50インチ | 約75cm | 約225cm | 
| 60インチ | 約83cm | 約249cm | 
| 80インチ | 約100cm | 約300cm | 
| 85インチ | 約106cm | 約318cm | 
※視聴距離:フルハイビジョンの場合で計算しています。
液晶テレビの最適な視聴距離は、テレビの縦の高さの3倍が目安となっています。85インチテレビの場合、推奨される視聴距離は約318cmです。
4Kの場合は約150cm、8Kの場合は約75cm程度の視聴距離が理想です。一般的な10〜12畳以上の大きな部屋にピッタリのサイズ感といえます。
壁掛けで省スペース+迫力ある映像に
85インチテレビともなると、部屋の面積に占める割合もかなり大きくなります。そのため、テレビを壁掛けにすることで、限界まで壁に寄せることができ、部屋を狭めず広く使うことができます。
さらに、壁に映像が映っているかのように見え、よりテレビのなかの世界に入り込めます。
壁掛けの設置を考えているのなら、壁掛けに対応したテレビであるかをチェックし、専用の取り付け金具も忘れず購入しましょう。
部屋に対して十分な場所と耐荷重が準備できているか
85インチのテレビともなると、テレビ自体が重く、サイズも大きいです。これまで使っていたテレビが小さいと、置く場所などに困ってしまうこともあります。
そのため、85インチテレビを設置しようとしているテレビ台などのサイズや、耐荷重についても事前にチェックしておきましょう。
85インチの大型テレビの選び方

ここからは、85インチのテレビの選び方をご紹介します。こだわりの大画面テレビを見つけてみましょう。
メーカーで選ぶ|85インチ以上の製造メーカーは限られている
85インチ以上のテレビを製造しているメーカーは限られており、主に以下のメーカーが挙げられます。
- SHARP(シャープ)
- SONY(ソニー)
- LG Electronics(エルジーエレクトロニクス)
薄型テレビで有名な「SHARP」のスタイリッシュでインテリアの邪魔にならないテレビのデザインは、根強い人気を誇っています。主力シリーズである「AQUOS(アクオス)」シリーズは、画質と機能性の高さが評判です。
オーディオ機器の人気も高い「SONY」は、「BRAVIA(ブラビア)」シリーズを展開するメーカーです。高画質と高音質を兼ね備えた製品を提供できるのは、オーディオ機器に強いSONYならではです。映画やコンサート映像を楽しむのにおすすめです。
「LG Electronics」は韓国を代表する総合家電・情報通信メーカーです。韓国電機業界ではサムスン電子に次ぐメーカーです。有機ELテレビのパネルを自社で生産しているため、価格が安いことが特徴です。
解像度(画質)で選ぶ|大画面を存分にいかせる4Kや8K
画面サイズが同じでも解像度によっては画質が異なります。解像度とは表示できる画素数のことで、視聴距離にも影響するものです。解像度が大きいほど画素数が多くなり、よりきめ細やかに映像を表示することができます。
そんな解像度は現在では、ハイビジョン(1366x768)・フルハイビジョン(1920x1080)・4K(3840x2160)・8K(7680x4320)の4種類があります。
その中でも、標準画質のフルHD(フルハイビジョン)と高精細の4Kの2種類の違いは以下のとおりです。
| 解像度 | 画素数 | 価格 | |
|---|---|---|---|
| フルHD | 1920×1080 | 207万画素 | 安め | 
| 4K | 3840×2160 | 829万画素 | 高め | 
4KはフルHD(ハイビジョン)と比較すると、文字や被写体の輪郭をくっきりシャープに映してくれます。
85インチ以上のテレビは、大画面を存分にいかせる4K、8Kのテレビが主流です。滑らかな映像を楽しめるため、画質にこだわりたいという方にピッタリです。
チューナー数で選ぶ|2つ以上のモデルだと裏番組録画可能に
チューナーとは、テレビ放送を受信するための機器のことです。ひとつの番組だけでなく、同じ時間帯に放送される裏番組を録画をするためには、チューナーが2つは必要です。
そのため、見たい番組が多い方は2つ以上のチューナーが付いているモデルを選ぶとよいでしょう。
パネルの種類で選ぶ|液晶と有機ELテレビのメリット・デメリット

85インチ以上のテレビには、パネルの種類によって液晶テレビと有機ELテレビが存在します。
それぞれのメリットとデメリットを把握し、自分に合ったものを選びましょう。
コスパが自慢の液晶テレビ
液晶テレビは、内蔵されたバックライトの光を液晶パネルが制御することで画面を表示する仕組みです。量産技術が進んでおり、コストパフォーマンスが高いことがメリットとしてあげられます。
しかし、常にバックライトがついているため、黒色や陰影の表現はやや苦手な傾向があります。また、応答速度が遅いモデルだと動画の滑らかさに欠けるという点もデメリットとなりやすいです。
美しさが魅力的な有機ELテレビ
有機ELテレビは、有機物を発行させて光と色をコントロールするパネルとなっています。液晶テレビに比べて黒色の表現に優れ、コントラストが高いメリハリある画像を楽しむことが可能です。 
さらに、反応速度が速いため、ゲームやスポーツなどの激しい動きの動画でもなめらかに表現してくれます。ただし、一般的に液晶テレビよりも高額であるため、予算をできるだけ抑えたい方はよく確認しましょう。
LEDバックライトで選ぶ|直下型とエッジ型の構造の違いも解説
液晶テレビの画面の裏には、液晶を照明するバックライトというものがあります。大きく分けると、直下型とエッジ型の2種類のタイプがあります。
テレビを選ぶ上で欠かせないポイントなので、それぞれのメリットとデメリットについてもご紹介します。
画質がいい直下型
直下型は画面の裏側にLEDライトがびっしりと敷き詰められており、ムラなく均一に発色します。さらに、明暗のコントラストもきれいであり、画質にメリハリを出してくれるメリットもあります。
一方、デメリットとしては、消費電力が高い、画面の端が暗くなりやすいなどがあげられます。
また、部品数が多いためエッジ型に比べて価格も高い傾向にありますが、きれいな映像を重視する方であれば直下型が向いているといえるでしょう。
リーズナブルさが売りのエッジ型
エッジ型は液晶の両端にライトを配置している仕様です。比較的リーズナブルな価格で購入できることに加え、消費電力も少なく、電気代も抑えられます。
さらに、ライトの数も直下型ほど必要ないので、薄型&軽量な点も嬉しいポイントです。
しかし、黒色が白くなりやすい、明暗のコントラストがはっきりする映像ではぼやけてしまうなどのデメリットもあります。価格やコンパクトなサイズ感を優先するなら、エッジ型を選ぶと良いでしょう。
ネットワーク機能で選ぶ|YouTubeやHuluを大画面で楽しむ
インターネット接続に対応しているテレビであれば、通常のテレビに加え、話題のAmazonプライム・ビデオやHulu、Netflixなども楽しめます。
さらに、YouTubeなどの動画視聴も可能で、
幅広いタイプの映像を大画面で堪能できます。普段からスマホやiPadなどで動画配信サービスを利用している方は、チェックしておきたい機能です。
入出力端子の数で選ぶ|手持ちの機器をすべてつなげられるか確認する
ゲーム機や外付けレコーダーなどを接続する場合は、入出力端子が必要です。多くの機器を接続して使用することを検討しているのなら、入出力端子の数はしっかりとチェックしておきましょう。
また、テレビを買い替える方で、これまで使っていた機器を継続して接続する場合は、最低でも同じくらいの入出力端子数が欲しいところです。
もっとこだわりたい方はHDRや倍速機能、スピーカーもチェック

85インチの大画面テレビをより楽しみたい方は、さらにこだわりの機能も確認しましょう。
HDR映像や倍速機能、音質にもこだわれば、より85インチテレビを堪能できます。
映画がさらに美しく楽しめるHDR
HDRはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略で、従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)よりも明るさの幅を広く表現できる技術のことです。
通常撮影時のSDRでは影の部分が黒くつぶれてしまったり、反対に明るい映像では白飛びしてしまったりした部分でも、HDR映像であればどちらの階調もバランスよく映すことができます。
動きのある映像をなめらかにする倍速機能
倍速機能とは、1秒間に60コマの映像をさらに倍に増やすことで、液晶テレビで発生しやすい激しい動きのシーンでのぼやけを緩和する機能です。
ぼやけが緩和されると目に優しく、視聴がしやすくなるメリットがあります。特に動きの速いゲームをする方や、スポーツ観戦などを楽しみたい方には重要な機能といえるでしょう。
本格的なスピーカーで臨場感を
せっかくの大画面で映像を見るなら音にもこだわりたいですよね。テレビによって音響にも違いがあります。
たとえば、スピーカーがテレビの前面に搭載されている、またはディスプレイ自体がスピーカーになっているテレビでは、臨場感ある音が楽しめるのが特徴です。また、家庭では再現が難しい後方や上方などの音を再現する仮想サラウンド対応のテレビもあります。
また、最初から搭載されていなくても、外付けのスピーカーを選択するという方法もあります。
85インチの大型テレビおすすめ7選
ここからは85インチの大型テレビのおすすめ商品をご紹介します。
まとめ
85インチクラスのテレビは、リビングにいながら、映画はもちろんゲームなどの映像において、よりリアルな臨場感を味わえます。
大型なだけあって、購入に踏み切るにも慎重になりますよね。
高額なテレビは映像美が群を抜いていますが、ご紹介した選び方を参考に、譲れないポイントを決めて、より快適なテレビライフを送れるテレビを選びましょう。
