好きな音楽を高音質で聴きたいなら、デジタルオーディオプレーヤーがマストです。
とはいえデジタルオーディオプレーヤーは価格も性能もピンキリなので、どれを選べばよいかわからずに困っている人も多いはず。
そこで今回は、音の専門家おすすめの高級機種から、編集部が厳選したお求めやすい価格帯のものまで、ハイレゾ対応のデジタルオーディオプレーヤーをご紹介。
ハイレゾの魅力についてオーディオ専門家・麻倉怜士氏に熱く語っていただいているので、そちらもあわせて商品選びの参考にしてください!
- デジタルオーディオプレーヤーとは
- デジタルオーディオプレーヤーとスマートフォンとの大きな違い
- デジタルオーディオプレーヤーの選び方のポイント
- ボタンの操作性で選ぶ
- メモリの容量&仕様で選ぶ
- Bluetooth対応モデルを選ぶ
- バランス出力端子の有無で選ぶ
- オーディオ専門家・麻倉怜士氏が語るハイレゾの魅力
- 音楽は、2つの方向に分かれている
- ハイレゾの魅力は、音域の広さと奥行きの深さ
- 良い音で聴くことができれば、人生が楽しくなる
- デジタルオーディオプレーヤーおすすめ3選【音の専門家が選ぶ】
- デジタルオーディオプレイヤーおすすめ8選【編集部選】
- デジタルオーディオプレーヤーの使い方
- CDを利用する
- 音楽配信サイトを利用する
- アプリを利用する
- 音楽ストリーミングサービスを利用する
- まとめ
![麻倉 怜士](https://monoreco.ameba.jp/dist/experts/ezX9NrGuwBRLvhtQ0s6P.jpg?w=400)
デジタルオーディオプレーヤーとは
ヘッドホンやイヤホンを使用する、持ち運び可能な小型の音楽プレーヤーのことをデジタルオーディオプレーヤー(通称DAP)と呼びます。
10年ほど前はMP3再生に対応したプレーヤー(MP3プレーヤー)が一般的でしたが、最近はMP3などの圧縮音源をCD以上の情報量をもつハイレゾデータに変換できる機能(音質的には純ハイレゾに劣る)を搭載しているモデルもたくさん販売されています。
ハイレゾ対応のデジタルオーディオプレーヤーの多くはSDカードなどの外部メモリを使用することができるので、内部メモリに関係なく音源をたくさん持ち歩くことが可能です。
![デジタルオーディオプレイヤーの説明の画像](https://static.es.cyberowl.jp/images/article/original/5bfce8d86a3f2.jpg?dba646d&w=800)
デジタルオーディオプレーヤーとスマートフォンとの大きな違い
スマートフォンは音楽再生以外の機能が多いため、回路の複雑化によりノイズが音質に影響を与えます。
音質の差は「DAC(デジタルアナログコンバーター)」によるものが大きく、このDACの品質によって音の質が異なります。
※DAC…音楽データのデジタル信号をアナログ信号に変換する重要なデバイス
![デジタルオーディオプレイヤーとスマートフォンの違いの画像](https://static.es.cyberowl.jp/images/article/original/5bfce90814f45.jpg?dba646d&w=800)
- ・スマホ以上のリアルで高音質なサウンド
- ・たくさんの音源を持ち歩くことができる
- ・音質がカスタムできるモデルも多数存在
- ・音源を取り込む手間がかかる
- ・高音質&大容量になるほど高価格
デジタルオーディオプレーヤーの選び方のポイント
デジタルオーディオプレーヤーは、モデルによって操作方法やメモリの仕様が異なるので購入前にしっかり確認しておきましょう。
シーンを選ばず使いたいなら、Bluetooth対応かどうかも重要ポイント。
ヘッドホンとの相性が気になる方は、出力端子もチェックしましょう。
ボタンの操作性で選ぶ
数年前まではボタンで操作する機種がほとんどでしたが、現在では、液晶画面を触って操作するタッチパネルタイプが主流です。
機種によってはサイドボタンで再生・停止・早送り・巻き戻しができるものもあるので、ポケットに入れたまま操作することが多い方はボタンの機能をしっかりとチェックしておきましょう。
メモリの容量&仕様で選ぶ
本体に直接音楽を保存する場合は、内蔵メモリの量が多い機種を選びましょう。
最近は、SDカードなどの外部メモリ対応モデルが一般的です。
ハイレゾはデータ量が多いため、メモリがすぐに埋まってしまうので要注意。
外部メモリには最大容量が記載されているのでその点もしっかりチェックして購入しましょう。
Bluetooth対応モデルを選ぶ
Bluetoothによる無線接続ができれば、ワイヤレスリスニングを楽しむことができます。
ワイヤレスイヤホンやワイヤレスヘッドホンと接続するだけでなく、自宅のスピーカーやカーステレオでも再生でき、様々なシーンで高音質な音楽を楽しむことが可能です。
ハイレゾをBluetoothで楽しむなら、LDAC(ソニー開発)、aptX(クアルコム開発)などのハイレゾ伝送方式を採用したモデルを選びましょう。
バランス出力端子の有無で選ぶ
通常のヘッドホン出力端子だけでなく、バランス出力端子を搭載しているモデルもたくさんあります。
バランス接続とは、ノイズをキャンセルする伝送方法、つまり左右の音が混ざり合う現象を低下させ、音質をさらに良くする方法のこと。
バランス接続対応のヘッドホンが必要となりますが、より高音質で音楽を楽しみたい方はこの点もチェックしておきましょう。
オーディオ専門家・麻倉怜士氏が語るハイレゾの魅力
オーディオ・デジタルメディア評論家の肩書をもち、津田塾大学で音楽理論を教える大学講師でもある麻倉怜士氏に、ハイレゾの魅力を語っていただきました。
![デジタルオーディオプレイヤーの説明をする専門家麻倉怜士さんの画像](https://static.es.cyberowl.jp/images/article/original/5bfd0eda2e707.jpg?dba646d&w=800)
音楽は、2つの方向に分かれている
CDが誕生してから35年たちましたが、今はCD音源だけでなく、「iTunes」のようなダウンロード販売や、「Amazon Music」や「Spotify」のようなインターネットを経由して音楽を楽しむスタイルも主流になりつつあります。
気軽に音楽を楽しむことができるようになりましたが、インターネットに接続しながら音楽を流すストリーミング再生は圧縮しているため、音質がどうしても悪くなってしまうんです。
その一方で、より音楽を高音質で楽しみたい!という流れもうまれ、「音が少しくらい悪くてもいいから手軽に音楽を楽しみたい派」と「より高音質でじっくり音楽を聴きたい派」の二極化が進んでいます。
その高音質派に支持されているのが、2011年頃に誕生した「ハイレゾ」です。
ハイレゾの魅力は、音域の広さと奥行きの深さ
ハイレゾとは、「高い(ハイ)」「解像度(レゾリューション)」を意味する情報量の多いオーディオ音源のことを指します。
よく「CDより何倍音がいいんですか?」と質問されますが、音の良し悪しには二つの尺度があり、一つは「音域の広さ」です。
CDは人間の聴力の範囲の2万Hz(ヘルツ)しか聴こえないのですが、ハイレゾはその2倍・3倍・4倍・5倍…数倍の音を体感することができます。耳で聞くのではなく「体感」なのです。
あともう一つ、小さい音から大きい音までどれくらい入っているかを表す「ダイナミックレンジ」という尺度があります。
CDが10db(デシベル)以下なのに対し、ハイレゾは140db・150dbにもなり、CDでは聴こえないレベルの音まで入っているんです。
この音域の広さと音の情報の多さが組み合わさったハイレゾの登場で、より高音質な音楽を楽しむことができるようになりました。
良い音で聴くことができれば、人生が楽しくなる
CDの音源を音の缶詰と表すなら、ハイレゾは目の前で演奏を聴いている感覚です。
好きな音楽を良い音で聴くことができれば、人生がより楽しくなりますよね。
単純に音楽を聴ければいいというだけならスマートフォンで手軽に楽しむのもアリですが、よりよい音楽を求めるならハイレゾ対応のオーディオがおすすめです。
デジタルオーディオプレーヤーおすすめ3選【音の専門家が選ぶ】
麻倉氏推薦のハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤーをご紹介。
音のプロがおすすめするハイエンドな3機種、その音の違いを語っていただきました。
![麻倉 怜士](https://monoreco.ameba.jp/dist/experts/ezX9NrGuwBRLvhtQ0s6P.jpg?w=400)
麻倉 怜士
オーディオ・ビジュアル評論家
A&K(アステルアンドケルン)は、多彩な情報量を切れ味の良い音とスピードで描くのが得意な韓国メーカーです。
低音がしっかりとしているのでドラムの音が鮮明で、ボーカルも弾力感のあるしっかりとしたボディ感を感じることができます。
演奏家の想いや意志の強さなど、エモーショナルな部分をよく表現できている機種だと思います。
![麻倉 怜士](https://monoreco.ameba.jp/dist/experts/ezX9NrGuwBRLvhtQ0s6P.jpg?w=400)
麻倉 怜士
オーディオ・ビジュアル評論家
ウォークマン(R)でハイエンド中のハイエンドと言われるだけあって、ずっしりとした高品位音質が素晴らしく、情報量が多く、キレも良く、音の広がりをしっかり感じることができます。
数百万円クラスのカーオーディオの音源機として用いられていることでも知られています。
バイナルプロセッサーやイコライザー(信号処理による音質の微調整)など機能性を重要視しているのに加え、音もしっかりしている。
今得られる携帯用音楽プレーヤーのなかでもトップクラスの品質です。
![麻倉 怜士](https://monoreco.ameba.jp/dist/experts/ezX9NrGuwBRLvhtQ0s6P.jpg?w=400)
麻倉 怜士
オーディオ・ビジュアル評論家
小さい音から大きい音まで各楽器のバランスがきれいに整い、音の演出力に優れているモデルです。
機能性がしっかりしているのに加え、音質も良く、自社技術が豊富なソニーだからこそ得られる、安定感のある心地良いサウンドを楽しむことができます。
デジタルオーディオプレイヤーおすすめ8選【編集部選】
音の専門家にプロ目線で商品をおすすめしていただいたあとは、編集部がセレクトしたハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤーをご紹介。
手軽に購入できる6万円以下のモデルをラインアップ!
デジタルオーディオプレーヤーの使い方
専門知識がないからデジタルオーディオプレーヤーを使いこなすことができない…なんて敬遠している方も多いのでは?
ここからは、音楽の取り込み方をご紹介。
様々な音楽のダウンロード方法があるので、自分にあった最適なやり方でトライしてみましょう。
パソコンやスマートフォンの操作に慣れている方ならすぐに使いこなせるようになるはずです!
![デジタルオーディオプレイヤーの使い方_CDの画像](https://static.es.cyberowl.jp/images/article/original/5bfce92fd40f1.jpg?dba646d&w=800)
CDを利用する
Windows Media PlayerやiTunesなどの専用ソフトをパソコンにインストール。
CDをパソコンで読み込めば、対応形式に自動的にファイルが変換されダウンロードが完了します。
デジタルオーディオプレーヤーをパソコンに接続してデータを転送すれば、音楽が再生可能です。
音楽配信サイトを利用する
音楽配信サイトで好きな音楽を検索しダウンロードします。
あとは、デジタルオーディオプレーヤーをパソコンとつないでデータを転送させればOK。
専用ソフトに音楽を取り込んでからデジタルオーディオプレーヤーに転送させることも可能です。
アプリを利用する
デジタルオーディオプレーヤーのメーカーが自社で音楽配信サービスを運営していれば、本体に内蔵された専用のアプリから直接音楽データを購入することができます。
Wi-Fi機能を利用してネットワークに接続すれば、簡単にダウンロード可能です。
音楽ストリーミングサービスを利用する
定額で音楽が聴き放題のストリーミング配信サービスが充実しています。
Bluetooth機能をもつ機種のなかには、スマートフォンとテザリングさせることでストリーミング再生できるモデルも多数。
テザリングのやり方はスマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーの機種によって異なるので、取扱説明書を確認しましょう。
まとめ
デジタル機器に詳しくない方も、この記事を読んでハイレゾ音源に興味を持ったのでは?
専門家・麻倉氏が語るように、良質な音楽は人生を豊かにしてくれます。
高音質なサウンドでお気に入りの曲を聴けば、いつもの見慣れた街並みが違った風景に見えるはず。
スマホでの音楽再生にもの足りなさを感じている方は、ハイレゾ対応のデジタルオーディオプレイヤーをぜひお試しください!
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