「最近肌のごわつきやザラつきが気になってきた」「化粧水の効果が感じられない」のような悩みがある方におすすめなのがピーリングジェルです。古い角質や毛穴の汚れを除去するケアアイテムです。
今回は、大阪美容クリニックで理事長を務める、美容皮膚科医の南 真実子先生監修のもと、ピーリングジェルの効果や選び方を解説します。さらに、編集部が厳選したおすすめ商品もご紹介するので参考にしてみてください。
ピーリングジェルとは｜美容皮膚科医が効果を解説
古い角質や毛穴の汚れに効果的といわれているピーリングジェルですが、そもそもピーリングとはどいういうものなのか、南先生にお伺いしました。
南 真実子
大阪美容クリニック 理事長
ピーリングは、化学物質で古い角質をはがして肌の新陳代謝を促します。
ピーリングジェルはマイルドなピーリング作用があるジェルです。医療機関で行われるケミカルピーリングほどの効果はありません。
市販のピーリングジェルは皮膚表面の古い角質を洗い流して汚れを除去するマイルドな作用があり、日常生活での角質ケアにぴったりのアイテムだといえます。
では、ピーリングジェルはどのようにして古い角質や汚れを除去するのでしょうか。
南 真実子
大阪美容クリニック 理事長
ピーリングジェルを肌の表面でくるくる転がすと、ポロポロとカスのようなものがでてくる商品が多いですよね。
これは、ジェルのなかのゲル化剤が固まり、その際に一部の不要な角質や汚れが一緒に巻き取られ取り除かれるためです。
ピーリングジェルのポロポロは、固まったゲル化剤と一緒に不要な角質や汚れが混ざったものなのだそうです。
古い角質などが取り除かれることで肌のごわつきやざらつきを除去でき、化粧水の角質層への浸透がしやすくなります。
その反面、使いすぎると肌への刺激になりやすく、思いがけない肌トラブルを招いてしまうこともあります。ピーリングジェルを使用するときには、商品に記載されている使い方や使用頻度を守りましょう。
ピーリングジェルの選び方｜知っておきたい5つのポイント
ピーリングジェルの効果がわかったところで、次はピーリングジェルの選び方を見ていきましょう。
ピーリング成分や肌タイプ別の選び方など、知っておきたいポイントを南先生に教えていただきました。肌トラブルを避けるためにも、ぜひチェックしてみてください。
肌に合わせて「AHA」や「BHA」などの成分をチェック
前述したように、ピーリングジェルは肌の表面で転がすことでジェル中のゲル化剤が固まり、その際に不要な角質を巻き取ってピーリングをするというものです。
ピーリングジェルに含まれるピーリング成分にはさまざまなものがありますが、多くの商品は「ジココジモニウムクロリド」という成分が老廃角質や汚れに反応してピーリングをしてくれます。
そのほかのピーリング成分としては、「AHA」や「BHA」といった成分が入っているものもあります。
肌への刺激を少なくしたい方は、比較的肌に負担が少なくマイルドな作用でピーリングできるとされている「AHA」がおすすめです。
南 真実子
大阪美容クリニック 理事長
AHA(α-hydroxy acids)は別名「フルーツ酸」とも呼ばれる植物などに由来する酸です。
ピーリング剤としてはグリコール酸、乳酸などが用いられ、肌表面の角質細胞の接着を弱める作用があります。
そして、肌の弱くない方や脂性肌の方には、高いピーリング効果が期待できるとされている「BHA」がおすすめです。
南 真実子
大阪美容クリニック 理事長
BHA(β-hydroxy acids)はAHAより刺激が強く、ピーリング剤としては主にサリチル酸が使用されます。
肌表面の角質を軟化、溶解させる効果があります。サリチル酸は脂溶性で、脂性肌の方におすすめです。
肌に刺激を与えたくない方はAHA、肌が比較的強くテカリなどが気になる方はBHA、などというように肌に合わせて選ぶのがおすすめです。
肌の悩みを考慮する
肌の角質を物理的に落とすピーリングジェルは、肌質によっては刺激を強く感じてしまう場合があります。
南先生によると、基本的に敏感肌の方にピーリングジェルはおすすめしないとのことです。
ピーリングジェルを使うにしても、敏感な肌に刺激が強いタイプのものを選んでしまうと肌トラブルを招くことがあるため、きちんと自分の肌質や肌状態を把握しておきましょう。
敏感肌なら肌への刺激が少ないものを
もし刺激を感じやすい敏感肌の方がピーリングジェルを選ぶのなら、肌への刺激が少ないものがよいでしょう。
「敏感肌用」と記載されている商品なら肌への刺激を最小限におさえながらケアすることができ、肌をいたわる保湿成分も配合されています。
南 真実子
大阪美容クリニック 理事長
ピーリングジェルは肌のpHを酸性に傾かせるものが多く、ピリピリとした刺激を感じる方もいらっしゃると思います。
特にBHAが含まれるものは肌への刺激が強くなるため避けるようにしましょう。
乾燥肌なら保湿成分などが含まれている商品を選ぶ
普段から乾燥が気になる肌には、保湿成分や美容にうれしい成分が配合されているピーリングジェルがおすすめです。
南 真実子
大阪美容クリニック 理事長
乾燥肌の方は肌のバリア機能が低下していることがあり、ピーリングジェルを使用することでさらに乾燥が進んでしまうことがあるため、基本的に使用はおすすめしません。
使用するのであれば、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が含まれたものを選ぶようにしましょう。
ヒアルロン酸やセラミド、ローヤルゼリーなどといった保湿成分のほか、コラーゲンやプラセンタなど注目の成分が含まれている商品もあるので、成分表示をチェックしてみてください。
使用するシーンで選ぶ
ピーリングジェルには、アウトバスタイプとインバスタイプの2種類があります。
アウトバスタイプのピーリングジェルは乾いた肌に使用するタイプで、手軽に古い角質を取り除くことができます。古い角質をポロポロと取り除くことで、肌の透明感が増し、毛穴の詰まりや黒ずみの改善にも効果的です。
インバスタイプのピーリングジェルはバスタイムに濡れた肌に使用するタイプで、リラックスしながらケアができます。洗顔やメイク落とし後の濡れた肌でも拭かずにそのまま使えるため、仕事や家事で忙しい方でもサッとケアできるのが嬉しいポイントです。
顔や全身など使いたい部位で選ぶ
ピーリングジェルは顔用の商品が多く販売されていますが、全身使えるタイプの商品も販売されています。
顔用のピーリングジェルは、皮膚が薄い顔のことを配慮して作られており、美容に嬉しい成分も多く配合されています。顔だけピーリングしたい方や、保湿成分などにこだわりたい方におすすめです。
背中やひじ、かかと、デコルテなどのザラザラやごわつきが気になる方は、全身用のピーリングジェルを選びましょう。肌を露出する機会が多い夏場のボディケアアイテムとしてもおすすめです。
人気ブランドから選ぶ
一般的なスキンケアアイテムよりも、なじみが薄いピーリングジェルですが、どのようなブランドが人気なのでしょうか。
「自分でなかなか決められない」という方は、まずは愛用者の多い人気ブランドからチェックしてみるというのも一つの手です。
ここでは、ピーリングジェルの人気ブランドをご紹介します。
| ブランド |
|---|
| 魔女工場(マニョコンジャン/マニョファクトリー) |
| PLATINUM LABEL(プラチナレーベル) |
| ROSETTE(ロゼット) |
| 明色化粧品(メイショクケショウヒン) |
| ORBIS(オルビス) |
| the SEAM(ザセム) |
その他、ハトムギ化粧水でおなじみの「PLATINUM LABEL(プラチナレーベル)」や、プチプラコスメを展開する「ROSETTE(ロゼット)」が人気のブランドです。
ピーリングジェルおすすめ27選｜使う場所に合わせてご紹介
ここからは、編集部が厳選したおすすめのピーリングジェルをご紹介します。
使いたいシーンに合わせて選べるように、アウトバスタイプとインバスタイプに分けていますので、ご自身に合ったタイプをチェックしてみてください。
乾いた手で使うピーリングジェルおすすめ14選
まずは、乾いた手で使うアウトバスタイプのおすすめ商品をご紹介します。
インバスタイプよりも商品のバリエーションが多いため、ただ古い角質を落とすだけでなく、プラスアルファの機能を求める方にもおすすめです。
お風呂場で使えるピーリングジェルおすすめ13選
濡れた手で使えるインバスタイプは、お風呂で使えるのが魅力です。
洗顔やクレンジング、ピーリングなど、肌のケアをお風呂でまとめてしたい方におすすめです。
ピーリングジェルの効果的な使い方は？使用頻度や使用後のケア方法もご紹介
ピーリングジェルをもっと効果的に使うために、知っておきたい知識を南先生に伺いました。
肌に負担をかけやすいピーリングジェルは、使い方を間違えると思わぬ肌トラブルを招いてしまうことがありますので、しっかり確認してから使いましょう。
ポロポロでてきているのは角質ではなく、ジェルのなかのゲル化剤が固まったものです。こすりすぎるとかえって肌をいためてしまうことがあるので、そーっと撫でて優しくジェルを転がすようにしましょう。
肌が刺激を受けやすい状態になり紫外線の影響を受けやすくなるので、紫外線ケアもしっかりしましょう。
まとめ
肌の古い角質を落としてなめらか肌に導いてくれるピーリングジェルの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
肌のスペシャリストである大阪美容クリニック理事長の南 真実子先生から教えていただいた選び方をもとに、ご自身の肌にあった商品を見つけてツルスベ肌をゲットしてくださいね。
