濃厚なコクと香ばしさが魅力の「ピーナッツバター」は、トーストに塗って食べるほか、サラダのドレッシングや肉料理などに幅広く活用できる食品です。
一般的に甘い味付けの商品をイメージするかもしれませんが、ピーナッツバターの味付けには、甘いもの・甘くないものがあります。用途に合わせて、お好みのタイプを選びましょう。
この記事では、専門家のお話も伺いながら、ピーナッツバターの選び方のコツをわかりやすく解説します。記事の後半では、おすすめのピーナッツバターもご紹介するので、ぜひチェックしてください。
- 栄養価の高さが魅力のピーナッツバター!ピーナッツクリームとの違いも説明
- 栄養素が豊富なのに「ピーナッツバターは体に悪い」と言われる理由は?
- ピーナッツバターの選び方5つのポイント
- 砂糖の有無で選ぶ|ダイエット中でカロリーが気になるなら無糖
- 容量で選ぶ|料理にアレンジして使うなら大容量タイプ
- 粒の有無で選ぶ|クランチをトーストに塗ると食感が楽しめる
- ピーナッツの含有量で選ぶ|100%ならピーナッツ本来の風味を味わえる
- 楽天市場ランキングで選ぶ|2個、3個などまとめ買いもできる!
- おすすめピーナッツバター18選|毎日の食卓のお供に!
- 【無糖】ピーナッツバターおすすめ7選
- 【加糖】ピーナッツバターおすすめ11選
- ピーナッツバターは作り方も簡単!市販品と食べ比べるのも楽しい
- ピーナッツバターはレシピのアレンジが自由自在!サンドウィッチやクッキーにも
- まとめ
栄養価の高さが魅力のピーナッツバター!ピーナッツクリームとの違いも説明
乾燥させたピーナッツを熱し、すりつぶしてペースト状にした食品をピーナッツバターと言います。ピーナッツバターは良質な脂質やビタミン・ミネラル、たんぱく質、食物繊維などを豊富に含み、栄養価が高いのが特徴です。
ピーナッツをすりつぶす過程で出る油分により、ペースト状になっています。バターという名称から乳脂肪分がイメージされますが、基本的には乳脂肪分の入っていない商品が多いです。
また、ピーナッツバターと混同されやすい「ピーナッツクリーム」は、ピーナッツバターをベースに砂糖や水あめ、クリームなどを加えた食品です。
2つの違いはピーナッツの含有率で、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)では、ピーナッツ含有率90%以上のもののみをピーナッツバターと定義していますが、日本では現在法律による規定などはありません。
ピーナッツの含有率については、各食品メーカーがラベルなどに記載していることがあるため、そちらを参考にしてください。
甘いジャムをパンに塗るような感覚で使いたいならピーナッツクリーム、幅広い用途で調味料として活用したいならピーナッツバターを選びましょう。
江口恵子
料理家・フードスタイリスト
ピーナッツバターの美容健康に対するメリットが注目されている昨今では、低糖、無糖、程良く粒が残ったクランチタイプなど、選択肢が増えてきています。
パンやクラッカーにそのまま塗って食べるほか、ドレッシング、和食の和え物、中華、エスニックのソースなどに使うとコクやうま味が出て、料理の味にバリエーションが生まれます。合わせる素材や調味料によっては、和洋中、エスニック、いろいろなテイストの料理やお菓子などを作れるのも魅力です。
カロリーは高めですが、たんぱく質を多く含み、栄養価も高いため、上手に日々の食生活に取り入れたい素材です。
栄養素が豊富なのに「ピーナッツバターは体に悪い」と言われる理由は?
「ピーナッツバターは体に悪い」と耳にしたことがあったり、そういったイメージを持っていたりする方は多いかもしれません。そのように言われるのは、ピーナッツバターは高カロリーのイメージが強いことが理由として考えられます。
たしかに、ピーナッツバターは脂質が多く、100g当たり599kcal程度と高カロリーです。
しかし、ピーナッツバターの原料である落花生の脂質は不飽和脂肪酸であるオレイン酸・リノール酸が約8割を占めており、特にオレイン酸は酸化しづらいことから健康面への悪影響が少ないとされています。
不飽和脂肪酸と呼ばれるオレイン酸やリノール酸の働きで、動脈硬化や生活習慣病の予防効果が期待できます。
また、そもそも原料のピーナッツが栄養豊富であり、ビタミンB群やビタミンE、ミネラルなど、体に必要な栄養素も豊富に含まれています。
そのため、摂取カロリーが過剰にならないよう、適量を守って食べれば問題ありません。ピーナッツバターの適量は、1日あたり大さじ2杯までが目安です。摂取量に気をつけながら、ピーナッツバターを上手に生活に取り入れましょう。
江口恵子
料理家・フードスタイリスト
ピーナッツバターの1日の摂取量は大さじ1~2杯程度までにしましょう。大さじ1杯で約75キロカロリーほどあるので、減量中やカロリーを気にしている方は無糖タイプを選んで糖質とカロリーを抑えるのがおすすめです。
また、間食などでナッツ類を食べる習慣がある方は、脂質摂取量が増えるので、ナッツとピーナッツバターの1日のトータル摂取量を調整しましょう。
ピーナッツバターの選び方5つのポイント
ピーナッツバターは、商品によって味付けや食感に違いがあります。選ぶ際は次のポイントをチェックし、自分好みの商品を見つけましょう。
砂糖の有無で選ぶ|ダイエット中でカロリーが気になるなら無糖
ピーナッツバターには無糖タイプと加糖タイプがあります。甘味料が入っているかどうかによって味わいがまったく違うため、用途に適したものを選びましょう。
無糖のピーナッツバターは甘味料が入っておらず、ピーナッツ本来の味を楽しめるのが特徴です。無糖で甘みがない分、お菓子や料理の調味料として幅広く使えます。
無糖であれば糖質も控えられるので、カロリーが気になる方やダイエット中の方は無糖タイプのピーナッツバターを選びましょう。
加糖のピーナッツバターには、砂糖やはちみつなどの甘味料が入っています。甘みがあってそのままでも食べやすいので、トーストに塗ったり、ワッフルに添えたりして楽しみたい方には加糖タイプのピーナッツバターがおすすめです。
江口恵子
料理家・フードスタイリスト
日々の食生活に無理なくピーナッツバターを取り入れて、美味しいうちに食べきりたい方は「無糖タイプ」を選んで、料理やお菓子作りの素材として使うと良いでしょう。
好みの甘味料を入れることで甘さを加えることもできます。甘味料の質や種類によってご自身好みのアレンジができるのも、無糖タイプのメリットです。
「加糖タイプ」は、小さいお子さんやピーナッツバター初心者の方におすすめです。スムージーなどのドリンクに入れるような使い方もできます。
容量で選ぶ|料理にアレンジして使うなら大容量タイプ
ピーナッツバターの容量は商品によって差が大きく、150g程度の小さいものから1kgを超える徳用サイズまで様々です。ピーナッツバターは油分が多く、比較的長持ちする食品ですが、劣化する前に食べ切れる容量を選んで購入すると安心です。
調味料として頻繁に使う予定なら大容量タイプを、あまり使わない可能性もあるなら少量タイプや小分けタイプのピーナッツバターを選びましょう。
なお、ピーナッツバターの賞味期限は商品によって異なり、容器のラベルなどに記載があります。開封後は、できる限り早めに食べきるのが望ましいです。
開封前は常温保存できるピーナッツバターが多いですが、開封後は冷蔵庫や冷凍庫で保管しましょう。
江口恵子
料理家・フードスタイリスト
開封後は冷蔵庫で保存をして、期限に関係なく早めに食べきりましょう。
時間が経ってしまうと、ピーナッツバターの美味しさの1つである香ばしい香りが落ちたり、風味が悪くなったりしてしまいます。
粒の有無で選ぶ|クランチをトーストに塗ると食感が楽しめる
ピーナッツバターは、食感によっても味わいが変わってきます。クランチ(チャンク)・クリーミー(スムース)の2種類から、好きなタイプを選びましょう。
クランチタイプのピーナッツバターにはピーナッツの粒感が残っているので、粒をかみ砕く食感が楽しめ、食べ応えもしっかりあります。
一方、クリーミータイプのピーナッツバターはピーナッツが完全にすりつぶされており、なめらかな食感です。粒の引っかかりがないのでトーストに塗りやすく、お子さんでも食べやすいタイプです。
江口恵子
料理家・フードスタイリスト
「クランチタイプ」は、料理やお菓子に使うことで食感に変化が加わるだけでなく、噛む時に味わえる香ばしさも魅力です。
「クリームタイプ」は、液体やほかの材料との混ざりが良く、またパンなどの柔らかい食材にも塗りやすいのが魅力と言えます。
ピーナッツの含有量で選ぶ|100%ならピーナッツ本来の風味を味わえる
ピーナッツ本来の風味を味わいたいなら、ピーナッツの含有量にも注目しましょう。ピーナッツ含有率100%のピーナッツバターを選ぶと、素材本来の香ばしさや風味がよく感じられます。
ただし、安定剤や乳化剤が入っていない場合は、油分が分離しやすいため、よくかき混ぜてから使うのがポイントです。
一方、砂糖や塩などを入れて味を整えてあるピーナッツバターは、トーストに塗ったり、料理にアレンジしたりと使いやすいところがメリットです。
ピーナッツの含有量はメーカーのサイトやパッケージに記載されていることが多いので購入前に確認し、用途に応じて適切なピーナッツ含有量の商品を選びましょう。
江口恵子
料理家・フードスタイリスト
ピーナッツの含有量が多い商品ほど、ピーナッツそのものの味を楽しむことができる反面、質感が少し固めで冷蔵庫から出した直後だと固まっていることがあります。
常温で戻して水分や好みの植物油などを足して固さを調整したり、よく混ぜて空気を含ませたりして柔らかくすると使いやすくなります。
含有量が少ない商品は、カロリーや糖質が高くなる傾向にあり、ピーナッツの健康効果も減少していることが多いです。ヘルシーだからとたっぷり食べるのではなく、嗜好品として美味しく楽しむのがおすすめと言えます。
楽天市場ランキングで選ぶ|2個、3個などまとめ買いもできる!
ピーナッツバターは、実際に購入して食べるまで味がわからないため、不安に思う方は多いと思います。実際に購入した人の感想を知りたい時は、楽天市場のランキングをぜひご覧ください。
楽天市場のランキングでは、今売れているピーナッツバターが画像付きの一覧で表示されます。購入者のリアルなレビューが掲載されている商品も多く、味の感想を事前に確認できるため、購入の決め手になるかもしれません。
また、「2個」や「5個」などセット販売の商品もあり、まとめ買いもできるため、家族みんなで食べたい時など、ピーナッツバターを複数個購入したい時に便利です。
ピーナッツバター選びで悩んでいる方は、ぜひ楽天市場のランキングをチェックしてください。
おすすめピーナッツバター18選|毎日の食卓のお供に!
楽天市場の取扱商品より、おすすめのピーナッツバターをご紹介します。無糖・加糖タイプに分けてご紹介するので、ぜひお好みのピーナッツバターを見つけてください。
【無糖】ピーナッツバターおすすめ7選
ピーナッツ本来の味わいを楽しむなら、無糖タイプのピーナッツバターを選びましょう。
無糖タイプは甘味料が入っていない分、調味料として幅広い料理に使えるだけでなく、摂取カロリーや糖質も抑えられます。そのため健康志向の方やダイエット中の方には、無糖タイプのピーナッツバターがおすすめです。
【加糖】ピーナッツバターおすすめ11選
パンに塗って食べるなら、加糖タイプのピーナッツバターを選びましょう。甘みがついているのでお子さんでも食べやすく、パンと一緒に食卓に置いておくだけで手軽に食事の栄養価をアップできます。
そのままでも食べやすいので、ワッフルやホットケーキなど、スイーツのトッピングとして使うのもおすすめです。
ピーナッツバターは作り方も簡単!市販品と食べ比べるのも楽しい
ピーナッツバターは市販品を購入するほか、手作りもできることをご存じでしょうか。
ピーナッツバターの作り方は、ピーナッツをミキサーやすり鉢でペースト状にし、砂糖や塩などで味を整えるだけと、意外と簡単です。手作りなら砂糖の量も好きなように調節できるため、ダイエット中の方でも安心して食べられます。
手作りと市販品で、ピーナッツバターの食べ比べをしても楽しいかもしれません。ピーナッツバターの作り方を掲載しているレシピサイトはたくさんあるので、検索して作りやすそうなレシピを見つけましょう。
江口恵子
料理家・フードスタイリスト
せっかくの手作りなので素材を吟味しましょう。
ピーナッツに限らず、ナッツ類は脂質が多いため酸化もしやすく油焼けしたような匂いが気になることもあります。新鮮なピーナッツを使って食べきれるだけの量を作るようにすると、最後まで美味しく食べきることができるのでおすすめです。
ミキサーやフードプロセッサーなどを使う場合、長時間回し続けるとモーターの熱が伝わってピーナッツバターの温度が上がり酸化しやすくなります。そのため、2分以上回す場合は、一旦時間を置いてモーターが高温にならないように気をつけながら作ると、さらに鮮度や風味をキープできます。
ピーナッツバターはレシピのアレンジが自由自在!サンドウィッチやクッキーにも
ピーナッツバターは、調味料としても様々な料理に利用できます。例えば、クッキーやマフィンなどのスイーツ、サンドウィッチやホットサンドなどのパン料理は定番です。
そのほか、カレーやシチューなどコクを出したい料理の隠し味にしたり、ピーナッツの香ばしさを活かしたドレッシングやつけダレ、担々麺を作ったり、肉料理の添えもの、ブロッコリー・いんげんなど野菜の和えものに使うのもおすすめです。
ピーナッツバターは想像以上にレシピのアレンジが自由自在なので、ご家庭に1つ置いておけば大活躍するのは間違いありません。
江口恵子
料理家・フードスタイリスト
ピーナッツバターを活用したレシピをいくつかご紹介します。
「ピーナッツ和え」
ピーナッツバター、みりん、醤油をよく混ぜ合わせ、茹でた小松菜やほうれん草を和えるだけ!
「ピーナッツドレッシング」
ピーナッツ和えの調味料にさらにビネガー、ガーリックパウダーを加えてよく混ぜるとクリーミーでリッチなドレッシングになります。
「豆乳坦々麺」
ピーナッツバター、鶏ガラスープ、醤油、無調整豆乳を混ぜて麺のスープにします。冷たいのも温かいのもどちらもOKです。
「ピーナッツバタークッキー」
ピーナッツバター、メープルシロップ、豆乳をよく混ぜたものを用意します。そこに小麦粉、オートミール、お好みのドライフルーツを加えてさっくりと混ぜて、スプーンですくって天板に並べて焼きます。
まとめ
ピーナッツバターには豊富な栄養素が含まれています。様々な料理に活用できる無糖タイプと、パンに塗って手軽に食べられる加糖タイプから、好みの種類を選べるところも魅力です。
ピーナッツバターを選ぶ際は、粒の有無や容量、ピーナッツ含有量にも注目してみてください。はちみつや黒蜜など、独自の原料を配合したピーナッツバターを選ぶのもおすすめです。
ピーナッツバター選びに迷ったら、楽天市場のランキングや商品レビューを参考にしましょう。ぜひお好みのピーナッツバターを見つけて、様々な料理の味付けや食事の栄養価アップにお役立てください。
江口恵子
料理家・フードスタイリスト
ピーナッツバターは栄養価が高くとてもヘルシーなものです。そのままパンに塗って食べる以外にも、料理やお菓子の素材としても使えます。
そのため、実は日々の食卓に出番が多いことを意外と思う方も少なくないかもしれませんが、実際にピーナッツバターを使って料理をして食べてみると、とても身近に感じる味だと思うことでしょう。
ここ数年はピーナッツバターのたんぱく質含有量の多さが注目されており、アスリートやヨガ&ラティスインストラクターの方たちの間でも愛用者が増えています。
ピーナッツバターは、糖分量、種類、クランチ・クリーミータイプなど、味も食感も様々な商品が出ているので、どれを購入すれば良いか迷ってしまうかもしれません。素材として使いたい方は無糖または低糖タイプを、そのまま手軽に食べたい方は加糖やクリームタイプを選ぶと使いやすいと思います。
商品による違いを楽しみながら、いろいろなタイプを試してみるのも良いですね。
※本記事は楽天市場が作成しています。